河野太郎の発言 (安全保障委員会)

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○河野国務大臣 防衛大臣の河野太郎でございます。
 本日は、西銘委員長を始め、理事及び委員の皆様に、防衛大臣としての所信を申し上げます。
 我が国を取り巻く安全保障環境は、厳しさと不確実性を増しております。
 北朝鮮は、昨年五月以降、二十発を超える弾道ミサイルを相次いで発射するなど、その軍事動向は我が国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威です。また、手法を巧妙化させながら、瀬取りを含む違法な海上活動を継続しております。
 中国は、透明性を欠いたまま国防費を増加させ、軍事力を広範かつ急速に強化し、周辺海空域等における活動を拡大、活発化させております。尖閣諸島周辺においては、中国の公船が我が国領海への侵入を繰り返しているほか、海軍艦艇が活動を恒常化させております。
 また、テクノロジーの進化が安全保障のあり方を根本的に変えようとしています。
 このような環境のもと、国民の命と平和な暮らしを守り抜くため、防衛大綱及び中期防に基づき、以下の施策を推進してまいります。
 まず、我が国自身の防衛体制の強化について申し上げます。
 我が国みずからの努力により、領土、領海、領空を守る体制を強化するに際しては、宇宙、サイバー、電磁波といった新たな領域での優位性確保が死活的に重要です。
 これら新領域を含む、全ての領域の実効的な防衛力を構築してまいります。
 その際、自衛隊員の人材確保と能力、士気の向上による人的基盤の強化に加え、技術基盤の強化、産業基盤の強靱化にも努めてまいります。
 次に、日米同盟の強化については、日米ガイドラインに基づき、引き続きさまざまな分野で両国の協力を進展させます。
 同時に、地元の基地負担の軽減に取り組んでまいります。特に沖縄については、基地負担の軽減を目に見える形で実現するという政府の取組について、沖縄の皆様に御理解、御協力が得られるよう丁寧に御説明し、普天間飛行場の一日も早い移設、返還に全力で取り組んでまいります。
 次に、安全保障協力の推進について申し上げます。
 自由で開かれたインド太平洋というビジョンを踏まえ、さまざまな手段を活用し、普遍的価値や安全保障上の利益を共有する国々と緊密に連携しつつ、防衛協力・交流を戦略的に推進してまいります。
 また、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動のほか、エジプト・イスラエル間の停戦監視活動等を行う多国籍部隊・監視団及び南スーダンPKOに司令部要員の派遣を行うなど、国際社会の平和と安定のための取組を推進してまいります。
 中東地域の平和と安定は、我が国を含む国際社会の平和と繁栄にとって極めて重要です。また、我が国は原油輸入の約九割を中東地域に依存しており、同地域を航行する日本関係船舶の安全確保は日本経済や国民生活の生命線とも言うべきものです。
 防衛省・自衛隊としては、本年一月から、日本関係船舶の安全確保のため、中東海域において情報収集活動を開始したところであり、さらなる外交努力及び航行安全対策の徹底とあわせ、しっかりと取り組んでまいります。
 次に、国会提出法案について申し上げます。
 防衛省設置法の一部を改正する法律案は、宇宙・サイバー領域における優位性の獲得に必要な部隊の新編、拡充を始めとする防衛省・自衛隊の体制の整備のため、自衛官の定数を改めるものです。
 委員各位におかれましては、御審議のほど、よろしくお願いいたします。
 以上申し述べましたように、防衛省・自衛隊が直面する課題は山積しており、私は、防衛大臣として、こうした課題に全力で取り組んでまいる所存です。
 西銘委員長を始め、理事及び委員の皆様におかれては、一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

発言情報

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発言者: 河野太郎

speaker_id: 11808

日付: 2020-03-05

院: 衆議院

会議名: 安全保障委員会