安藤裕の発言 (憲法審査会)
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○安藤委員 自民党の安藤裕でございます。
本日は、発言の機会をいただきまして、ありがとうございます。
きょうは天皇制ということでテーマになっておりますけれども、先ほど来御意見が出ておりますが、私自身は、天皇の継続性について国民的な議論にするということには、以前もこの憲法審査会で話をさせていただきましたけれども、やはり少し違和感を感じております。
と申しますのは、やはり今、私たちは、国会議員も含めて、天皇がどのような先人たちの努力で今まで継続しているのかということについて、深く理解をしている国民というのはなかなか少ないのではないかというふうに思います。
そして、私たちは保守主義の政党ですから、一番大事にしなくてはならないのは、先人たちが培ってきた知恵、これを一番大事にするのが保守主義の考え方だと思います。今の現代人の考え方ではなくて、天皇制はもう二千年以上もずっとつながってきた制度ですから、これを我々の考え方で変えていいものかということについて一番恐れを抱くのが我々保守主義の考え方ではないかというふうに思います。
そして、天皇をどのようにつないでいくかということに対して一番真剣に考えておられるのは、やはり天皇陛下、皇太子殿下を初めとする皇族の皆様方だろうと思います。
したがって、私たちは、まず天皇陛下、そして皇太子殿下がどのようにお考えなのか、そのことをどなたかがきちんとおまとめになって、それに私たちはしっかりと従っていくというのが本来の日本の皇位継承の知恵であったというふうに思います。
そして、やはり日本においては、天皇の権威とそれから政治の権力とはずっと分離をされておりました。今、我々国会は国権の最高機関という位置づけになっております。つまり、国の政治権力の一番の頂点にあるということであります。そして、この政治権力者が最高の権威に対して口を出すというのは、これは一番抑えなくてはいけないことではないか、一番これは抑制的にしなくてはならないことではないか。日本の今までのどのような政治権力者も、天皇に対して、ああしなくてはならない、こうしなくてはならないということは言ってこなかったはずでありますし、それが日本の知恵であった。権威と権力を分離する、だからこそ、天皇というのは今まで継続をしてきたのではないかというふうに思います。
私は、今の日本国憲法の第二条には、皇室典範は国会で議決をするという決め方をしておりますけれども、以前も申し上げましたけれども、本来は、この皇室典範は皇族の皆様方でお決めをいただいて、我々はそれに従うというのが本来の日本の古来の知恵だったと思いますし、我々がここで皇位継承についていろいろな意見を闘わすのは、これは本来の日本の知恵ではないのではないかというふうに思います。
以上でございます。