菅義偉の発言 (北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○菅国務大臣 拉致問題担当大臣の菅義偉でございます。
 拉致問題をめぐる現状について御報告申し上げます。
 北朝鮮による拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全にかかわる重大な問題であると同時に、拉致された方々の貴重な未来、多くの夢を断絶し、家族とのかけがえのない時間を引き裂く、人権、人道上のゆゆしき問題であります。
 北朝鮮に残されている拉致被害者の方々の帰国が実現しないまま長い年月がたち、拉致被害者の方々そして御家族の皆様も一年一年と年を重ね、御高齢となられ、中には、肉親との再会がかなわぬまま亡くなられた御家族もいらっしゃいます。御家族の皆様とは、さまざまな機会を通じて直接お目にかかり、もはや一刻の猶予もないという切迫感を共有させていただいているところであります。
 安倍総理も私も、そのような被害者及び御家族の方々の思いを胸に、問題解決に向けたあらゆるチャンスを逃さないとの決意で臨んでおります。
 先般の第二回米朝首脳会談では、トランプ大統領から金正恩委員長に対し、一対一の会談及び少人数夕食会の双方の場において拉致問題を提起し、両首脳間で真剣な議論が行われました。トランプ大統領が、拉致問題を大変重視し、先般の米朝首脳会談で金正恩委員長に提起していただいたことを心強く思っております。
 このように、拉致問題の解決には、米国を始めとする国際社会との連携が重要です。しかし、一番大切なのは、日本政府自身が主体的に取り組んでいくことであります。総理も、国会を含むあらゆる機会において、次は自分自身が金正恩委員長と向き合う決意であると再三強調されております。
 同時に、拉致問題の解決には、日本国民が心を一つにして、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現への強い意思を示すことが重要です。政府としては、拉致問題に関する啓発活動にも力を入れて取り組んでおります。
 特に、これまで拉致問題について触れる機会の少なかった若い世代への啓発が重要な課題であるとの観点から、今年度、小中学校及び高等学校の教員等を対象とした研修を実施しました。また、来年度は、新規施策として、初等中等教育にかかわる教員を目指す大学生を対象に、授業の指導案を作成してもらい、実際に授業を行ってもらうことを通じ、拉致問題を人権問題として考える契機とするとともに、実践事例を積み重ねていく事業を実施する予定です。
 さらに、全国各地で集会や映画、舞台芸術を行うとともに、作文コンクールを実施しているところです。引き続き、さまざまな広報啓発活動に取り組んでまいります。
 これらの啓発活動と並行して、拉致被害者や北朝鮮の人々に対して、政府として、北朝鮮向けラジオ放送を実施するとともに、民間団体に業務委託し、その運営する北朝鮮向けラジオ放送の中で政府メッセージを送信しております。また、米国の北朝鮮向けラジオ放送局との連携についても取り組んでいるところです。今後とも、拉致被害者への激励や北朝鮮の人々に向けた情報発信の一層の拡充強化を図り、あらゆる事態への対応に万全を期してまいります。
 まさに正念場であります。拉致問題は、申し上げるまでもなく、安倍内閣の最重要課題であり、政府の責任において最優先で取り組んでいくべき課題です。今後とも、日本政府が先頭に立って、認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向け、あらゆるチャンスを逃さないとの決意で、全力で取り組んでまいります。
 山口委員長を始め、理事、委員の皆様の御理解、御協力を心よりお願い申し上げます。

発言情報

speech_id: 119805253X00220190328_002

発言者: 菅義偉

speaker_id: 8901

日付: 2019-03-28

院: 衆議院

会議名: 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会