根本匠の発言 (東日本大震災復興特別委員会)
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○根本(匠)委員 そのとおりの考え方で設定した。ただ、この七年間の知見では、今の御説明いただいた空間線量率から保守的な仮定に基づく換算式で推定される個人の被曝線量と、実際にガラスバッジで測定した被曝線量、実は実際の被曝線量の方が非常に低い、こうわかってきました。
例えば、私が復興大臣のときに作成した放射線リスクに関する基礎的情報、こういう冊子を一年間でまとめた。この冊子をまとめたのは、私も、放射線に関するいろいろな不安を抱えている方がおられるので、これを科学的にどこまできちんと説明できるか、これが鍵だと思ったので、放射線リスクに関する基礎的情報というのをまとめた。これは、専門家の意見も全部入れてあの当時まとめたもので、これを読めばほとんどの疑問や不安に応えられる、そのつもりでまとめました。そして、このまとめた冊子の中でも、当時既に、例えば伊達市などでやった事案から、実際の個人の被曝線量は空間線量率から推定される線量の七分の一から三分の一、こうなっている。
そして、最近は、福島県立医科大学の宮崎先生と東京大学の早野先生、このお二人が、伊達市の住民の個人線量測定結果をもとにまとめた論文を出した。これによれば、換算式で推計したものよりも実際の被曝線量は、換算式で推定した空間線量率からする推計に対して〇・一五倍という結果が出ています。
これは何を意味するか。すなわち、一ミリシーベルトから換算された一時間当たりの〇・二三マイクロシーベルトという基準となる数値、これは、現実的な値としては、科学的、専門的に分析すると、一マイクロシーベルト程度と考えるのが合理的ではないかという専門家もおられる。私も、なるほどそうだと思います。つまり、年間一ミリシーベルトに相当する個人が受ける実効線量は、一時間当たりだと一マイクロシーベルト程度なのではないか、こういうことであります。
さらに、別な論点として、年間一ミリシーベルトという数値をどう考えるか。
もともとこれは健康に影響があるかどうかの境目を示すものではありません。こういう数値は、私は、相対的に考える必要がある。例えば、世界の人口のうち、年間五ミリシーベルト以上のところに住んでいる皆さんが一千万人もいる。これは、国連科学委員会、UNSCEARで出されている。こういう相対的な比較が必要だと思う。さらに、個人が、日本人が平均で受ける線量で一番高いのは医療機関で、平均三・八七ミリシーベルトは医療機関で受けている。
これが、実は専門的な、科学的な知見であります。言いたいことはまた後で言いますけれども。
次に、食品の基準値。
食品の基準値については、当時の政府、念のため、これは現在の自公政権ではありませんが、平成二十四年四月、すなわち大震災の一年後の平成二十四年四月に、一般食品で一キログラム当たり五百ベクレルとしていた暫定規制値を百ベクレルに引き下げました。なぜ引き下げたのか、その考え方を改めて確認したい。お願いします。