元榮太一郎の発言 (法務委員会)
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○元榮太一郎君 委員派遣について御報告申し上げます。
去る二月十八日及び十九日の二日間、法務及び司法行政等に関する実情調査のため、京都府を訪れました。派遣委員は、横山委員長、福岡理事、有田理事、伊藤理事、徳茂委員、山谷委員、石井委員、仁比委員、糸数委員及び私、元榮の十名でございます。
一日目は、二〇二〇年四月に開催される第十四回国連犯罪防止刑事司法会議、京都コングレスの会場となる国立京都国際会館と、京都コングレス参加者の視察先として検討されている京都刑務所及び京都保護観察所を訪問いたしました。
まず、京都刑務所を訪れ、説明を聴取するとともに、施設を視察し、意見交換を行いました。
同刑務所は、成人男性受刑者のうち、犯罪傾向の進んだ者及び外国人を収容する施設であり、収容定員が千四百七十七名のところ、視察時の被収容者数は千五十三名となっておりました。執行すべき刑期が十年未満の者を収容しており、刑期の平均は三年四か月となっているとのことです。また、同刑務所の刑務所作業製品を京都コングレス参加者に配付する記念品とすることが企画されております。
派遣委員からは、受刑者に対する医療体制の現状、刑務所と地域社会との連携の重要性、刑務作業内容を出所後の就職に結び付ける必要性、外国人受刑者への対応の現状、改善指導を担当する職員の人数、刑事施設視察委員会からの指摘と対応等について質問がなされました。
次に、国立京都国際会館を訪れ、説明を聴取するとともに、施設を視察し、村田純一京都実行委員会委員長や門川大作京都市長を始めとする、京都コングレスの京都実行委員会関係者との意見交換を行いました。
同会館は、昭和四十一年の開設以来、一万六千件以上に及ぶ国際会議の舞台となった大変歴史のある施設であります。
京都実行委員会関係者からは、京都コングレスの成功に向けたレセプションやユースフォーラム等をオール京都で支援することの必要性、この機会に我が国の法の支配の浸透や世界一安全、安心な社会を国内外にアピールすることの意義等が述べられました。
派遣委員からは、京都コングレスの開催に関して、更なる広報活動の必要性、地元企業等との連携の重要性、ユースフォーラムにおいてより多くの若者が参加するための取組、参加予定国の調整状況、あらゆる形態の犯罪を防止するための国際協力の具体的内容等について質問がなされました。
次に、京都保護観察所を訪れ、説明を聴取するとともに、施設を視察し、保護司、更生保護女性会、更生保護協会、更生保護施設、協力雇用主、BBSといった更生保護ボランティアの方々との座談会を行いました。
同保護観察所は、保護観察や、刑事施設等に収容されている人の釈放後の生活環境の調整等の活動を行っております。
更生保護ボランティアの方々からは、犯罪をした人の立ち直り支援などの活動とその実情、性的搾取などに苦しむ若い女性への支援活動の状況、出所者の雇用の現状、京都コングレスに向けた更生保護ボランティアの活動等について説明がありました。
派遣委員からは、更生保護ボランティアの担い手を増やすための取組、刑事収容施設における社会の需要に沿った就労訓練の必要性等について質問がなされました。
二日目は、京都国際調停センターを訪れ、説明を聴取するとともに、施設を視察し、意見交換を行いました。
同センターは、平成三十年十一月に設立された日本初の国際調停の専門機関であり、同志社大学内に設置され、公益社団法人日本仲裁人協会が運営しております。
同センターの特徴としては、世界的な観光都市である京都に設立したこと、国際標準の調停実務を実施すること、充実した国際調停人名簿を作成していること、同志社大学の施設を利用できること等の説明がありました。
派遣委員からは、同センターを調停のみを取り扱う機関とした理由、国際調停人養成プログラムの作成における国の役割、日々の活動における資金面の課題等について質問がなされました。
以上が調査の概要であります。
最後に、今回の調査に当たり、御協力をいただきました関係各位に対し、この場をお借りして厚く御礼を申し上げ、報告を終わります。