吉良州司の発言 (本会議)
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○吉良州司君 国民民主党、吉良州司です。
私は、国民民主党・無所属クラブを代表し、ただいま議題となりました自民党提出、公職選挙法の一部を改正する法律案、私に言わせれば天下の悪法に対して、断固反対の立場から討論を行います。(拍手)
討論に先立ち、このたびの豪雨災害により亡くなられた方々に対して心より哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に対して心からお見舞いを申し上げます。そして、この猛暑の中、汗を吹き出しながら復旧復興に尽力されている方々に対して、最敬礼でもって敬意と感謝を申し上げます。
国民民主党としては、最大限の支援を政府に求め続けていきますとともに、党としても、ボランティア活動を始め、できる限りの支援を行ってまいります。
さて、この御時世に、とても国民の理解を得られるとは思えない天下の悪法をなぜ出してきたのか。それは、島根県、鳥取県、そして高知県、徳島県が合区となり、二県のうち県代表を選出できない県における自民党議員、その潜在的候補者、そして自民党支持者の不満が噴出しているからでありましょう。
この問題を解決するために、拘束名簿方式の特定枠に合区で代表を選出できない県の候補者名を記載することで、比例代表枠ながら、県代表が選出されることを狙っているからでありましょう。
比例代表枠を四つふやす理由は、既存定数をふやさないまま特定枠をふやせば、既存の比例代表枠が減るために、当選可能性が低くなることへの不満が噴出するからでありましょう。
結局、国民不在で、自民党参議院議員やその候補者の誰もが不利にならない方法を、恥も外聞もなく提出してきたものだと断ぜざるを得ません。
この御時世に、とても国民の理解は得られないと申し上げました。人口減少、少子化、高齢化が進む社会情勢の中、一千兆円を超える借金を抱える苦しい財政事情の中、各自治体が必死で議員定数削減に取り組んでいる中、一部を除いて国民の暮らしがよくなっていない中、このような状況の中で議員定数をふやすなど、到底考えられません。
ましてや、今は、日本全体が被災地に寄り添い、被災地の復旧復興に最優先で取り組まなければならないときです。このような定数増法案など言語道断です。
人口の少ない地域の声も反映させたいと考えることは否定しません。しかし、有権者の意思を反映しやすいとして導入された非拘束式の現行制度をわざわざ変更して特定枠をつくるのです。その特定枠を拘束式にすることにより、合区で代表を選出できない県の候補者の名簿記載が確定された段階で、事実上当選が決まってしまうことになります。
このような形で特定の候補者を、当選することを前提にした制度改革が本当に許されるのでしょうか。
二〇一二年の野田総理と当時の安倍晋三自民党総裁の党首討論において、国会議員定数の削減に取り組むことを約束したからこそ、当時の野田総理は解散に踏み切り、自民党は政権復帰を果たしました。政権を担い、衆参両院で多数を占めるようになったら、いとも簡単に、党内事情を優先し、定数増法案を提出してくる。全く筋が通りません。
党あって国なし、党あって国民なし。国民不在のこの天下の悪法を断固通すわけにはまいりません。
この天下の悪法については、与党議員の間でも議論が噴出し、否定的な議員も大勢いると聞いています。みずからの良識に照らせば、この天下の悪法に対して疑問を持つことは、至極当然のことだと思います。
この後、記名採決となります。与党議員の皆さん、私は、皆さんの良識を信じています。与野党問わず、本衆議院において、国民の信頼に応えるために、この天下の悪法を否決することで、良識ある判断を下そうではありませんか。
以上をもちまして、私の反対討論を終わります。(拍手)