高橋千鶴子の発言 (本会議)

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○高橋千鶴子君 私は、日本共産党を代表して、水道法改正案に反対の討論を行います。(拍手)
 水道事業は、あまねく国民に安全、安心、安定的な水供給によって、憲法の生存権を保障するものです。新水道ビジョンは、基準に適合した水が、いつでも、どこでも、誰でも、合理的な対価をもって持続的に受け取ることができるとうたっています。現状は、管路の老朽化、四割に満たない耐震化率、小規模で脆弱な経営基盤などが実態であります。
 与党は、大阪北部地震を口実に法案成立を急ぎましたが、この法案は、今回の災害に対応できるものではありません。海外で進んでいる再公営化の調査や参考人質疑など、徹底審議をするべきであり、会期末ぎりぎりに委員長職権で委員会採決を行ったことに断固抗議をするものです。
 反対する第一の理由は、事実上の広域化押しつけになるからです。
 国が基本方針を策定し、都道府県は、その方針にのっとり基盤強化計画をつくり、広域化の推進役を担います。先行する広域化計画では自己水源の放棄や余剰になったダム水の押しつけなどが問題になっており、住民負担やサービスの後退を招いているのです。それなのに、都道府県議会の議決も不要で、国の助言、勧告などの権限もなくしたことは重大です。
 第二は、水道事業にコンセッション方式を導入することです。
 利益優先の民間事業者の参入は、経営効率化の名のもとに、事業の安全性、安定性の後退、料金値上げなどの住民負担増につながります。
 厚労省は、水道事業者である地方公共団体がモニタリングを行うから大丈夫と答える一方、そのモニタリングは第三者機関に任せてもよいと明言しました。技術の継承、後継者不足を国が認めたようなものであり、これで安全、安心の水道事業が維持できるとは到底考えられません。
 厚労省は、世界に名立たる水メジャーに対抗できる国産企業を育てたいと答弁しました。その代表格である企業は、国内、海外に数百の拠点を持ち、水ビジネスは二〇二五年には百兆円の市場になると強調しています。命の源である水道事業をビジネスの対象にすべきではありません。人員確保、必要な財政支援を行うこと、過大な需要予測によるダム開発ではなく、渇水時や災害であっても対応できる身近な水源を残し、住民参加の水道事業を応援するべきです。
 以上述べて、反対討論を終わります。(拍手)

発言情報

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発言者: 高橋千鶴子

speaker_id: 34526

日付: 2018-07-05

院: 衆議院

会議名: 本会議