宮本徹の発言 (本会議)
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○宮本徹君 日本共産党の宮本徹です。
私は、財務大臣・金融担当大臣麻生太郎君不信任決議案に対して、断固賛成の討論を行います。(拍手)
老後資金に二千万円不足する、麻生大臣は、この金融庁審議会の報告書を、政府の政策スタンスと違うとして受取を拒否されました。一体どこが違うんですか。
二〇〇四年、百年安心の名で導入されたマクロ経済スライドは、長期にわたり年金削減を行うものです。そのもとで、公的年金では生活費に不足することは、従来政府が説明してきたものではありませんか。
そして、公的年金では足りないことを前提に、安倍政権は、閣議決定、未来投資戦略で、私的年金制度の普及、充実を掲げ、そして自民党も、来る参議院選挙の公約で、つみたてNISAを更に普及、私的年金の活用促進を掲げているのではありませんか。報告書は、年金百年安心の実態が、全く安心できないものだという不都合な事実をわかりやすく示したにすぎません。
先日の財務金融委員会で大臣は、大きな不安になって、大きな騒ぎになったと答弁しました。騒ぎを静め、参議院選挙で与党が不利にならないよう、不都合な事実を明らかにした報告書をなかったものにするなど、まさに党利党略、断じて許されないものであります。
その上、今月十九日に提出された財政審の建議から、原案にあった、将来世代の基礎年金給付水準が想定よりも低くなるなどの文言が削除されました。麻生大臣の報告書の受取拒否につじつまを合わせて、都合の悪い真実を次々に隠蔽していく。森友問題と全く同じではありませんか。
報告書の受取を拒否しても、国民の不安の大もとにある貧困な年金制度、公的年金では生活費に不足し、年金は二割、基礎年金は三割が減額になる事実は何一つ変わりません。政治がやるべきは、貧困な年金制度の隠蔽ではなく、国民が普通に暮らせる、安心の年金制度をつくるために、真剣に議論をすべきなのではありませんか。実態を隠し、予算委員会での審議を拒否する与党の責任も厳しく糾弾したいと思います。
森友問題では、真相を隠蔽するために公文書改ざんが行われ、改ざんを強要された職員が自殺に追い込まれるという痛ましい事態が引き起こされました。麻生大臣は、財務省の最高責任者としてその責任をとれないばかりか、その後も、財務省と近畿財務局、大阪航空局とのやりとりの文書を隠蔽し続け、先日、情報公開・個人情報保護審査会も、違法と断じるに至りました。我が党の入手した内部資料では、財務省が会計検査院に報告書の記述の変更を求め、圧力をかけていたことも明らかとなっております。これだけの事態を引き起こしながら、権力にとって都合の悪い情報は隠蔽する体質が改まらない。麻生大臣は大臣として全く不適格であります。
さらに、大臣は、消費税増税を強行しようとしております。内閣府の景気動向指数は二カ月連続で悪化です。十月から消費税増税を強行するならば、日本経済と地域経済に破滅的なダメージを与えることは火を見るよりも明らかではありませんか。世論の多数が消費税増税の中止を求めているにもかかわらず、国民生活を一顧だにしない姿勢は許されません。
他方で、大臣は、財政法にある財政規律の堅持という責任を投げ捨て、補正予算まで活用して、F35戦闘機やイージス・アショアを始めとする米国製の高額な兵器の爆買いなど、軍事費を野方図に拡大する予算編成を繰り返し、後年度負担を急激に膨張させ、未来世代の予算まで食い潰しております。国民の暮らしを守るためにも、これ以上、麻生大臣に財務大臣を任せるわけにはまいりません。
またさらに、麻生大臣の数々の暴言等、五分ではとても指摘できないほどの不信任の理由があることを申し上げ、賛成討論とさせていただきます。
ありがとうございました。(拍手)