橋本聖子の発言 (文部科学委員会)
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○橋本国務大臣 おはようございます。
二〇二〇年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会を担当する国務大臣として、一言御挨拶を申し上げます。
まず冒頭、このたびの台風第十九号等によりお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。
東京オリンピックの開催まで三百日を切り、東京パラリンピックの開催までも間もなく三百日となります。東京大会を世界一の大会として成功させるとともに、将来に受け継がれるレガシーを創出するため、閣議決定した基本方針に基づき、関係大臣等と緊密に連携し、大会の円滑な準備及び運営に関する施策の総合的かつ集中的な推進を加速してまいります。開催都市である東京都や組織委員会、競技会場が所在している自治体等ともしっかりと連携してまいります。
東京大会の重要な柱の一つは、復興オリンピック・パラリンピックの実現です。担当大臣就任後、被災三県を訪問させていただきました。今後、一層被災地の皆様のお気持ちに寄り添いながら、復興に全力を傾けていく内閣の基本方針にのっとり、大会の開催により世界の注目が日本に集まるこの機会に、東日本大震災から復興しつつある姿を世界に向けて発信してまいります。被災三県における復興の火の展示の後、全国をめぐる聖火リレーは、福島Jヴィレッジからスタートいたします。また、最初の競技も、開会式に先駆けて福島で行われます。
政府としても、被災地の自治体と大会参加国・地域の交流を行う復興ありがとうホストタウンの取組を推進するとともに、被災地産の食材等の活用の取組を進めてまいります。
夏季パラリンピック競技大会が同一都市で二度開催されるのは、東京が史上初めてとなります。パラリンピックの成功なくして東京大会の成功はありません。東京大会では、パラアスリートがその力を最大限に発揮できるようにするとともに、観客にとってもバリアフリーの最高の環境を整え、各競技会場が観客で埋め尽くされるよう、さらなる機運醸成に取り組んでまいります。
加えて、共生社会の実現を大会のレガシーとすべく、ユニバーサルデザインの町づくりと心のバリアフリーに取り組んでまいります。また、パラリンピック選手の受入れをきっかけに共生社会の実現を目指す共生社会ホストタウンを推進してまいります。
安全は我が国が世界に誇る価値であり、東京大会の成功に不可欠なものです。一方、テロやサイバー攻撃などのセキュリティー情勢は予断を許さない状況にあり、また、自然災害にも十分な留意が必要です。危機管理に万全を期し、セキュリティーの万全と安全、安心を確保するためのあらゆる対策を進めてまいります。
大会時の輸送については、競技会場の多くが通勤や物流が集中している地域にあることから、大会期間中の円滑な大会輸送と経済活動、市民生活の共存を図ることが不可欠です。国民や企業などの皆様の理解と協力を得ながら、大会本番に向け、企業等への働きかけによる交通量削減や、さらなる対策を含め、総合的に対策を検討、推進してまいります。
暑さが大変厳しい時期に開催される東京大会において、暑さ対策は極めて重要です。この夏のテストイベントにおける対策の検証を行いつつ、配慮が必要な方々に対するきめ細やかな対策、熱中症関連情報等の多言語での情報発信といった点を含め、大会本番に向けて、ハード、ソフト両面で暑さ対策に取り組んでまいります。
また、本年八月に策定した感染症対策に関する推進計画に基づき、感染症対策を確実に進めるとともに、たばこのないオリンピック、パラリンピックの実現に向けて、受動喫煙対策の徹底に取り組んでまいります。
東京大会を日本全体の祭典とするため、全国津々浦々において、大会参加国・地域と日本の自治体がスポーツを始めとした多様な分野で末永い草の根交流を行うホストタウンを推進し、大会成功に向けた機運を高めてまいります。現在、ホストタウン全体の件数は三百七十七件、自治体数では四百四十六となり、相手国・地域数は百五十三まで拡大しております。大会開催まで一年を切る中、ホストタウンの数の一層の増加や、パラリンピックチームに係る交流の促進に力を入れ、一生の宝となるきずなが芽生えるように取り組んでまいります。
また、東京大会は文化の祭典でもあり、二〇二〇年以降を見据え、次世代に誇るレガシー創出に資する文化プログラムを認証するビヨンド二〇二〇プログラムの展開を図るとともに、日本の美を体現する日本博の実施について関係大臣等と連携してまいります。あわせて、健康面等で自己ベストを目指す取組を支援する事業等を認証するビヨンド二〇二〇マイベストプログラムを推進してまいります。
さらに、外国人旅行者の受入れ体制の推進を図るとともに、日本食の提供や国産食材の活用、多様な食文化への対応等の推進、木材利用の推進などについて、関係大臣等と連携して取り組み、日本の魅力を発信してまいります。
東京大会のメーンスタジアムとなる新国立競技場については、新国立競技場の整備計画に基づき、世界の人々に感動を届ける場となるよう、来月の完成に向けて、着実に整備プロセスを進めてまいります。
まさに現在、ラグビーワールドカップ二〇一九の熱戦が繰り広げられているところであり、このラグビーワールドカップの開催で得られた知見を東京大会にも生かすとともに、東京大会をドーピングのないクリーンでフェアプレーの大会とするため、文部科学大臣等と連携してまいります。
大会開催経費については、レガシー創出やアスリートファーストの視点に配慮しつつ、関係者とともに効率的に取り組んでまいります。また、透明性を確保し、国民の皆様の理解を得るためにも、より丁寧な説明に努めてまいります。
私は、一九八四年の冬季オリンピック・サラエボ大会以来、七度のオリンピックに選手として出場し、その後も選手団長等としてかかわりを持ってまいりました。その経験から、競技に参加する人、見る人、支える人、あらゆる立場の人々がしっかりと連携し、世界じゅうの多くの人々が夢と希望を分かち合える、そのような歴史に残る大会をつくり上げていくことが担当大臣としての私に課せられた使命であると考えております。全力でその職務に取り組んでまいりますので、橘委員長、理事、委員の皆様方の御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願いを申し上げます。
ありがとうございました。(拍手)