中谷元の発言 (憲法審査会)

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○中谷(元)委員 自由民主党の中谷でございます。
 先ほど共産党の大平委員から、自衛隊の統幕長の発言は憲法に逸脱するものであり、罷免すべきであるという発言がございました。
 自衛官は、公務員としての憲法尊重擁護義務はありますが、憲法には改正規定もあり、国民の一人としても、憲法の内容やあるべき姿についても意見を述べることは何ら問題はありません。憲法の改正についても、自衛官も国民であり、国民として、個人としても言論の自由があり、求められたら、軍事専門家としての意見を述べることも、憲法についても意見を述べることも、当然のこととして許されるべきであると考えます。
 まして、統幕長の発言は、憲法という非常に高度な政治問題なので、統幕長という立場から申し上げるのは適当ではないと断った上で、一自衛官として申し上げるならと個人意見とした上で、自衛隊の根拠規定が憲法に明記されるのであれば非常にありがたいと思うと、憲法に明記されていない自衛隊の根拠が国民投票の手続によって改善されるというのはありがたいことであると率直に思いを述べたことであります。
 自衛隊は、創設以来六十有余年、国を守る組織として懸命に努力をしてまいりましたが、いまだに一部の憲法学者また一部の政党からも現実に憲法違反と言われて否定をされ続けているわけでございます。やはりそういう現実を踏まえて、明記されるとしたらありがたいと率直で正直な思い、感想を言ったことでありまして、これは現場で仕事をしている人にとりましても適切な発言であり、何ら問題はないと考えます。
 また、山尾委員から、自衛隊を今さら合憲化する必要があるのかという御意見がありました。
 このことにつきましては、今述べましたように、自衛隊は憲法違反であると主張されている人がいるというのは事実でありまして、自衛隊は憲法に根拠規定が明記をされておりません。現実に、国会においても、自衛隊は憲法違反であるとか、平和安全法制も戦争法案だとか憲法違反であるとかいう御意見もありました。
 それぞれ、信条に基づいた発言でありますので、国会では自由に発言をするということは当然のことでありますが、この曖昧さを引きずったまま、現状のまま自衛隊が存在するということになりますと、自衛隊の活動する根拠についても非常に曖昧なまま続いていくわけでありまして、やはり、この際、憲法九条における自衛隊の地位、役割、権限、こういうことを明記し、そして、もちろんシビリアンコントロールとして国会の統制なども明記をすることによって憲法改正をするということは必要なことでございます。
 今後、この審査会におきましても冷静で真摯な議論をしたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 なお、最後に、安倍総裁として憲法についてラジオで発言したということがありましたが、これは自民党総裁として憲法のあり方、まとめ方を発言したものでありまして、政党の中で政策をつくり、また国民に訴えるということは、総裁としては当然やるべきことでございます。
 ただし、国会においては、総理大臣として一貫して、この議論は憲法審査会においてやるべきであるというふうに述べておりまして、せんだっても森審査会長、私が発言をいたしましたとおり、これは総理に縛られるものではなくて、各党各会派の真摯な議論によって憲法問題を議論していくべきでありますので、その点は全く私も一貫して変わらない姿勢で対処してまいりたいと思います。

発言情報

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発言者: 中谷元

speaker_id: 2715

日付: 2017-05-25

院: 衆議院

会議名: 憲法審査会