稲場雅紀の発言 (政府開発援助等に関する特別委員会)

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○参考人(稲場雅紀君) どうもありがとうございます。
 この人口問題に関しましては、先ほど若干御説明もしましたが、これ非常に難しい問題でございます。と申しますのも、やはりこの人口問題と貧困の問題というのはいわゆる卵と鶏の関係にございまして、貧困であるからこそ、子供を頼る形で子供をたくさん産んでしまうということがあるわけですね。いわゆる自分の人生どうなるか分からないというような文脈の中で、なおかつその子供というものに頼らなきゃいけないというような、そういった形で、社会保障がないこと、そして貧困がこのまま続いてどうなるか分からないこと、そういう中で人口増というものが起こっておるわけですね。
 なおかつ、一つ、これ小沼先生もおっしゃっておったことかと思いますが、現状において人口爆発のフェーズに直面しているのは、どちらかというとやはりサハラ以南アフリカということになります。例えば東南アジアであるとか東アジア、さらには例えばインドというような国々においても、いわゆる人口爆発フェーズが終わって、今後は逆に言うと人口オーナスというか、ボーナスではない時代が来るということで、世の中、かなりそういう意味では、二十年、三十年たつ中で、いわゆる人口問題のこのディメンションというのが相当多様になってきているわけですね。
 例えば、日本では高齢化、そして東南アジアではこれから二十年、三十年後に高齢化を迎えるのにどうするのか。アフリカでは人口爆発、二〇五〇年には世界の若者の半分はアフリカということになると。そういう中でどのようにこれを人口ボーナスにしていくのか。こういった議論が非常に、実際にはかなり、世界銀行であるとかあるいは国連人口基金なんかでもなされてはおるわけなんですね。
 やはりこの中で考えなきゃいけないのは、一つは貧困をなくす、そしてそれぞれの人たちの人生というものがライフサイクルである程度見えるようにする、ここがないと結局みんな刹那的に子供を産んでしまうということがありますので、ここの部分をどうバランスを取るのか。
 あともう一つは、やはり先ほどおっしゃられたように、一つは宗教の問題もこれは絡んでいるわけですね。例えば、避妊というのは絶対駄目だというような宗教や、あるいはそういうような形の政治的なイデオロギーみたいなものもあるわけでございます。そういうようなところに関して、いかに科学的な人口政策というものをしっかり各国が取れるようにしていくのか、政治のバイアスや思想、宗教のバイアスというものをどのようにある程度抑え込んでいけるかということが一つ大きな課題かなと。
 ここについては、実は日本は相当優れた政策を持っていると思います。そういった意味合いにおいて、やはりこの人口政策において人口と保健というようなところをしっかり組み合わせて政策をリードしていくことが日本の非常に重要な立場かなというふうに思っているところです。
 どうもありがとうございます。

発言情報

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発言者: 稲場雅紀

speaker_id: 20659

日付: 2019-02-28

院: 参議院

会議名: 政府開発援助等に関する特別委員会