岩間剛一の発言 (資源エネルギーに関する調査会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○参考人(岩間剛一君) プラント輸出については、皆さんも御承知のように、海外のインフラ戦略というのを実際のところは政府で策定していて、御存じだと思うんですけれども、実際に難しいのは何かというと、私自身も資源エネルギーをですからもう三十年近くずっと研究していますから分かるんですけれども、実際に今御質問のあった例えば石炭火力発電とか天然ガス火力発電といったものの日本のプラントの輸出というのは実は総合商社さんがかなりいろいろとやってはいるんですね。ただ、実際のところは、例えばベトナムの例を取ると、ベトナムの石炭火力発電の受注のうちの九割というのは価格が安い中国製の実は火力発電のプラントを導入しています。
ですから、そういう意味でいうと、日本の場合はどちらかというと、石炭火力については超々臨界圧石炭火力発電とか、あるいは天然ガスについては高効率の天然ガスコンバインドサイクルといったような、かなり効率が良くて、しかも、要するに炭酸ガスの排出量が少ない地球環境に優しい火力発電ではあるんですけれども、価格が高いんですね。実際のところは、中国の石炭火力発電というのは、日本の火力発電と比べると価格が六割程度と安いんです。
そうすると、実際のところは、途上国においては圧倒的にやっぱり安価な中国製のものを取ってしまうということで、アジア諸国の例えばインドネシア、あるいはアフリカ諸国においても例えばモザンビークとか、そういった国々でも、日本の総合商社さんは中国の安価な火力発電との間でのインフラ商戦で結構苦戦をしています。ですから、先生方ももう既に御承知だと思いますけれども、例えばアブダビの原子力発電についても韓国に取られましたし、それから、実際のところは、ベトナムの場合も原子力発電についてはこの前、ですからもうベトナムは撤退したということで、それじゃ、ベトナムの石炭火力はどうなっているかというと、日本も超々臨界圧に関して実際のところ総合商社がやっていますけれども、ただ、それ以外の亜臨界圧という、品質が劣っているけれども価格の安い火力発電については、実はハルビン電気とかそういったような、圧倒的に中国のメーカーが強い。
ですから、そういう中で、どこの国ということでいうと、どちらかといえば、私の個人的な意見としては、親日的な、要するに、簡単に言いますと、例えばインドネシアとか、トルコとか、あるいはベトナム、あるいはフィリピン、そういった親日的な国というのに比較的日本というのはそういった火力発電のビジネスというのを展開しやすい、インフラ輸出をしやすいと思いますけれども、その中でもやはり中国との厳しい競争の中でどう勝ち抜いていくかということが非常に重要で、そこのところでは、効率の面と、それから環境に優しいという面と、その両方を考えていく必要があるというふうに思います。