福井照の発言 (本会議)

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○国務大臣(福井照君) 杉尾議員にお答えをいたします。
 担当大臣としての適格性についてお尋ねがございました。
 お尋ねの裁判におきまして、控訴審である大阪高裁の判決では、私の発言が出資への誘因となったとはされておりません。問題の事業について、私自身が出資を募ったことはありません。
 今後は、誤解を招かぬよう緊張感を持ちながら、消費者及び食品安全担当大臣としての職責を果たしてまいりたいと存じている次第でございます。
 言論、表現の自由についてお尋ねがございました。
 私自身の意見として、言論、表現の自由が尊重されなければならないことは当然のことと考えております。
 なお、御指摘に係る文書が発出された後、党報道局から、我が党が報道の自由を尊重するという点は何ら変わりはありませんという文書が出されており、党としても報道の自由を尊重する趣旨が明確にされていることも申し添えさせていただきたいと存じます。
 困惑類型への追加に関する社会生活上の経験が乏しいという要件についてお尋ねがございました。
 社会生活上の経験が乏しいことからとの要件は、取消し権の適用される範囲につきまして、既に規定されている不退去、監禁と同様に、消費者に類型的に困惑をもたらす不当性の高い事業者の行為を特定し、明確化するためのものでございます。
 仮に、本要件を置かなければ、本来、法が想定していない場合についてまで取消しが主張されてしまうおそれがございます。こうしたことから、社会生活上の経験が乏しいことからとの要件を設けているものでございます。
 社会生活上の経験が乏しいの要件に関する事例についてお尋ねがございました。
 例えば、就職活動中の学生の不安を知りつつ、このままでは一生成功しない、この就職セミナーが必要と告げ勧誘したような事例が対象となり得ます。
 社会生活上の経験とは、社会生活上の出来事を実際に見たり聞いたり行ったりすることで積み重ねられる経験全般をいいます。
 経験が乏しくならない場合といたしましては、個別具体的事情にもよりますけれども、例えば、就労経験等が豊富な社会生活上の経験を十分に積み重ねた消費者が考えられます。
 経験の有無の証明についてお尋ねがございました。
 社会生活上の経験とは、社会生活上の出来事を実際に見たり聞いたり行ったりすることで積み重ねられる経験全般をいいます。
 社会生活上の経験が乏しいに該当する者は若年者層がその中心であり、社会生活上の経験の積み重ねにおいてこれと同視すべき者を含むとはいえ、その範囲は、例えば、就労経験や他者との交流の有無等の客観的な事実を証明することによって十分に判断が可能なものでございます。
 社会生活上の経験が乏しいの要件に関する衆議院本会議での答弁を維持するかについてお尋ねがございました。
 御指摘の答弁は、本要件は年齢によって定まるものではなく、消費者が若年者でない場合であっても、社会生活上の経験の積み重ねにおいてこれと同視すべき者は該当し得るという趣旨で述べたものでございます。
 したがいまして、御指摘の答弁については、これを維持するものでございます。
 平均的な損害額の立証責任に関する衆議院の附帯決議についてお尋ねがございました。
 今後は、衆議院の附帯決議の趣旨を十分尊重して、裁判例の更なる調査、標準約款における損害賠償の額を予定する条項の作成過程に関する業界ヒアリング等に取り組み、平均的な損害の額を法律上推定する規定を設けることに関する検討をできる限り速やかに進めてまいります。
 また、推定規定を設けることに限らず、立証負担の軽減について引き続き検討を進めてまいります。
 バスケットクローズ型の受皿規定の検討についてお尋ねがございました。
 消費者契約法の各要件についてはできる限り明確に定める必要があり、取消し権に関する包括的な規定を設けるに際しては適用範囲の明確化が課題となります。
 もっとも、いわゆる付け込み型勧誘による被害の救済を図ることは重要な課題であると考えておりまして、衆議院の附帯決議の趣旨を十分尊重して、被害事例や裁判例の分析等を進め、できる限り速やかに検討をしてまいります。
 成人年齢の引下げに伴うローン、サラ金被害等についてお尋ねがございました。
 消費者庁は、本改正案による制度整備に加え、成年年齢の引下げを見据えた環境整備として、消費者教育の充実、消費生活相談窓口の充実、周知、さらには厳正な法執行などに全力で取り組んでまいります。これらの総合的な対応を講じることにより、消費者被害の拡大防止が図られるものと考えております。
 また、先ほど趣旨を御説明させていただきました本改正案では、成年年齢引下げにも対応するものとして、不安をあおる告知や恋愛感情等に乗じた人間関係の濫用を取消しの対象となる不当な勧誘行為として追加しており、要件を満たす場合には、キャッチセールスやマルチ商法等の被害にも対応できるものと考えております。
 高齢者被害の背景にある孤独な高齢者の問題についてお尋ねがございました。
 高齢者の消費者被害の背景には、社会的孤立、認知力の低下などが潜んでいることも多く、対応が遅れることで被害が拡大している面があることから、地域社会で取り組む必要があります。
 そのため、消費者庁では、消費者安全法に基づき、実際の見守り活動を行うために地方公共団体及び地域の関係者によって組織される消費者安全確保地域協議会の構築を支援してまいります。あわせて、国民生活センターによる見守り新鮮情報の提供など、見守りを行う方にも活用しやすい注意喚起を実施しております。
 消費者の側に立ち、守るための充実した法案審議についてお尋ねがございました。
 法案審議に臨むに当たっては、消費者庁に対し十分な準備を行わせつつ、私自身も答弁内容をしっかり確認して万全を期してまいりたいと存じております。
 また、消費者が安心して安全で豊かな消費生活を営むことができる社会の実現に向けて、諸課題にしっかりと取り組んでまいる所存でございます。
 以上でございます。(拍手)
   〔国務大臣菅義偉君登壇、拍手〕

発言情報

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発言者: 福井照

speaker_id: 14055

日付: 2018-05-25

院: 参議院

会議名: 本会議