谷公一の発言 (東日本大震災復興特別委員会)
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○谷委員長 東日本大震災復興の総合的対策に関する件について調査を進めます。
この際、去る六月十八日、東日本大震災の復旧・復興状況等調査のため、福島県を視察しましたので、参加委員を代表して、私からその概要を御報告申し上げます。
当日の参加委員は、理事亀岡偉民君、菅家一郎君、高橋ひなこ君、藤原崇君、山崎誠君、小熊慎司君、委員金子恵美君、高橋千鶴子君、森夏枝君、そして、私、谷公一の十名であります。
このほか、現地参加議員として、上杉謙太郎君及び玄葉光一郎君が参加されました。
それでは、調査の概要について御報告申し上げます。
まず、楢葉町と広野町にまたがって立地するJヴィレッジにおいて、株式会社Jヴィレッジの小野専務取締役から施設の概要等について聴取しました。
Jヴィレッジは、平成九年に開設以来、サッカーの大会、合宿等で多くのチームに利用されてきました。震災後、福島第一原子力発電所の事故収束の対応拠点として政府及び東京電力に使用されることとなりましたが、その役目を終え、新たな宿泊棟などを建て、本年七月二十八日に一部再開、さらに、芝の整備などを終えて、来年四月から全面再開されるとのことでした。
その後、楢葉町において、松本楢葉町長、宮本富岡町長と意見交換を行いました。
楢葉町は、平成二十七年九月に町全域の避難指示が解除されました。本年六月には商業施設が、七月末には交流館がオープンする予定であるなど、着実に復興が進んでいるとのことでした。一方で、帰還者はまだ少なく、人口減少と高齢化が進んでいることから、よりきめ細かな行政サービスの提供が必要となっているとのことでした。
富岡町は、昨年四月に帰還困難区域を除いて避難指示が解除され、本年三月に帰還困難区域に特定復興再生拠点を設ける計画が認定されました。四月には、ふたば医療センター附属病院が開院し、地域住民に大変喜ばれていること、また、小中学校が再開され、子供たちの声が町に活気をもたらしているとのことでした。
次に、町全域に避難指示が続いている大熊町に入り、渡辺町長などより、特定復興再生拠点や大川原地区の整備計画について説明を聴取しました。大川原地区は、来年春の避難指示解除を目指し、にぎわい拠点等を整備しており、新庁舎の建設工事、災害公営住宅、商業施設予定地等の造成工事が行われていました。まず、住める環境として帰還町民と新住民の居住地をそれぞれ整備し、医療、福祉等生活を支える施設も整備予定とのことでした。
その後、車中にて、特定復興再生拠点である下野上地区及びJR大野駅を視察しました。大野駅周辺は、常磐線が全線開通する来年度末ごろまでの避難指示解除を目指し、今後、除染と家屋解体作業が行われるとのことでした。
次に、同じく全域が今なお避難指示のままの双葉町に入り、JR双葉駅において、伊澤町長より特定復興再生拠点の概要等について説明を聴取しました。双葉駅を中心とする区域に住民の新たな生活の場を設けるとともに、中野地区に新たな産業、雇用の場を整備するとのことでした。
次いで、車中から、駅周辺の帰還困難区域を視察しました。町長から、あちこちに崩れて放置された家屋、傾いた電柱、生い茂った草など、七年以上荒れたまま手つかずの人のいない町は、イノシシが闊歩している状況であるとの説明がありました。
その後、中間貯蔵施設予定地等を町役場の屋上から視察し、町長からは、復興拠点と隣接しているが、中間貯蔵施設の徹底的な管理と、住民に対し安全性を積極的に公表する取組が重要であるとの説明がありました。中野地区では、既に二十社ほどの企業が誘致に対し名乗りを上げているとのことで、急ピッチで造成工事が行われていました。
最後に、相馬市に入り、立谷市長とモニタリングポストの撤去の対応などについて意見交換を行いました。市長からは、除去土壌を中間貯蔵施設へ輸送する走行ルート周辺はしっかり放射線量を測定すべきであること、放射線は正しく恐れて賢く避けることが重要であるとの意見が出されました。
以上が調査の概要であります。
震災から七年三カ月余を経て、帰還困難区域の特定復興再生拠点の整備が開始されるなど、福島の復興は一歩一歩前に進みつつあります。一方で、避難指示が解除された地域については、住民の帰還状況は厳しいものがあり、復興への道のりはまだまだ長いと実感しました。
福島の復興再生のためには、粘り強く着実に施策を実行していくことが重要であり、当委員会においても、被災地の声に真摯に耳を傾け、積極的に議論するとともに、政府に対し、実情を踏まえたきめ細かな復興施策の推進を働きかけていくとの決意を新たにした次第であります。
最後になりましたが、今回の調査に御協力いただきました多くの皆様に心から御礼を申し上げまして、報告とさせていただきます。
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