中川正春の発言 (憲法審査会)

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○中川委員 中川正春です。
 発言の機会をいただいて、感謝をします。
 視察の報告、あるいはこれまでの議論を踏まえて、せっかくの機会でありますので、この憲法審査会のあり方といいますか、これからの議論の中身も含めてコメントをしたいというふうに思います。
 まずは、懸案の国民投票法の修正案、これをどうするかという問題があります。
 与党案は既に提出されて、先ほどのお話のように、私も問題ないというふうには思っています。しかし、私たちは、これだけでは不十分だということを申し上げてきました。いわゆるコマーシャル規制について文案化したものをこれに加えて修正案とすべきだということ、あるいは先ほど議論の出ましたインターネットの問題、あるいはまた新たに我々が課題としていかなければならない諸問題をこの際議論をして、この中にしっかり加えていくべきだということであります。
 もとの国民投票法自体が議論をされたときに、私たちの理解は、コマーシャル規制については民放連が自主規制をまとめた上で運用をしていくということが前提であったと理解をしています。
 しかし、ここに来て、先般の民放連に対する聞き取りからわかったことは、民放連に自主規制の意思はないということであったと思うんです。それだけに、じゃ、これをどうするかという問題について我々は結論を出していかなきゃいけない。私は、法規制を与党の皆さんも一緒に議論をしながら考えていくという方向が出てこなければ、このまま押し切っていかれるということではないんだろうというふうに思います。
 そして次に、憲法議論そのものについてでありますが、この審査会の目的は、憲法を論じること、そこで与野党の議論をまとめることができれば、調査会と違って、審査会は議案として提出する手続に移るということが前提になっています。
 そうした意味で、現在の私たちの立ち位置をはっきりさせなければならないというふうに思うんです。私たちは、現状では、まだ入り口の議論もできずに、ここで立ちどまっている状態だと思うんです。
 それに対して、もう一回、原点に戻って問いかけなければならないと思います。それは、これまで憲法をしっかり論じることができてきたのかということ。憲法の何を論じるのか、また、なぜ論じることが必要なのか、その結果、改正が必要だとすればどの項目から論じていけばいいのかというような問題提起があって、私たちの中にそこに対する共通した認識ができているのかどうかということ、これが問われてきます。
 私は、まず、この入り口の論議を整理をして、各党の合意をつくらなければ、次の議論には進めないのだというふうに思うんです。
 一方で、なぜそうした建設的な議論から入っていけないかといえば、与野党の信頼関係が崩されてしまっているということにほかならないというふうに思います。安倍総理や自民党の一部のリーダーの皆さんの言動からいうと、自民党案なるものをこの審査会に一日でも早く提出すべしという思いがあるというふうに推測ができます。
 しかし、さきに述べた地ならしの議論をせずにそれをやったらどうなるか。自民党案なるものを出せば、それは憲法論議そのものを破綻に導くことになるというふうに私は思っています。合意形成を求めるのではなく、この審査会の議論を分断と対立に導く結果になるということ、今の状況を踏まえて言えば、それは必定であるというふうに感じております。
 安倍政権は、憲法論議で、国会だけでなく国民の世論を分断して、対立した野党を力で抑えるということを目指しているように私には目に映るんです。
 憲法論議は、本来、国民の合意をつくり出していくためのものでなければならないんだというふうに思うんです。私たちの今のこの場の議論を見て、そういう形で議論が収束をしていくということを、双方努力しなければいけないと思います。
 自民党の皆さんには、そうした懸念というのを払拭する努力をぜひしていただきたいということ、これは私から改めてお願いを申し上げて、議論に参加をさせていただきました。
 以上です。

発言情報

speech_id: 120004183X00420191128_024

発言者: 中川正春

speaker_id: 15692

日付: 2019-11-28

院: 衆議院

会議名: 憲法審査会