井野俊郎の発言 (本会議)

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○井野俊郎君(続) ただ、一つ苦言を申し上げるとすれば、今国会において議論の前提となる裁量労働制のデータや労働時間等総合実態調査の不備がありました。議論の前提となるデータは正確なものが求められます。政府におかれては、なぜこのような事態が起こったのか、その原因をしっかりと究明し、徹底的な再発防止策を講じるよう、与党としても強く要請したいと思います。
 しかしながら、何よりも重要なことは、裁量労働制の悪用を防ぐとともに、不当な長時間労働を抑止した上で、多様な働き方をいかに実現していくかという建設的な議論であります。そのような議論もなく、一部の野党の方々は、既に政府が撤回している一部データや一部調査の正確性について、延々と批判を繰り返すのみであります。議論が前に進まないのは本当に残念であります。
 働き方改革法案の質疑では、一部野党は、特に野村不動産に対する特別指導は、裁量労働制指導への失敗事例であり、加藤大臣は、裁量労働制のもとで過労死が生じたことを知りながら、その事実を隠蔽したことについて責任をとるべきであるなどと主張を繰り返してきました。
 この特別指導は、現場の労働基準監督官が、積み重ねた監督指導経験をもとに、制度の適正化を図る観点から行ったものであります。違法な状況を解消しようとしているにもかかわらず、これを失敗とのレッテルを張り、さらに、報道をベースに、過労死が発生する四年前にも野村不動産に監督指導に入ったにもかかわらず、違法な裁量労働制が見抜けなかったと批判をし続けました。
 仮に、野党が主張するように、過労死の四年前に野村不動産に監督指導に入り、違法な裁量労働制を見抜けなかったのであれば、当時の厚生労働行政の責任者の責任ではないでしょうか。野党の皆様は、当時の労働担当の厚生労働副大臣が、現在野党筆頭理事である西村議員であったことをお忘れになったんでしょうか。
 大事なことは、責任追及に終始するのではなく、与野党で議論を深め、過労死の防止を始め、我が国において働き方改革をしっかり進めていくことではないでしょうか。それにもかかわらず、一部の野党の方々は、一方的な思い込みや党利党略によるレッテル張りに終止し、あげく、審議拒否をしてきました。こうした態度は、国民の負託を受けた責任ある政治家の態度と言えるのでしょうか。極めて残念でなりません。
 もとより、働き過ぎによってとうとい命を落とすようなことがあってはなりません。
 政府においては、長時間労働の是正を図るため、今年度からは、全ての労働基準監督署に特別チームを新たに編成し、監督指導体制をより一層強化するなど、積極的な取組を進めています。
 これら取組を着実に進め、働き方改革を日本全国津々浦々に浸透させていくためにも、引き続き加藤大臣の強力なリーダーシップが必要であります。
 そのほか、加藤大臣は、生活する上でさまざまな困難を抱える方々への支援の強化、生活保護世帯の子供が大学に進学する際の一時金の制度化、厳しい財政状況のもと、診療報酬、介護報酬、障害福祉サービスの改定作業など、困難な課題にこれまで先頭に立って取り組んできました。私は、これら課題解決のために全力で取り組んでいる加藤大臣に、引き続き厚生労働行政をリードしていただくことこそ、国益にかなうものと確信をしております。
 私は、良識ある衆議院の皆様に対し、国民の健康そして生活を守るため、このような決議案を断固として否決していただくことを求めまして、討論とします。(拍手)

発言情報

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発言者: 井野俊郎

speaker_id: 20919

日付: 2018-05-25

院: 衆議院

会議名: 本会議