小川淳也の発言 (本会議)

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○小川淳也君(続) 国民は、改めて、誠実で本質をごまかさない、正直で信頼に足る政治を求めているということです。
 今回の国会審議を通して、私自身のその思いもまた揺るぎない確信に変わりました。なぜなら、私自身が少し前までその絶望とも渇望ともつかぬ思いと闘ってきたからです。こんな政治でよいのか、こうした政治姿勢でよいのか、政治家の資質としてもっと問われるべきことがほかにあるのではないか、いつもそんな思いに駆られ、さいなまれていました。
 しかし、一連の不正統計に対する国会審議を通して、私ども野党議員に対して多くの激励や励ましをいただくことを通して、国民は正直な政治を求めている、国民に真に寄り添う政治を求めている、そのことを強く確信したのです。本当にありがたいことでした。
 最大の闘いの対象は、実は、安倍政権でもなければ、自民党でもない。私自身を含め、真に闘うべき対象は、国民の諦めなのではないか。国民とともにこの諦めと闘うために、まずは私たち自身が、確固たる意思を持って、みずからを励まし、みずからの絶望や諦めと敢然と闘い続け、そして常に国民とともにある、その姿勢を示し続けなければなりません。
 国民は気づいています。現政権の体質に、その本質に気づいています。微妙に、敏感に、しかし確実に感じ取っているのです。そして、安倍政権下において粉飾されているのは、数字だけではありません。そこから吐かれる言葉の数々もまた粉飾されているのです。
 辺野古におけるサンゴの移植、まさか、何万群体もあるにもかかわらず、そのうち移植したのがたった九つと、あの発言から国民が思うはずないではありませんか。
 憲法九条を改正すれば、自衛隊に対する自治体のデータ提出が進むんですか。ここに真の相関関係はありますか。単にみずからが手がけたい憲法九条改正に向けた政治的なプロパガンダではありませんか。
 年金記録問題勃発の際には、最後のお一人まで全て記録をチェックし、正しく年金をお支払いするとおっしゃいました。オリンピック招致に際しては、原発の汚染水はアンダーコントロールと明言されました。障害者雇用の水増しは、ことしじゅうに解消すると早々に言い切りました。一連の疑惑に際しては、私や家内が関係していれば、総理も国会議員もやめてしまうと大見えを切りました。
 いつも大言壮語、しかし論拠は薄弱。常に、真実味と現実味に疑問が残る。
 完全なうそではないかもしれない。しかし、健全な真実では決してない。むしろ、微妙に、うそにならないうそを、真実をごまかし、本質をはぐらかす言葉を紛れ込ませ、国民をミスリードし、政権の成果を誇示するようにしむけています。
 国民は、この言葉と数字の粉飾に、微妙に気づき、疑いと不信を強めています。この小さなうそは、何回も、何年も積み重なることで、この国がどこへ行くか、国民はどこへ連れていかれるか、大きな危惧を抱いています。
 安保法制で、日本は真に平和になったのでしょうか。本来、目を背けてはならない、求めるべき国民の覚悟を求めないままにこの道に突き進んでしまったのではありませんか。改修された空母は、本当に専守防衛原則に抵触しないのでしょうか。この原則は、既に、国民の了解と覚悟なく変質してしまったのではありませんか。
 これからも、統計手法が変わったにもかかわらず、GDPは過去最高になりましたと総理は言い続けるおつもりでしょうか。全部で五%、十五兆円近い消費増税を実行しながら、あたかもそれがみずからの経済政策の成果であるかのごとく、これからも、税収は過去最高になりましたと言い続けるおつもりですか。
 日本では、人口が減るにもかかわらず、世帯数が増加し続けています。多くの国民は単身又は少人数世帯で暮らし、その暮らしは家賃や光熱費といった固定費に圧迫され、厳しさを増しています。そんな中で、総理は、これからもなお、国民の収入について、国全体の雇用者総所得、マクロの数字を見るのがよいのだと言い続けるおつもりでしょうか。
 今回の国会審議、私も数値や統計と格闘してまいりました。しかし、委員会でも申し上げたとおりです。途中から、ふと思うようになりました。なぜ私はこんなに数字をにらみ、統計手法と取っ組み合い、政権と数値論争をしているのだろう。週末に議員会館で一人、詰め、もがいているときだったと思います。
 もし、この国の総理大臣が、よい数字はもういいから、そこはうまくいっているんだろう、悪い数字はないのか、そこに困っている国民はいないか、そこで抱えている社会の矛盾はないか、そう問いかける内閣総理大臣がいれば、そもそもこんな不毛な数値論争は起きていないじゃないですか。
 表面的な言葉だけでなく、数値だけでなく、真に国民に寄り添い、国民生活を思い、国家の威信や国家の尊厳にまさるとも劣らぬ重要な国民生活への思い、民のかまどを憂う思いを総理に求めたいと思います。(発言する者あり)

発言情報

speech_id: 119805254X00820190301_014

発言者: 小川淳也

speaker_id: 15134

日付: 2019-03-01

院: 衆議院

会議名: 本会議