石井苗子の発言 (本会議)

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○石井苗子君 日本維新の会の石井苗子です。
 会派を代表して、平成二十八年度決算の是認に反対、内閣に対する警告案に賛成、平成二十八年度国有財産増減及び現在額総計算書の是認に反対、平成二十八年度国有財産無償貸付状況総計算書の是認に反対の立場から討論を行います。
 平成二十八年度決算は、当初予算に加えて三度の補正予算が組まれた結果、総歳出規模が百兆円を突破いたしました。この補正予算によって、北海道や東北の豪雨、台風災害等への災害復旧事業や、熊本地震からの復旧復興に関わる災害廃棄物の処理費用が計上されましたが、この年度はほかにも各地で自然災害が発生しております。補正予算の自然災害に関する災害復旧事業予算としての使われ方が適正であったかどうかに疑問があります。
 特別会計の決算では、東日本大震災復興特別会計において一・一兆円もの巨額な剰余金が出ています。私は、保健師として東日本大震災の被災地によく参りますが、現地のニーズに合わせた予算の使われ方がされていないという訴えをよく聞きます。一・一兆円の余剰金があると知れば、現地の方はどう思われるでしょうか。
 政府は、余剰金が出た理由として、用地買収ができず予算執行に至らなかった繰越金であり、無駄ではないと説明をしていますが、これは実現可能性を踏まえた予算を組んでこなかったということです。この点について、政府は、再発防止を含めた抜本的な改善を図るべきです。今からでも、現地の復興に対するニーズに応えられる執行計画の立て直しを強く要求いたします。
 第二に、我が国の財政状況の厳しさは多くの国民の皆様が知るところでありますが、会計検査院から、地方創生先行型交付金総額一千七百億円のうちの二億二千四百三十四万円が補助金対象外の不当支出であったと指摘されております。また、ODAは、援助効果が不明瞭であることから予算の無駄遣いと指摘されている事例が相次いでおり、この二点については誠に遺憾であります。担当省庁に対して、交付金要綱の作成は地方の事情に合わせたものにすること、ODAは、今後、日本の支援のやり方を見直すことを強く求めます。
 さらに、歳出規模が拡大する主な要因となっている社会保障費について、医療費の伸びを抑えたことで歳出抑制にある程度は成功していますが、高齢化による医療費拡大は今後も続きます。
 政府の地域医療構想を団塊の世代が七十五歳以上となる二〇二五年までに実現するのであれば、いかにして地域に見合った病床数にしていくのか、不必要な病床の削除はどうやっていくのか、どのようにして慢性疾患の長期入院や病の重篤化を予防するかといった具体的な政策が急務ではないでしょうか。
 御高齢の方が健康意識を高く持ち、日常生活を予防医療につなげ、健康寿命を実感する生活があって初めて持続可能な社会保障制度が確立できたと言えます。
 今後、介護サービスの需要に供給が追い付いていけるかどうかは政府の財政運営に懸かっていますが、現状の財政は厳しい状況を脱却しておりません。プライマリーバランス黒字化の目標は二〇二五年まで先送りされており、歳出規模は膨張の一途をたどり、政府の長期債務残高の抑制に向けた努力はおざなりになっています。
 政府は、今年四月の景気動向指数の一致指数を一一七・五と発表していますが、マスコミ各社の世論調査が示すとおり、国民の大半は景気の回復を実感していません。今年度の国民負担率四二・五%となる見込みもあります。
 政府は、財政を公債頼りにすることの弊害についてもっと深刻に受け止めるべきではないでしょうか。来年の十月から消費税率が上がれば、更に国民の負担は増えることになります。このような状況下でどうやって国民消費を拡大していくのでしょうか。
 日本維新の会は、国民に負担を求める前に、政治家自らが率先して身を切る改革を進める姿勢を貫いております。一連の行政改革を行うために政策に必要な財源は、まず、身を切る改革から確保することを最優先の政治課題としております。
 我が党のイニシアティブにより、大阪を中心とした自治体でこれまで抜本的な政治改革、行政改革に成功してまいりましたが、翻って現在の国政を見ますと、そのやり方は全く逆であります。地方議員の年金制度復活の動きや国会議員定数増加、経済政策において大規模規制緩和や行政システムの改革を放棄している状態で、国民の税金の負担だけは増やしています。その上、税金の無駄遣いや不適正執行が常態化しているということは、国民に対する裏切り行為であります。
 今後は、会計検査院により厳正なチェックが行われるよう検査体制を正すとともに、各省庁において指摘事項の改善に向けた取組強化を強く求めます。
 今後も、決算重視の参議院として、課題改善に向けて真摯に議論を行い、我が党は引き続き、身を切る改革をモットーに、規制緩和による既得権益の打破を推し進めていくことを国民の皆様にお約束して、私の討論を終わります。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)

発言情報

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発言者: 石井苗子

speaker_id: 27322

日付: 2018-06-27

院: 参議院

会議名: 本会議