稲場雅紀の発言 (政府開発援助等に関する特別委員会)
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○参考人(稲場雅紀君) ありがとうございます。
このいわゆる世界の援助政策をリードできていないというのは、いわゆるグッドプラクティスがないということを言っているわけではないんですね。先ほどの北九州のお話もありますように、様々なグッドプラクティスはたくさんあるわけでございます。それも、例えば地方自治体やあるいはNGO、NPOが関わって適正技術というものを例えば浄水技術なんかでインドネシアに支援をしたりとか、いろんな取組があってグッドプラクティスはあるんですね。
ところが、このグッドプラクティスというものがしっかり世界の中でどのように、いわゆるグローバルに例えばインフラ、水というようなものを展開していくのかといったところの理屈付けの部分が欠けているがゆえに、結局のところ、いわゆる世界の援助戦略においてヨーロッパやアメリカの後塵を拝しているというのが現状でございます。
これに関しましては、いわゆる国際保健の分野に関してはこれが実はできているわけなんですね。と申しますのは、国際保健に関しましては様々な形で分かれている。例えば、厚生労働省、財務省、そして外務省と。こういったところが政治主導の文脈の中でしっかりこれが一体になりまして、そして、どのような形でやっていくのかといったところに関して、国際機関、例えばWHOであるとか様々な国際機関をしっかり取り込んで、日本としては人間の安全保障の文脈の中でユニバーサル・ヘルス・カバレッジというものをしっかり打ち出していくんだというような明確なビジョンというものを政策につくっているわけでございます。
そういった意味合いで考えたときに、このインフラや水、農業というのは、グッドプラクティスがあるにもかかわらず、それを具体的な政策にいわゆる高めていくというようなところにおいて非常に現状課題があるのかなというふうに思っています。
ですので、そういった意味では、一つは政治主導、そしてもう一つは、様々な関係機関が集まって、そして国際機関に対してしっかり影響を与えていく、さらには、どのようなコンセプトでこれをやっていくのかということに関して国際社会に通用するような理屈付けというものをしっかりしていくということが非常に大事だというふうに考えております。
どうもありがとうございます。