諸富徹の発言 (資源エネルギーに関する調査会)

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○参考人(諸富徹君) やはり私も先生が御指摘になった産業の行方というのは大変関心の深いところでございます。
 太陽光パネル、日本でもかつてはシャープ始めパナソニックあるいは三洋、京セラ、いずれもトップメーカー、世界のトップメーカーでございました。しかし、コスト競争に巻き込まれていく中で難しい状況に陥っています。
 ただ、これは家電全般が陥った状況とやっぱりよく似ておりまして、単純に物づくりでコスト競争が、やっぱり競争力の優位の、やっぱり一番重要なファクターであるというような商品においては、どうしても中国等、大量生産をやってコストを下げてくる余力の大きいところに負けてしまうということがございます。
 実は、ドイツもかつては太陽光パネルの生産をたくさんやっておりましたが、FITで伸ばしたんですが、中国が入ってきて敗れていくということがありました。ですので、結局その後、何といいますかね、モジュールとかそういうところに、より複雑な製品の方にドイツ企業もシフトしていったんですが、最終的にそこでもコスト競争に敗れていくということがございます。
 結局、何で今ドイツの産業はマーケットを確保しているかというと、ある種のインダストリー四・〇といいますか、第四次産業革命のところでございます。どういうことかというと、例えば、一つの事例としては、シーメンスが今何をやっているかというと、再生可能エネルギーの変動性を吸収できるような形で天然ガス発電をセットで売って、それに天候予測を組み合わせて需給を一致させることができるような発電所運用あるいは系統運用を実はセット売りするというビジネスであります。
 ですので、発電所を造って物だけで単体で売って、はい終わりということではなくて、変動性を吸収する電力運用とセットで売っていく、つまりソフトの面を併せて売っていく、そして、一回売り切ってさようならじゃなくて、常時顧客とその後も接していくというような形で、言わば物づくりのサービス産業化を進めているということであります。
 日本も恐らくそういったことを進めていかないと、単に物を売り切って終わりというビジネスをやっている限り、常に中国との競争にさらされ、市場を失っていくという繰り返しになっちゃうんじゃないかなというふうに考えております。

発言情報

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発言者: 諸富徹

speaker_id: 14599

日付: 2018-02-14

院: 参議院

会議名: 資源エネルギーに関する調査会