田村智子の発言 (議院運営委員会)
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○田村智子君 私は、日本共産党を代表し、IR整備法案について、明日、七月六日の本会議での趣旨説明聴取を行うことに反対の意見表明をいたします。
民間賭博は刑法で禁じられた犯罪です。この民間賭博そのものであるカジノをIRの中で行えば犯罪にならないとするのが本法案にほかなりません。カジノ解禁には国民の多数が反対をしており、刑法の違法性の阻却という重大法案を会期末まで既に三週間を切っている中で審議入りをすること自体やめるべきです。
参議院改革協議会では、自民党も含め全ての会派が一致して、重要法案については審議日程二十日間の確保を衆議院に申し入れてきました。ところが、参議院自ら、土日祝日などを除けば実質十日間しか日程確保ができない状態でこの重要法案の審議入りをすることなどあり得ません。通常国会のまさに会期末当日になって突然の会期延長の申入れを行い、さらには、自らも加わって確認したはずの議会運営の在り方も無視して、何が何でもカジノ合法化に突き進もうとする与党の姿勢に厳しく抗議するものです。
しかも、内閣委員会では、ギャンブル依存症対策基本法案を本日これから審議することになっています。まだ法案趣旨説明と参考人質疑しか行っておらず、与党から採決の提案もありません。
二〇一六年の臨時国会で、カジノ合法化を進めるための議員立法、カジノ推進法が押し通されましたが、その際、参議院内閣委員会では、ギャンブル等依存症患者への対策を抜本的に強化することを求める附帯決議が可決されています。カジノ推進派さえ、ギャンブル依存症の対策なしにカジノ合法化はあり得ないという立場で付されたものです。
ギャンブル依存症対策の法案について発議者や政府への質問がまだ行われていないときにカジノ実施法であるIR整備法案の審議に入ることは、法案への賛否を別としても、認めるわけにはいかないはずです。
本日の内閣委員会では、政府参考人への質問しかすることができません。私は、内閣委員会の理事会の場では、大臣への質問も必要であるということも求めており、本日の採決そのものにも、ギャンブル依存症対策を本気で進めるのならば反対せざるを得ないです。
そもそも国民からの批判や反対の強い法案を、衆議院から送られてきたからと粛々と審議し、採決するのではなく、国民の声に耳を傾け、民間賭博合法化に待ったを掛ける、それこそが良識の府である参議院の役割であることを主張し、意見表明を終わります。