船田元の発言 (憲法審査会)
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○船田委員 自由民主党の船田元でございます。
本日の天皇に関する議論、各党とも大変真摯な議論を行っていただいていることに敬意を表したいと思います。
私の考えを述べさせていただきます。
天皇の権能は、その中で国事行為が決められております。制限列挙という形でありますが、これらにつきましては、対外的に見ると元首と位置づけることも可能ではございますけれども、それも全て内閣の助言と承認によってのみ行われる形式的なものであるということ、あるいは、天皇の権能としては、権威は持つけれども権力は持たないという定説もございます。その意味では、元首という表現がふさわしくないというふうに考えてもよろしいかと思っております。
次に、今上陛下が大切にされてこられた公的行為、例えば国民的行事への御臨席、それから被災地あるいはかつての激戦地を御訪問することなどは、象徴としての天皇の役割を具現化するものでありまして、国事行為と同様に大変重要なものと考えております。このことも憲法に位置づけるということは大事ではなかろうかと考えております。
次に、皇位継承に関する件であります。
現行憲法は、皇位継承そのものは皇室典範に委ねられておりますので、我々としては、憲法そのものでの議論ではありませんけれども、憲法改正には直接かかわる問題ではありませんが、憲法と密接にかかわる附属法でございますので、その内容を議論するということは大変意義のあることと思っています。
皇位継承に対する私の考え方は、あるいは決して我が自由民主党内のメーンストリームではないかもしれませんが、お話をしたいと思います。
男系男子をもととしました皇位継承の有資格者は、戦後の旧宮家の皇籍離脱なども手伝って、極めて少数になりつつあり、皇族の危機ではないか、このようにも認識をしております。
そうした中で、旧宮家の復活という議論もございますが、七十年間も皇族を離れた一般の方々が戻るという話になりまして、なじみがないということもあり、また、旧宮家の方々の中には、覚悟を持たれている方はそう多くはないと仄聞をしております。そういう意味では、旧宮家の復活あるいは養子という形は現実的な手段ではないと考えております。
女性宮家の創設という議論もあります。
この点につきましては、まず、現在の象徴天皇の職務を周囲が手助けするという点におきましては、大変有効な手段であると認識をしております。さらに、過去、八人十代の女性天皇が存在したということに鑑みて、将来の女性天皇に道を開くという点では、私自身は賛成であります。
さらに、女性天皇のお子様、これは男女を問わずでありますが、天皇になるという女系天皇の考え方でありますが、これはさまざまな議論がありますけれども、百二十五代にわたり男系が続いてきたという重い歴史を崩すことはちゅうちょしなければなりませんけれども、さらに、それ以上に、天皇家そのものの世襲が途切れるという最悪の事態との比較において、これを議論する余地はあるのではないか、このように考えております。
以上でございます。