横田早紀江の発言 (北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)

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○参考人(横田早紀江君) 皆さん、こんにちは。日頃は本当にたくさんの御尽力をいただきまして、本当に心から感謝しております。
 この北朝鮮による拉致という問題は、本当に私たちが、めぐみがいなくなって二十年間というものは、全くどこに行ったか分からない、何で消えたのか分からない、何にもない、どんな持ち物も出てこない、誰からも連絡も来ないという不思議なことが一瞬にして起きて、そして、どうしてこの子がいなくなったんだろうといつも食堂の椅子を眺めて、何でここにあの子がいないのと言いながら、毎日泣きながら、畳をかきむしって絶叫して泣きながら過ごした新潟時代でした。
 何があったのか分からない、本当に私たち自身も、親として正しかったんだろうか、誰か悪い人がいたんだろうか、どういう人が関わっているんだろうか、自分でどうかしたんだろうかって、いろんな面から、遺体までも探しながら、もう泣きわめいて暮らしていた新潟時代を本当に今思いますが、北朝鮮による拉致だということがはっきりといたしまして、それから後は、ああ、生きていたんだ、やっぱり生きていてよかったって、生きていると思っていてよかったねって、もうこれですぐにみんな帰ってこれるよって本当に思って、みんな信頼して私たちは頑張ってきたのですけれども。
 本当に、今、もう四十年もたっていて、しかも家族会、また救う会、全国民の皆様方の絶大なる御支援によって、拉致問題のために、本当に救出のために多くの力をいただいているにもかかわらず、五名の方と御家族がお帰りになったまま。そしてその方たちから向こうでの様子を、いろんなことを教えていただいて、ああ、そんなふうに暮らしていたのか、かわいそうだったなっていろんなことを思いながら、また違った苦しみの中で頑張ってまいりましたけれども。
 これは、隣国である北朝鮮という国家犯罪によって、金正日の指令によって工作員が仕立て上げられ、屈強なそのような人たちがたくさんいろんな国々に散らばされて、そして他国の若者を拉致をしてきなさいという指令を出したということがはっきりとしてきているわけです。そのような恐ろしいことを堂々と行う国がすぐ隣にあったということを私たちはもうびっくり仰天しました。
 その頃は、やはり皆さんも、訴えても、そんなことって本当ですかって、いや、署名なんて、そんな変な署名できないですよっていうことで署名の板をたたきつけられたりしながら、それでもめげずに多くの方々に訴えてきまして、署名だけでももう一千万超える署名の束をいただいております。本当はその署名を、一筆一筆書いてくださった署名簿を私はいつも、どこに置いていただいているのか分かりませんけど、どのぐらいの物量があるんだろう、一千万名という皆さんのお心がどのぐらいあるんだろうかと。その署名の前で、家族会はみんな感謝の気持ちで、みんな、国民の方、あなた方のこの署名はこんなにあるんですよって、ありがとうございましたって言いたいので、マスコミの方にそれを映し出してくださいと何度もお願いをしておりますが、なかなか実現をできておりません。
 そして、本当にこのようなことが工作員によって行われ、そして、いろいろと楽しみに、自分で絵を描いたり本を読んだり、どんなふうに人生を過ごしていこうかとそれなりに思っていた子供たちが、あっという間に煙のようにこの国から消えてしまって、何十年たっても助けてあげることができない。そして、これだけの人たちが、皆さんが頑張ってくださるのに何にも分からない。めぐみの声も姿も、手紙すらない。孫の姿だけは、本当に私たちの場合は特別にそれがはっきりとしましたけれども、あとのことは全く分からないままで、家族はみんな年を取っていきます。
 そして、朝鮮総連という言葉がよく今は本当に言われておりますけれども、ずっとこうやって考えてみると、確かに日本の国内は平和に見えますが、一つよく考えてみれば、そういうふうな悪いことをやっている国の、丸々そのようなままのような人たちがこの日本の国家の中にどんと居座って、建物もあり、そしてその中で、工作員たちが入ってきてはそこに入って指令をまた向こうに伝える、日本のいろんなことを伝えるというようなことが堂々と行われ続けていたのではないのかなと私はこの頃思っております。そのようなのんびりとしたことで、拉致問題だけでなくてあらゆることがそういうふうに行われ続けていれば、それはもう絶対にうまくいくわけはないのであります。
 そして、今も制裁を、日本国も、いろんな国々が、中国までもがようやくちょっと腰を上げてくださって制裁というのが大きくなってきておりますけれども、先日の新聞を見ますと、日本のある企業の一部の方が、やはりほかのところを迂回してたくさんの支援物資を北朝鮮の方に流しているということがはっきりとしたということで今取り調べられていると思いますけれども、どうしてそういうふうな、国家の中でそういう、日本人でありながらそういうことをする人がいるのかということが本当に私は信じられない思いなんです。
 お一人お一人が、自分のお子さんが本当に今日帰ったら帰ってこなかった、消えてしまって何にも分からなくなった、そういう思いを持たれたとき、それが北朝鮮であったということが分かったとき、お一人お一人は、私は本当にお尋ねしたいんです、どんな態度をお取りになるんでしょうか。やっぱり街に立って街頭署名をなさるんでしょうか。いろんなところに行って講演会をなさるんでしょうか。どんなに疲れても頑張ってあげようと思われるんでしょうか。それは、御自分のお子さんだけでなくて、この国家がその他国によって汚されているということ、堂々とそれが今もまかり通っているということ、そのことを何とかきちっとしない限りは、日本は本当の平和が来るとは私には思えないんです。
 子供たちは、安倍総理にもお話ししましたけれども、もう日本国家に見捨てられたんだなと、私たちは、あの五人の人以外みんなもう見捨てられちゃったんだなと本当に思って、どんな悲しい思いでいるかなと毎日思っています。お父さんもお母さんも弟たちも、もうしようがないなと思っちゃったんだろうかな、私の座っていた椅子はどんなになっているんだろうかな、もう立ち退きさせられちゃったんだろうかなと思っていると思います。
 私はもう新潟時代に全部涙を流してきました。もう涙腺が全部出たような、本当にもう目が悪くなるほど泣きました。今はもう怒りでいっぱいなんです。本当に泣くことはできません。涙なんか流している場合じゃないんです。早くしないと、もうこの国家が、全体が汚されていく、どんどんどんどんまだ見えない汚され方をしていく。そして、世界もそれを見ているというような状態では日本の国家の本当の平和はないと私は思いますので、どうかこの拉致問題だけは、さすがに日本はどんなに時間が掛かっても最後までやり抜いてみんな取り返すんだね、あの国はやっぱりやるねと世界中に思っていただきたいと新聞にも書きました。私は今そのような気持ちでおります。
 どうかお一人お一人が日本人としての誇りを持っていただいて、どうか自分の子供だったら私だったらこうすると思う思いで、このことに立ち向かって、北朝鮮に向かってやっていただきたいと願っております。
 どうぞよろしくお願いいたします。

発言情報

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発言者: 横田早紀江

speaker_id: 7441

日付: 2017-05-10

院: 参議院

会議名: 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会