岡本三成の発言 (国土交通委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○岡本(三)委員 皆様、おはようございます。公明党の岡本三成です。
 本日は、筆頭理事、また委員の皆様の御承諾を頂戴しまして質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。
 まず初めに、私からも、今回の台風十九号並びに先般の集中豪雨で被災をされ犠牲となられた多くの皆様に、心から哀悼の意を表します。加えまして、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。
 先般の台風十九号は大変甚大な被害を日本に及ぼしまして、直近の数字ですと、死者八十八名、行方不明者七名、家屋の倒壊並びに床上浸水等々を含めますと約六万三千棟に及ぶ被害、加えまして、堤防の決壊は七県で百四十カ所、想像できないような被害をもたらしました。
 その上で、現場を歩きますとよく地域の皆さんに言われるのは、次に台風が来たときは大丈夫か、今まで信じられないぐらいのサイズの台風が来たので次の台風はもっと大きいんじゃないかと、大変不安に満ちた声を多くお伺いをいたします。
 今まで国土交通省は、五十年に一回とか百年に一回の大水害が来たらどうするかというふうにおっしゃっていますけれども、そんなことを言っている場合じゃないような気がするんですね。このような大きさが更に今後大きくなっていく可能性は大変大きいですし、全く新たなステージに入って、このような大きな水害というのも残念ながら常態化していくような可能性が高いという前提で、さまざまな施策を進めていくべきだというふうに思っています。
 私は、日本という国土は、残念ながら、現在大変まだ脆弱な状況になっていると思っていて、国民の命を守ることが私たちの使命であるということをいま一度認識をしながら、さまざまな施策に当たっていきたいというふうに決意をしております。
 さまざまな機関が、今後の気候変動に伴いどのような災害が起こるかということを分析をしておりますけれども、仮に今までのスピードと同じ状況で気温の変化が起こりますと、気候変動のシナリオとして、二度から四度、ほんの二度から四度気温が上がるだけで、洪水の発生の頻度というのは約二倍から四倍。今から四倍の発生頻度が今後起こっていくということを前提に、さまざまなことを取り組んでいかなければいけないと思います。
 私、議員にしていただいて三期七年になるんですけれども、私が議員になったときにはやった言葉というのは、ゲリラ豪雨だったんですね。要は、集中的に降るけれども、ほんのちっちゃい県に、ほんの少ない県に集中的に降る。ですから、今回は残念ながらこの県が被害に遭ったとか、この県だとかと言うんですけれども、今回特別警報が出されたのは、十三県にまたがっています。
 多分、私が議員になったときは一県とか二県が普通だったのが、要は、物すごい大きな、広範囲にまたがったものが今後も常態化していくということを大前提に、さまざまな施策を打っていくときが来ているのではないかというふうに思っています。
 率直に言って、公共投資の金額が少ないと思っています。実は、数字だけ見ますと、OECD諸国の中で、日本が、一年の国家予算に占める公共投資の金額というのはほぼ他国と変わらないんですけれども、災害の起きる頻度というのは日本が突出をしています。防災白書によりますと、震度六以上の地震というのは日本で約二割。全世界の面積の〇・二五%しかない日本で全体の何と二割の震度六以上の地震というのが起こっていることを考えると、他国と同じ比率というのはもうおかしいんじゃないかなというふうに思うんですね。
 実際に、一九九六年以降、どういうふうに固定資本投資形成に、いわゆる公共投資に国全体で取り組んでいるかというと、カナダは三・二七倍になっています。余り地震がないところでもそれぐらいやっているんですね。集中豪雨も余り経験したことのないイギリスも約三倍。他国はみんなそうなのに、何と日本は約半分です。やはり根本的に見直して、政治家の使命である日本人の命を守っていくということに改めて真剣に取り組むときが来ているというふうに思います。
 その最たるものが河川の整備ではないかと私は思っているんです。
 この数年間、防災・減災というふうに政府で言ってきましたけれども、私は、残念ながらというか、今までのこの七年間というのは、防災・減災の軸足の七割ぐらいは地震だったと思うんです。
 それは必要だったと思います。今後もその軸足を変えてはいけないと思う一方で、今の現状を考えると、これからの軸足の大きなところは水害に対する防災・減災でなければいけないのではないかというふうに思いまして、一本足打法から、まあ一本足打法というのは失礼な言い方かもしれませんが、しっかりと二本足に変えて、地震、また水害対策に真剣に取り組んでいくことが必要であるというふうに思っています。
 そのためには、ダムも必要だと思います。河川の強化も、スーパー堤防も必要かもしれません。遊水地、川を深くしていく、いろいろなことが必要かもしれませんけれども、新たなステージに入ったという認識をお持ちなのか、そして、国土交通省として今後どのように取り組んでいく御決意なのかということを、初めに大臣に伺いたいと思います。

発言情報

speech_id: 120004319X00220191030_022

発言者: 岡本三成

speaker_id: 5365

日付: 2019-10-30

院: 衆議院

会議名: 国土交通委員会