黒岩宇洋の発言 (本会議)

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○黒岩宇洋君 無所属の会の黒岩宇洋です。
 私は、ただいま議題となりました入管難民法一部改正案について、会派を代表して質問をいたします。(拍手)
 早速質問に入ります。
 まず、外国人の受入れ業種、規模についてお聞きいたします。
 業種について、法案には、人材を確保することが困難な状況にあるため外国人により不足する人材を図るべき産業上の分野としか規定されていません。人材を確保することが困難な状況の具体的基準とは何でしょうか。今回は幾つの業種が対象となるのでしょうか。特定技能一号、二号となるべきそれぞれの業種は何でしょうか。それぞれ受入れ規模はどれほどとなり、合計で何人の外国人労働者を受け入れるのでしょうか。山下法務大臣の答弁を求めます。
 次に、受入れ対象者の技能水準について伺います。
 制度の概要では、特定技能一号については、相当程度の知識又は経験を要する技能を要する、特定技能二号については、熟練した技能を要するとあります。それぞれ、相当程度の知識を要する技能、相当程度の経験を要する技能、熟練した技能の具体的基準をお示しください。
 また、現在各省庁から要望が出されている十四業種について、それぞれの具体的水準は定められているのか否かもお示しください。山下法務大臣の答弁を求めます。
 今、自分で質問して言うのもなんですが、以上の質問に山下法務大臣は正確に答えることができないはずです。なぜなら、今法案のたてつけが四重構造になっているからです。
 時系列で述べますと、第一段階、法案成立、第二段階、政府基本方針策定、すなわち府省庁横断的で通則的な受入れ基準や停止基準、技能水準を閣議決定で政府基本方針として定め、第三段階、分野別運用方針策定、分野別ごと、府省庁ごとのそれぞれの個別の基準を関係閣僚会議で分野別運用方針として定め、最後に第四段階、法務省令改正となって初めて具体的な業種名やその数が決まるのです。
 現在、対象業種が十四として議論されていますが、法案成立後、その数をふやすことは、たてつけ上可能ではないですか。この点についても山下法務大臣の答弁を求めます。
 建物でいえば、法案審議の国会は地上一階、その下に地下三階分が埋まっています。法案のたてつけとしては、通常、一般法で二重構造、基本法でも三重構造です。四重構造という例は聞いたことがありません。しかも、地下三階で決められることがこの制度の本質部分となります。本質部分が闇に閉ざされたまま、どうやって外国人受入れの実質審議を国会で行うのでしょうか。甚だしい国会軽視との指摘に対し、安倍総理の見解を求めます。
 法務省だけに責任を押しつけてはなりません。そもそも、今回の受入れ制度は、総理の肝いりでことし六月の骨太方針に盛り込まれ、関係閣僚会議はことし七月二十四日に第一回が開かれましたが、その後三カ月以上開かれませんでした。この間、内容について各省に問い合わせても、何も決まっていないの一点張り。その後、保守層、リベラル層双方からの大批判を受け、内容を小出しにし、特定二号を付加し、法案提出後に健康保険法の改正や外国人雇用管理指針の見直しを打ち出すなど、まさに泥縄式の対応をとる政府の責任者は安倍総理です。世論の批判が高まらなければ、そうっと矛盾にふたをしたまま、ブラックボックスである法案を通そうとしていたのではありませんか。総理の見解を求めます。
 この地下三階構造に懸念を示したのは、自民党法務部会も同じです。法案了承までに紛糾し、決議文が議決されました。自民党の懸念は私も共有しますが、この決議文はいただけません。
 決議文第三号では、政府は、政府基本方針を定める際には我が党と十分な議論を図り調整、第四号では、分野別運用方針を定める際は自民党部会で議論を図り調整とあります。この決議文は、与党の事前審査ではなく事後審査を規定しているではありませんか。野党は地上一階から地下にはおりられませんが、自民党は地下一階にも地下二階にも出入り自由ということになります。
 山下法務大臣はこの部会に出席していますが、決議文を了承したという理解でよろしいのでしょうか。そうだとすれば、立法府をないがしろにする暴挙です。答弁を求めます。仮に、了承していない、法案成立後は自民党部会に諮らないとすれば、自民党の与党事前審査を無視することになりますが、それでよろしいのでしょうか。山下法務大臣の答弁を求めます。
 あわせて、自民党総裁でもある安倍総理に答弁を求めますが、明らかに事後審査、また制度審議の自民党私物化と言える部会の決議文が議決されていること自体、昨今続く政府の立法府軽視の延長であり、外国人受入れ制度においては、自民党安倍一強のおごりと言えるのではないでしょうか。答弁を求めます。
 以上、法案に対する質問と問題点の指摘をさせていただきました。
 このたびの入管難民法一部改正では、我が国の外国人受入れ、ひいては我が国の形を変えるともいうべき改正です。いつまでたってもその場しのぎ、継ぎはぎと言われぬ、抜本的、持続的制度設計を実現しようではありませんか。

発言情報

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発言者: 黒岩宇洋

speaker_id: 24356

日付: 2018-11-13

院: 衆議院

会議名: 本会議