辻元清美の発言 (憲法審査会)

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○辻元委員 立国社の辻元清美です。
 私は、この調査団の報告をお聞きするに当たり、今までの憲法調査会それから特別委員会、審査会での報告を全部読みました。私は、この海外での調査というのは非常に意味があるものだと考えております。
 今回の報告については、三点、意見と質問があるんですが、一点目は、一回目の憲法調査会、十九年前ですが、その第一回に私は参加をいたしました。このときもドイツに参りました。ドイツに行ったときに、今回の森団長の報告にもありますように、国民投票の制度はないという、そして過去の歴史からそういう経過であるということ、当時は、民主主義は多数決だけに頼らないと、十九年前にドイツを訪問したときはお聞きをいたしました。
 そんな中で、私たちも戦争の歴史を持っていますので、ドイツは国民投票をとらない国になった、私たちはとる国になりましたので、やはり国民投票というものに臨むに当たっては非常に慎重に臨まなければいけないなと、当時も共通認識として帰ってきたところであります。また今回もそういう話を聞いている。
 この十九年間の報告書を見まして初めて出てきているのが、SNSという言葉なんです。各国どこも、フェークニュースであったり、それからネットによって正しい情報が曲げられることが、例えば去年の報告書では、イギリスの国民投票におけるさまざまな懸念点が紹介されておりました。これもやはり、少なからずSNSの影響があったのではないかと私は考えます。特にこのイギリスの国民投票は、時の首相が自分の権力基盤を強くするためにしたという、報告書にも出ておりますけれども、側面が強く、現在もイギリスは国内が混乱しております。
 ですから、いつどんな形で議論をし、そしてそれを公平公正に国民にどう伝え、そして何を変える、変えないということを立法府が決断するのかというのは、極めて政治的、そして慎重であるべきだと私は思っております。議論のための議論をしても仕方がない、政治ですから。そこは心得なければいけないのではないかと思います。
 それと同時に、もう一点は、今回のドイツで、前回聞かなかったことで、政治的妥協という言葉が出てまいりました。
 この中で、政治的な妥協ができる状況というのは、三つ条件があると思います。一つは、報告書にあるように、森会長の報告、それから北側委員の報告にもありましたように、自分たちがつくり上げてきた基本法という共通認識があるということなんです。日本は、私はこの審査会でも何回か発言していますが、共通認識がこの憲法にあるのかということなんです。これはずっと日本の憲法論議の不幸だったんじゃないかと思います。
 あえて申し上げますが、安倍総理がこの間御発言をされております。過去からも発言をされております。その中で、占領中にできた、ハーグ条約等に違反しているとか、それから、日本人にとって、心理的に大きな、精神的に悪い影響を及ぼしているんだろう、私はこのように思う、だから、今度こそ私たちの手で新しい憲法をつくろうという発言を時の首相がされているというような状況にあるわけです。
 これはずうっと議論をしてきました。共通の認識というのは、今の現行憲法に対して、どういう評価でどういうふうに認識をしているか。この議論を積み重ねてきて、一つは、前回、自民党の中で、これは上川議員が党を代表して発言されていますけれども……

発言情報

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発言者: 辻元清美

speaker_id: 8731

日付: 2019-11-14

院: 衆議院

会議名: 憲法審査会