茂木敏充の発言 (予算委員会)
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○茂木委員 図の三の一番右側をごらんいただければと思います。
平成二十九年度予算案におきましては、保育士について、全職員を対象とした処遇改善だけではなくて、今総理の御答弁の方にもありましたように、一定のキャリアを積んだ職員に対しては、追加で最大月額四万円の処遇改善を行う予定であります。
この四万円というのは極めて重要な意味を持つんです。これが、まさにこの四万円というのが保育士と普通の産業の女性の労働者の賃金差に相当する額でありますから、ようやくこれでキャリアを積んだ人についてはほかの産業と一緒のところまで来るという形でありまして、今後も、保育士全体の賃金のボトムアップと同時に、キャリアに応じてそれが給与にしっかりと反映をされる、こういった制度設計が必要だと思っております。
同時に、保育の分野で頑張っている人たち、本当に意欲を持って頑張っているわけでありますから、そういった人たちが活躍の場を広げて、そしてキャリアアップできるような、キャリアアップへの支援策、こういったことも一層充実をしていただきたいと思っております。
さて、予算の三番目として、社会保障の持続可能性を高める取り組みについてお聞きをいたします。
私も、党の政調会長として年末の予算編成に取り組みまして、社会保障費の伸び、自然増でいきますと六千四百億、これを五千億に抑えるという経済・財政再生計画の目安を二年連続で達成することができたわけであります。
振り返ってみますと、日本の皆保険そして皆年金、いずれも、昭和三十年代、総理のおじい様の岸総理のときに法制化をされたものであります。そのころの日本は働き手が多くて、また、お年寄りの割合は今よりずっと少なかったわけであります。しかし、今は長寿社会が進んでおります。そして、社会保障費は大幅に増大をいたしております。社会保障制度を持続可能なものとして将来世代に引き渡していく、これは我々の世代の責任であります。
日本近代化の父と呼ばれます渋沢栄一の言葉に、およそ人は自主独立すべきものである、すなわち自営自活の精神は、実に同胞相愛の至情とともに、人生の根本をなすものである、こういった言葉があります。この言葉からは、社会保障制度改革を進めるに当たり重視すべき二つの基本的な考え方が導き出されるのではないかなと思っております。
その一つは、小さなリスクは自助、大きなリスクは共助、公助という考え方であります。渋沢翁の言葉にあるとおり、小さなリスクにはできるだけ自営自活の精神に基づいて自助で対応していく、そしてこうした自助の努力が共助、公助、すなわち同胞相愛を持続可能なものにするんだと考えております。
二つ目は、年齢ではなく負担能力に応じた負担という考え方であります。最近は、元気で収入のある高齢者も多く、現役並みの収入がある人がいる一方で、現役でも収入が低い人がいるわけであります。そこで、誰もが自主独立の精神に基づき、負担能力に応じて公平に負担してもらうようにすることが大切だと考えております。
そこで、塩崎厚生労働大臣にお伺いをいたします。
私が今お話をしました二つの基本的な考え方を来年度の予算案にどのように反映されているのか。高額療養費の見直しであったり介護納付金の総報酬割の導入、こういった施策、基本的な考え方との対比で、来年度の主要な制度改革の内容を、わかりやすく、そしてできるだけ簡潔にお願いいたします。