谷川とむの発言 (厚生労働委員会)
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○谷川(と)委員 ありがとうございます。
弁護士がいるのといないのと、また常勤がいるのといないのとは全然違うということをお聞かせいただきました。我々も、できるだけ常勤の弁護士が配置されるようにしっかりと取り組んでいきたいなというふうに思います。
この法律案は、起きてしまった児童虐待事案への対応の強化ということなんですけれども、そもそも児童虐待のない社会をつくっていかないといけないというふうに思っています。
児童虐待をするのは親であり、大人であり、子供と圧倒的な力の差があります。子供は、一定の年齢に達するまで親や大人からの虐待を自分自身で回避することはできないと私も感じています。もしかしたら、中には多少の原因がある子供たちもいるかもしれませんけれども、圧倒的に親や大人に原因があり、どんな理由であろうと子供に対して身体的、性的、心理的虐待、ネグレクトなど、虐待はすべきではありません。
私も、衆議院議員に当選する前から児童養護施設に、地元の仲間のお誘いにより、農家の人たち、またボランティアの人たちと一緒に、年に一度、ことしはまだ行けていないんですけれども、訪問させていただいて、一緒に料理をして、鍋をつつき合って、片づけをして、その後、ドッジボールをしたりとか、肩車したりとか、お花を一緒に植えたりとかという、子供たちと触れ合う機会、子供たちの心の支えに少しでもなれるような取り組みをしています。
その中で、今でも忘れないんですけれども、三年ほど前に訪問した際に、食事をするときに、子供たち、低学年だったんですけれども、ミカンが一個ありました。このミカン、一個食べていいのと。いいよ、食べて。何でと聞くと、いつもは半分しか食べさせてもらえないと。きょうは一個食べていいよと。その子供は食べました。もう一個食べていいと。では、わかった、とりに行ってあげるからと言って、はい、食べていいよと。本当にうれしかったんでしょうね、ぱくぱくぱくと食べて、もう一個食べていいと言うから、今度は自分でとりに行きなさい、余り甘やかしてもいけないと思いまして、あそこに置いてあるからとりに行っておいでと。とってきました。そのときに、ミカンの皮をむき、一粒のミカンをとって、僕の口に入れてくれたんです。お兄ちゃん、きょうはありがとうと。本当に心がじんとしました。
こんな子供たちをもう二度とつくってはいけないというふうに思いましたし、そこに入っている子たちが高校に通学するときも、駅立ちをしているときに、とむさん頑張ってという声をかけていってくれる子もいます。
その後、どんな感じになるのかなというふうに施設長さんらに聞いたんですけれども、初め、行ったときは、知らない大人を受け入れてくれるのかな、楽しんでもらえるのかなというふうに思っていたんですけれども、そんな心配は要らずに、肩車、本当に何年かぶりにしましたし、ドッジボールで騒いだりもしましたし、いろいろな経験を私もさせていただいて、勉強もさせていただきました、帰っていってしまうと、個々に部屋に帰ってじっとしていると、やはり寂しい。これをどういうふうに改善していくべきなのかなというふうにいつも考えているんですが、なかなか難しい。
そのような中で、本当に虐待というものを防止というか撲滅していかないといけないというふうに考えていますけれども、今回の法改正以外で、今後、どのような取り組みをすることが、社会から虐待をなくしていく取り組みをしていくべきかということを、吉田先生にちょっとお伺いしたいと思います。