丹羽宇一郎の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(丹羽宇一郎君) 大変厳しい質問だと思いますね。
 特に、先ほど申し上げましたけど、今、地球上、世界で残っている最大の資源で、この再生エネルギーというのはやはり限界がありまして、コスト的にも今かなり競争力が世界的に付いております。日本だけが再生エネルギーについてはかなりビハインド、遅れておりますけれども、いずれ再生エネルギー出てくると思いますが、依然として主役はやはり先ほどあった化石燃料だと思うんですね。
 そういう中で、ティラソンというのは、私もお会いしていますけれども、大変にしっかりしたバランス感覚の取れた人だと思います。したがって、トランプさんとの意思の疎通といいますか、調整というのはこれから恐らく行われるんではないだろうかというふうに私は期待しているわけですね。
 トランプさんがどの程度かは別としても、このCOP21につきましても彼はオバマ・レガシーの一つとして否定しているわけですね。あれは、地球環境問題は中国の仕掛けなんだということで言っておりますけど、ティラソンさんはそう思っていないと思うんです。ティラソンさんは、やはり基本的には私が申し上げた北極圏の資源に目が相当行っているだろうと思います。
 それで、中国と欧州の問題がありますけれども、欧州はある意味ではそれはもう頭に入れて、ロイヤル・ダッチ・シェルも含めて、やはりロシアとのこの問題については、ティラソンさん以上に注目をしているというふうに思いますので、最終的には欧州とアメリカの北極圏をめぐるロシアとの協調というものの争いになるだろうと。それをどのように外交的に詰めていくかというのは、ティラソンさんの大きな、トランプから恐らく言われている役割じゃないかと思うんです。
 したがいまして、日本はその中でどのような対応をしていけるかということなんでしょうけれども、圧倒的な力が、やはりエクソンとロイヤル・ダッチ・シェルというようなところとは力の差がありますから、日本は、やはりアメリカのティラソンさんと協力しながらその部分についても一つの役割を持つべきじゃないかというふうに思います。
 エクソンは、日本の我々ともシベリアの開発で一緒に動いておりましたから、そういう意味からいっても、やはり欧州というよりも、日本はアメリカと一緒にロシアの北極圏についても何らかの役割を持てるようにしていくのが外交上はいいんではないか。だから、ティラソンさんとできるだけ意思の疎通を民間も併せてやっていくことが大事ではないかというふうに思っております。
 中国と欧州の間もそういういろんな問題ありますけど、資源からいいますと、やはり中国はロシアとダイレクトにいろんな動きをするだろうというふうに思いますね。

発言情報

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発言者: 丹羽宇一郎

speaker_id: 21860

日付: 2017-02-08

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会