有村治子の発言 (憲法審査会)
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○有村治子君 自由民主党の有村治子です。
米国の副大統領が、日本の憲法は米国が作ったと公言をしています。一昨年、米国オバマ政権のときのバイデン副大統領が当時のヒラリー大統領候補の演説会において応援演説をしたときに、日本の憲法は米国が作った、こんなこともトランプ候補は知らないのかという文脈において語られています。そして、その後もこの言葉は訂正あるいは撤回をされていません。
戦後七十年以上たってもなお、他国の要人をして、日本の憲法が他国によって作られたと言わしめられることはとても残念に思います。占領下で作られた憲法を今こそ主権者たる国民自身の手によって、民主主義国家にふさわしい、民意の表明を仰ぎ、そして民意の表明によって国民による憲法を作り上げる必要性を痛感をいたします。
敗戦を喫した日本は、米軍を中心とするGHQ、占領軍によって占領政策下に置かれました。その占領下、日本の新聞やラジオなどの報道機関はプレスコード、検閲がしかれていました。ラジオ、新聞はもとより、教科書はもとより紙芝居に至るまで表現の自由が制約をされていました。同時に、その時代は、私たちの先人の国会における公式な議事録は全て数日以内に英訳をしなきゃいけないということが強いられています。
そのプレスコードの中、三十項目ありますけれども、割愛をいたしますが、四つだけ御報告をいたします。
報道規制がなされていたものは、例えば検閲がしかれていること自体を国民に報じてはいけない、報道してはいけないという項目があります。国民は報道規制がなされていることを知りませんでした、知られる機会がありませんでした。また、その項目には、GHQが憲法を起草したことを報じてはいけないという項目がございます。
また、別の項目としては、占領軍と日本人女性の交渉、交渉というのはネゴシエーションの交渉という字が当てられていますけれども、戦争に勝った国の軍人と戦争に負けた国の女性の間でどのようなヒューマンコンタクトがあったのか、両者の間で起こった犯罪や暴力沙汰も報じられないという状況下でございました。そして、戦勝軍となった連合国各国に対する批判は一切してはならぬという規制がしかれていました。
そういう意味では、先ほど、与野党を超えて主権の重要性ということを同僚委員が述べておられます。そのとおりだと思います。独立国家の根幹である主権、国民自身が国の在り方を決めるという主権そのものが日本になかった時代がどういう時代だったのか。国民は、あるいは時の政府は、あるいは私たちの先輩はどのような制約を受けながらこの憲法を作ったのか。その現実を直視して、現憲法が持つ崇高な理念を堅持した上で、私たち自身、今の国民が信じる、より崇高で現実的な価値を書き込むべきだと考えます。
以上です。