今井雅人の発言 (本会議)

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○今井雅人君 私は、立憲民主党・無所属フォーラムを代表して、ただいま議題となりました麻生太郎財務大臣・金融担当大臣不信任決議案に賛成の立場で討論いたします。(拍手)
 討論に入る前に、先日の新潟・山形地震で被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
 さて、二〇一八年三月七日、神戸市で一人の公務員がみずから命を絶ちました。とても真面目な方だったそうですが、財務省から強い圧力を受けて、森友学園疑惑関連の公文書を改ざんしてしまったことに悩み、亡き人となってしまいました。国家的な隠蔽の犠牲者となったのです。今でもその方の無念を考えると胸が締めつけられそうな気分になります。
 これに対して、麻生大臣は、大変残念で悲しい事件だと言いながら、佐川氏辞任と直接つながったように報道したいんだろうけど、私はわからないという、余りにも心ない、人ごとのような発言をし、何という冷たい人だと、私も愕然といたしました。
 さらには、これほどの事態が起きたにもかかわらず、麻生大臣は、政府の組織ぐるみの改ざんに対し、どの組織だって改ざんはあり得る話だ、会社だってどこだって、ああいうことをやろうと思えば個人の問題でしょうがとか、改ざんが組織全体で日常茶飯事で行われていることは全くない、そういった意味では、個人の資質とかそういうものが大きかったのではないかと、全く自分には責任がないような発言を繰り返し、官僚に責任をなすりつけようとしました。
 佐川氏が辞任したときも、辞任は佐川氏からの申出だと説明しているにもかかわらず、国有財産行政にかかわる信頼を損なったことを踏まえ、減給二〇%、三カ月の懲戒処分にすると発表し、それに対してのみずからの任命責任を問われると、今度は、彼は極めて有能だし真面目、適材適所だったとうそぶくという、全くもって支離滅裂な発言を繰り返しました。
 悪質な公文書の改ざんを主導した人が国税庁長官として適材だったのですか。それとも、麻生大臣が改ざんを指示して、それを忠実に実行したから適材適所だと言ったのですか。私には全く理解ができません。
 また、財務大臣を辞任する意思があるかどうかを聞かれても、それは安倍総理が考える問題だと言い放ち、官僚に全ての責任を押しつけ、自分だけはのうのうと財務大臣の椅子に居座っています。そんなに大臣の椅子は居心地がいいんでしょうか。大臣、そもそも、あなたが今そこに座っていること自体が間違いなんですよ。
 そして、今回、麻生大臣は、またもや信じられない言動をいたしました。
 六月三日に発表された、金融審議会の有識者がまとめた報告書において、夫婦世帯の老後の生活収支で月額約五万円が不足することとなり、保有する金融資産を取り崩さなければならなくなる、そのため三十年で約二千万円の金融資産が必要になるという指摘をしています。
 それに対して、麻生大臣は、報告書発表の翌日、百歳まで生きる前提で退職金を考えたことがあるか、普通の人はないよ、多分、今のうちから考えておかなきゃいけないということを金融庁としても言っておいた方がいいというのが基本的な考え方と、報告書に対して一定の評価をしていました。
 しかし、だんだん世間での批判が高まってくると、二千万円は単純な試算、それを赤字と表現したのは不適切だった、内容は間違っていないが表現が悪かったという言い方に変わりました。
 それでも世間の批判がおさまらないと見るや、今度は、政府の政策スタンスと違うので、こういったものは受け取らないと言い出しました。
 次々と発言を変えていくこの態度は一体何なんでしょう。カメレオンでもここまでの豹変はしません。人をばかにするにもほどがあります。
 そもそも、審議会に意見をまとめて報告するように依頼したのはどなたですか。あなたは、審議会のメンバーの皆さんに、税金から謝礼を払って議論をお願いしたわけです。それにもかかわらず、報告書の内容に批判が高まると、その報告をなかったことにして受け取らない。これを隠蔽と言わずして何と言うんでしょうか。諮問したことに対する答申を受け取らないなどということは前代未聞です。
 審議会の中で、委員の皆さんは、すばらしいものができた、よくぞここまでまとめられた、非常にポジティブ、国民的な議論を喚起しようとしていると、とても前向きな発言をしておられました。
 しかし、ここに来て、メンバーの方々は発言しなくなってしまっています。というより、発言できなくなってしまっています。それはそうでしょう。頼まれた相手、つまり麻生大臣からはしごを外されてしまったわけですから。
 唯一、アンケートに答えた委員は、報告書の取扱いは麻生大臣が判断すべきとしながらも、ただ、国民の資産形成のあり方について長期にわたり議論された結果が今後の政策の検討に全く生かされないとすれば残念ですと悔しさをにじませています。
 大臣は、オープンに議論するという民主主義の根幹までも傷つけてしまったことを自覚していらっしゃらないのでしょうか。
 麻生大臣は、世間に著しい誤解や不安を与えている状況が変わらなかったから受け取らない旨申し上げたと発言されています。
 この報告書に書かれていることは、本当に誤解なんでしょうか。厚労省も、平均的な家庭では老後の収支がマイナスになると説明しているじゃないですか。大臣みずからも、厚労省は収支の差を述べたにすぎない、高齢者世帯の平均的な収入と、収支の差や貯蓄額を述べたにすぎないと、年金だけでは支出を賄えないことを認めているじゃないですか。
 世間に不安を与えていると言いますが、そもそも、百年安心などという耳ざわりのいい表現を使って、あたかも年金だけで老後が安心に暮らせるかのような雰囲気をつくり出したのは、あなたたち与党じゃないですか。
 不都合な真実から逃げず、堂々と国民に説明するのが担当大臣としての責務ではないですか。それを、選挙に不利だからといって報告書そのものをなかったことにする。こんな態度を将来ある子供たちに見せ続けることは、この国にとってマイナス以外何物でもありません。
 安倍総理は悪夢のような民主党政権と言いますが、こんな隠蔽を繰り返す安倍政権こそが悪夢です。
 今週の十九日、財政制度等審議会は、令和時代の財政の在り方に関する建議を政府に対して提出をいたしました。この建議の中で、当初原案段階にあった、基礎年金給付水準が想定よりも低くなることが見込まれるとの記述を最終的に削除したことが明らかになりました。
 なぜこの記述は削除されたのでしょうか。麻生大臣の指示で財務省の事務局が削除したのでしょうか。それとも審議会のメンバーがそんたくをして削除したのでしょうか。
 麻生大臣はこの報告書を十九日に受け取りました。こうして、都合の悪い表現が削除されたものは受け取り、みずからが依頼して、しかも税金を使って作成した金融庁の報告は、内容が不都合だからといって受け取らない。よくもここまで恥ずかしいことができるなとあきれて、あいた口が塞がりません。
 今週の十七日、総務省の第三者機関、情報公開・個人情報保護審査会は、森友学園の関連文書を不開示と決定した麻生大臣に対して、違法なものである、取り消すべきという答申を行いました。政府の第三者機関でさえも、麻生大臣の隠蔽体質を違法であると認定しているんです。これ以上隠蔽菌をまき散らすのは本当にやめていただきたい。そのためにも、即刻大臣をやめるべきです。
 このほかにも、財務次官のセクハラ問題に対し、セクハラした次官は女性にはめられたと発言したり、子供を産まなかった方が問題、アルツハイマーの人でもわかる。全く人権意識がないことを露呈する発言は枚挙にいとまがありません。
 都合が悪いところころと態度を変え、不都合な真実を隠すため、改ざんどころか抹殺を図り、不祥事があれば全て責任を官僚に押しつけ、人の心を傷つける発言を繰り返す、こんな方が大臣の席に座り続ける理由を一つとして見つけることができません。
 与党の皆さん、この国に民主主義を取り戻すため、皆さんも勇気を持って不信任案に賛成していただけますことを心よりお願い申し上げまして、私の賛成討論を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)

発言情報

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発言者: 今井雅人

speaker_id: 9036

日付: 2019-06-21

院: 衆議院

会議名: 本会議