塩山諒の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

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○参考人(塩山諒君) こんにちは。御紹介あずかりましたHELLOlifeの塩山です。よろしくお願いいたします。
 では、二十分お時間いただきましたので、お話しできればと思います。(資料映写)
 ちょっと本題の住宅の我々の取組に入るまでに、我々の法人が何のために存在しているのかであったりとか、少し前提の部分をお話しできればなというふうに思います。
 NPO法人HELLOlifeは、今、大阪の方で事業をやっております。創業は十一年前になりますけれども、大阪府内、今四人に一人が非正規雇用という状況と、大阪市内におきましては、労働人口の約半数ぐらいが非正規雇用という状況で、大阪も今、インバウンドであったりとかで結構景気がいいように言われておりますけれども、結構、駅前もすごく再開発されていっていますけれども、かなりオーバーストア現象という形で、かなりディベロッパーさんはもうかっているかもしれませんけれども、現場でオペレーションを担う若者に関しましては、平均年収は百六十八万円というのが出ているという状況もあって、大阪市内において百六十八万円って結構低い現状があると。
 先ほど平山先生がおっしゃったように、実際、なので、百六十八万円だと独り暮らしができない状況があったりもしますので、実家の方に暮らしている若者が多い状態にあると。とはいえ、別に障害者手帳を持っているわけでも何でもないので、一般的に言うと、低所得な状況のままいわゆる働きながら何とかやっている、結婚をしていくと。今、先ほど子供の貧困という問題もありましたけれども、いわゆるそのままキャリアアップというものがなかなか望めない状況の中で次のライフステージに上がっていくという中で、今の子供の貧困問題みたいなものがいわゆる表面化していっているという、顕著な、現れている問題もあるのかなと思いますけれども。
 いわゆる完全に、僕たちの十年前からも、今もそうですけれども、いわゆる本当に格差というかかなりの、いわゆる正規、非正規ということもあるかもしれませんけれども、半々ぐらいのウエートに今来ているんじゃないかなというぐらい結構深刻な問題ではなかろうかということを十年前に、我々も二十二歳のときに大学の友達と一緒に起業したということもありますけれども、僕は大学も行っておらず、元々小学校も余り行っていなくて、ずっと学校教育にはほとんど行っていなかったんですけれども、中学校を出て社会に出て、自分自身も非正規の状態というか、日雇労働みたいなことを繰り返していく中で、ああ、結構これ深刻な問題なんだなということを自分の体験を基に非常に、自分事としても非常に危機感を、危機感というか、何とかできないのだろうかなということを思いを持ちました。
 そういった中で、そういった若者たちがまず訪れるというものが、いわゆる公園とか図書館とかと同じような形で、地域にあるやっぱりハローワークであったりとか、いわゆるセーフティーネットとしてある、ハローワークは全国に今五百四十四か所ありますけれども、結構どこに行ってもあるという状況がありますので、まずはそういった地域の行政の支援機関に行くわけですけれども。
 そこに行くと、仕事の相談ということがまずありますけれども、いわゆる労働者というか求職者の主語で申し上げますと、ハローワークでも働くということ、支援がありますけれども、多分、僕たちは今、人生、この時代をどう生き抜いていくのかという主語があったりしますので、自分の人生をより拡充していくとかより豊かなものにしていくために、手段としての働くというものがあったりとか、手段としての暮らしというものがあったりとか、住むということだったりとか、どういったパートナーと過ごしていくのかということで、本来、ハローワークみたいなところに行く中で、そういった手段の最適化を図っていくというか、働くだけではなくて暮らしの支援だったりとか、何か婚活事業みたいなのもあってもいいかもしれませんけれども、もっと本当は人生の質を向上させていけるような、トータルのサポートみたいなものがあったらいいんじゃないかなと。
 僕たちの世代というのは、ちょうど小学校のときにJリーグが生まれた時代でもありますので、もっと本当は、何かこういった公共サービスみたいなものがもっと地域密着型で、行政の資本、国だけではなくて、地方自治体だけでもなくて、地域資本主義というか、地域の皆さんも資本参加をしていくというか、皆さんでそういった若者を応援していくだったりとか、今、いかんせんというか、やっぱりなかなかその非正規の状態、さっきの低所得の状態の若者に関しては、なかなか大阪においても、自己責任論というか、なかなか厳しい目があって、応援していこうという機運というものがなかなかなかったりするんですね。
 なので、何かみんなで、地域の中小企業さんだったりとか地域の皆さんも含めて、そういった若者を応援していけるような仕組みみたいなものとか、本当は何か理念先行型のハローワークみたいなものができたらいいんじゃないかなということを勝手に思いまして、なので、国の政策の、ハローワークみたいなものを含めて、労働政策と住宅政策も併せてアップデートしていけるようなものですね、仕組みみたいなものができたらいいなということを十年前に思いまして、それでこの法人を立ち上げました。
 なので、まず、パートナーとしては大阪府さんだったりとか地方自治体の皆さんと連携をしつつ、地域の経済界、中小企業の、主には中小企業になりますけれども、の皆さんと連携をして一緒に事業を今つくっていっているという状況になります。ちょっと前置き長くなりましたけれども。
 で、我々の一応住宅においても、今、主に、先ほどのメーン、事業のターゲットとして行っておりますのが、先ほどのいわゆる高度人材像ではなく、いわゆる、僕たち一応NPOになぜしているかというと、なかなか株式会社がもうからないからサービスをつくらないという市場があると。それは、いわゆるグレーゾーンというか、いわゆる高度人材像でもなく、いわゆる福祉ゾーンでもないと。福祉でも医療でもなく、いわゆるキャリア層でもなかったら、いわゆる一般的には若年無業状態になったりだとか働いていないという状況の若者というものだったりとか、また、さっきの非正規の問題というものも非常にかなりの大きな母数になっておりますので、いわゆるそういったグレーゾーンでいる人たちをターゲットに一応していると。
 で、ここというものは、受益者負担だったりとかそういったサービスがなかなか成立しづらいこともあって、いわゆる利益が出るというか事業化していく領域ではなかなか難しいと言われていると。ここにおいて、いわゆる公的ないろんな、様々なサービスというか事業が一応ありますけれども、そういった民間市場でも難しく、かつ制度もないというような領域において今事業の展開を図っていると。
 なので、我々としましては、なかなか民間参入が少ないという公共市場に対して、そこの新しい、新たなマーケットみたいなものをつくっていけないかなと思っていて、ここに、行政だけではなくて、先ほどの地域の皆さんもお金を落としたりとか、地域の中小企業の皆さんもお金を落としていけるような仕組みを持っていって、次の持続可能な新たな公共システムとして、ハローワーク含めて、地域の空き家も含めて活用していって、ちょっとおせっかいなおばちゃんじゃないですけれども、困っている若者がおったら仕事を紹介したりとか家を紹介したりとかってしていけるような、間に入るような立ち位置として我々は今仕事をさせてもらっているという形になっております。
 その後に、かなり今、衣食住という形で、そういった若者の仕事の支援だけではなくて、暮らしの支援だったりとか、いわゆる婚活の支援というか、いろんな幅広く人生の支援みたいなものをさせていただいておりますので、そういった中の一部少し、仕事の紹介の部分とメーンの暮らしの紹介という形でさせていただきます。
 一つ拠点というものが我々持っておりまして、大阪の本町という場所に靱公園といって、大阪のセントラルパークって勝手に言っていますけれども、大きな公園がありまして、その前に、二〇一三年に、勝手に、若者の声を意見集約していって、勝手に理想のハローワークみたいなのをつくってみようというので、勝手に仕事の支援の機関みたいなものをつくりました。ここには、一階にはカフェがあったりとかライブラリー空間という形で、仕事とか人生にまつわるいろんな本があったりとか、暮らしを豊かにしていくための様々な情報提供を行っていこうというので、お茶を飲みながらそういった情報を得れるという空間があったりと。
 その一階の方で提供しているお菓子であったりとか、おはぎバーガーとかあるんですけど、いろいろな商品は、実はそのさっきの福祉制度に乗っからなかったりとか、なかなか民間市場で働けない若者たちが、引きこもっているだったりとかという若者たちが職業訓練の一環として、働くことを通して自信を付けてもらうために、四階の方にキッチンがあって、いわゆるそのトレーニングの一環として四階で作ったものを一階で販売していて、大阪の方で今、阪急百貨店さんだったりとかいろんな、近鉄百貨店さんとかで販売をしたりとかして、結構これは、しっかりと物を売ってみんなで仕事にしていくという試みを一階の窓口としてやっていると。茶室というものがありますと。
 二階に行けば、いわゆるその仕事を探す機関として、キャリアカウンセリングだったりとか含めて人生をプランニングしていくということで、様々な仕事相談の窓口があると。
 大阪市内に約五百社の中小企業の皆様の今お取引をさせてもらっていて、中小企業の皆様ってなかなか大手の、求人媒体においては大手企業に勝てないこともありますので、ハローワークに載せてもなかなか来ないであったりとか、そういった課題がありますので、人材不足というものがかなり深刻化している状況でもありますので、中小企業の皆様の採用費であったりとか定着支援という、いわゆる人事の費用を一部アウトソーシングしていただいています。そういう形で、町の人事部みたいな形で、中小企業の皆様はお金を落としてもらって、一緒に若者の支援をしていくということを今やっているということです。
 三階に行けば、そのような若者たちが常に集まってもらえて、かつ、いわゆる職業訓練だったりとか、何のために生きているのか、何のために働いているのかということをしっかりとそれぞれが言語化できるような場をスクールとしてコミュニティーを持ってサポートさせてもらっています。
 これが、今は登録者約五千名という形で、月々今百名ぐらい新規の登録者がいて、先ほどのいわゆる低所得であったりとか、なかなか将来に希望が見出せないという若者がうちの方に登録をしてもらっているというような状況になります。こういった中で、仲間を見付けたりとか、結局はその正解というのはなかなかなかったりするので、そこの中でコミュニティー、友達をつくっていって、生きる力を付けていくということをやっていたりしていますと。
 四階の方にこういうキッチンがあるという形ですね。
 こういった本町のこの場所で拠点がありまして、そこから、ここでいわゆる働く支援という形で働く機会をつくっていくことはさせてもらっていますけれども、ここで働いていっても、先ほどの百六十八万円であったりとか、やっぱり働き続けていく上での難問というか課題がありまして、やっぱり二百万円行かないと、先ほどの平山先生おっしゃったように、やっぱり家賃を払っていくのがなかなか難しかったりもしますので、そこから共働きであっても非常に厳しい経済環境というものがありますので、その中で、二〇一三年ぐらいから空き家問題みたいな問題を伺う中で、全国に八百万戸空き家があると。
 大阪府内におきましても、六十四万ストックという形で六十四万戸空き家があるという状況の中で、六十四万のうちの府営住宅、公営住宅におきましても十六万戸とかあると。大阪府に関しましては、そのうちの一万八千ストックという形で一万八千戸空き家があるということもありましたので、それを有効活用させていただけないかということを協議をさせていただきまして、なので、いわゆるこの社会保障というか、住宅、ベーシックインカム的にこういう住宅みたいなものがまずあると大分変わってくるなという状況もありましたので、その中でも、とはいえ大阪市内の公営住宅は結構人気があってなかなか入れないという状況がありまして、なので、ちょっと利便性が悪い、少し市外の方に行った、山の方に行った場所の四條畷という場所にあります清滝団地という場所でそのモデル事業をやらせていただこうという話になりました。
 とはいえ、その公営住宅というものを今空いているからといってすぐ活用するということがなかなか、条例であったりとか、なかなか難しいという状況がありました。単身の若者がすぐ利用できないということもあったりもしましたので、一旦は、今回、我々がこの公営住宅の空き室を活用して就職支援と住宅の支援をやっていくという部分で一応国交省の方にお話をさせていただいて、一応、通常の公営住宅の目的ではないということで、一応、目的外使用という項目ですね、を活用させていただいて、大阪府と日本財団とHELLOlifeで一応三者の協定を結びをさせていただいて、一応、その通常の利用ではないですけれども、今回、社会実験的にこういう試みをやりましょうということで、空き室をまず十一部屋貸していただきました。これの協議で三年ぐらい掛かったんですけど、結構時間が、なかなか全国にも例がないというので、日本で初めて大阪でこういうことをやるということもあって、前例がないということで非常に難航したということがあります。
 あとは、縦割りの壁もあって、やっぱりどうしても、大阪府が母体で、雇用の商工労働部という形で雇用セクションと仕事をしていましたけれども、住宅まちづくり部という形で住宅のセクションの皆さんとやっぱり仕事をしていく、一緒に協働していくというものが非常に厳しくて、やっぱり縦割りの壁というものに非常に苦しんだというのがありました。
 でも、何とか、思いを持って、思いを伝えて、プラス、日本財団さんが全部の資金をバックアップするということで、一応、ファンドレイジングという形で、財団さんがお金を全て出すからやりましょうということでできましたと。
 なので、三者でこういった、大阪府が住宅の提供をしていくのと、日本財団が全ての予算を出すということと、HELLOlifeが全ての企画からオペレーションを担うということの三者でまず社会実験をしましょうということで、先ほどの就職の支援と、あとは、住宅に関しましては、やっぱり結構古い、空き家に関しましても昔のものなので、それを今の若い子たちが住めるようにDIYという形で、建設、建築業のいろんな皆様に協力いただいて、セルフリノベーションという形で部屋を全てリノベーションしていくということを職業訓練みたいなプログラムを作っていって、仕事探しとDIYをしていくということと、あともう一個が、ここはもうまさにほとんど、ここは六百戸部屋がありまして、うち五百戸、五百埋まっていますけれども、そのうちの八〇%が高齢化という状況にありますので、ほとんど高齢者しかいないという状況もありますので、その地域のお祭りがなかなかできなかったりとか、いわゆる地域の取組みたいなものに若者が入っていって地域のお祭りを再生していくだったりとか、そういうコミュニティーの全体の支援を一緒にやっていこうということで、そういったプログラムをやりました。
 なので、就労支援の取組の部分と、あとは先ほどの、全国的にも建設業界とかそういった部分について人材不足ということもありますので、大阪の建設業界の皆様に協力いただいて、親方を無料で派遣してもらったりとかして、いろんな親方さんに来てもらって、一緒に建設業というか、家を造るということを一緒にやってみました。
 こういう形で、結構、元々すごくぼろぼろの部屋だったんですけれども、一応、こういう形で全員がペンキ塗ったりとかして全体のリノベーションをしたという状況になります。通常であれば約三百万円ぐらい多分業者さんにお願いすると掛かっちゃうんですけれども、自分でやるとほぼ材料費だけでいけるという状況もありますので、そういった形でこういったリノベーションができたと。
 プラス、一部屋はコミュニティースペースという形で、その入居者の子たちが衣食住一緒にできるような、大きなキッチンがあったりとかいわゆるランドリー機能があったりとかという形で、「テラスハウス」という何か番組があるんですけれども、一応、男女五、五ぐらいにさせてもらって、みんながいろんな出会いがあったりするような形で、交流深められるようなコミュニティーの場所としてこういった場所をつくりました。地域の方ともここで交流をするという形で、こういった場所を設けました。
 ここの場所を設けてよかったなというのは、やっぱり一人ずつ洗濯機だったりとかいわゆるいろんなものを、家電を買うと非常にコストが掛かりますので、こういった共用部で家電も含めてシェアできる、結構そういった初期の引っ越しの予算だったりとかいろんな生活費が全部シェアできるということもありますので、非常にいい形でこの場所を使えているのかなというふうに思います。
 こうやって、地域の清掃活動だったりとか、いろんな地域の活動にも参加していると。
 地元の最年少の市長という形で東市長にも入ってもらって、いろんな自治体の皆さんにも入っていただいて、一緒に研究会だったりとか、今やっていることの効果測定をしていくということをさせていただいています。
 一旦、今回モデル事業という形で、昨年の春から約二年間の期間という形になりますけれども、三十名申し込みいただいて十二名入っていただいて、八名が一応正社員になって、仕事を決めて、一応この三月末で全員退去というふうになっております。
 一定、このモデル事業が非常に、全国で初めての試みということで非常に反響が大きくて、本当にテレビ番組も含めて非常に、マツコ・デラックスさんもなぜか評価をしてくれたということもあって、いろんな全国の自治体の方でもこういったことができないかということの中で、もうちょっと、より、じゃしっかりと日本財団の助成金がなくてもできるようなスキームにしようということで、この春から、一応、新しい事業モデルをつくっていこうというので、公民連携、官民連携モデルという形に変えておりますけれども、いわゆる地元の企業さんと、一定、今回入居する若者もちょっと家賃を負担してもらうという形で、一緒にお金を出し合ってもらってやれるようなスキームにしていこうというので、この春から事業を、十戸から三十戸になって、部屋も広がって、やっていこうと思っております。
 という形で、やっとですね、ちょっと試験的に、いわゆる低所得の若者たちが固定費を下げてやっていけるような、衣食住を支援していけるようなプログラムを大阪でちょっとやりましたけれども、これがしっかりと全国の自治体でも汎用性を持ってやっていけるようなものになればいいなというので、一応この春からは、四條畷、地元の市町村も主体に、事業の主体に入って、四者協定という形で一緒にやっていくというふうになっております。
 プラス、居住支援の試みとして、国交省の方からも予算を一定いただいていたりもしますので、民間の空き家もできれば活用できればなということで今ちょっといろいろと動いているという状況になります。
 ちょっと時間が過ぎちゃいましたので、終わりたいと思います。ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 塩山諒

speaker_id: 6385

日付: 2019-02-20

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会