平沢勝栄の発言 (憲法審査会)
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○平沢委員 河野統幕長の発言に対しまして、辻元委員、今の赤嶺委員などからいろいろありましたので、反論させていただきたいと思います。
自衛隊につきましては、憲法に違反するという意見が、一昨年の朝日新聞の調査では、学者の約七割近くいるわけでございます。政党の中にも、共産党のように、これは違憲であるということを言っているところもあるわけでございます。
そういった中で、自衛隊員は、災害救助を含めまして、まさに総理が言われるように、命がけで二十四時間三百六十五日、領土、領海、領空、日本人の命を守り抜くために働いているわけでございまして、そういった姿に国民の九割以上が信頼をしているわけでございます。しかしながら、にもかかわらず、一部そういった違憲だという声が起こっているということは、これは自衛隊員の士気にも大きく影響しかねないわけでございます。
そういった中で、統幕長は、あくまでもこれは質疑の中で、質問があったから答えたわけでございまして、その中で何と言っているかというと、統幕長という立場から申し上げるのは適当ではないと思う、しかし、一自衛官として申し上げるならば、自衛隊というものの根拠規定が憲法に明記されるということになれば、それは非常にありがたいことだと思うということを言っているわけでございまして、考えてみれば当たり前のことでございまして、当たり前のことを認めない人がいるから、その当たり前のことをきちんと書いてくれ、こう言っているわけでございます。
問題は中身でございまして、何かおかしなことを、あるいは全く新しいことを憲法に書けと言うなら、それは確かに統幕長の発言としては問題だと思いますけれども、全く当たり前の、当然の、一足す一を二というようなことを書いてくれと言っている、それを二でないと言う人がいるから書いてくれと言っているだけですから、私自身は全く問題がないということで考えております。
平和安全法制についても、違憲という学者が多かったということの御意見が今出ましたけれども、憲法学者のほとんどが自衛隊は憲法違反だということを言っているのであれば、これは違憲ということが出るのは当然だろうと思います。
小林節先生が国会に来られて、学者というのは大学の中で神学論争をやっているのが仕事だ、現実と向き合ってはいないということをはっきりと言われました。現実と向き合っているのは政治家で、学者は必ずしも現実と向き合っていないわけですから、そういった中で、それは憲法違反だとかなんとか言うのは、これは幾らでも言えることだと思いますけれども、現実と向き合っている私たち政治家はそんなことを言うことは全くできないわけでございます。
いずれにしましても、私たちは、自衛隊の存在を憲法上しっかりと位置づけ、自衛隊は違憲かもしれないとかなんとかという意見が起こらないように、そして、自衛隊の皆さんが誇りと自信を持って仕事ができるような環境を整備することが私たち政治家の任務ではないかと思います。
以上です。