津村啓介の発言 (科学技術・イノベーション推進特別委員会)

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○津村委員長 この際、iPS細胞ストック事業予算等に関する理事会協議の経過につきまして、委員長から御報告申し上げます。
 本件は、令和元年十一月二十七日の本委員会の早稲田夕季委員の質疑の際に、内閣官房健康・医療戦略室の答弁内容が、山中伸弥教授の記者会見での発言と異なっていたことを発端といたします。
 当委員会では、その後速やかに理事会を開き、政府に対して、事実関係の報告を求めました。
 令和元年十二月五日の理事懇談会において、内閣官房健康・医療戦略室から山中教授に対して支援をゼロにすると伝えた事実はないとの報告を聴取いたしました。
 しかし、この段階では、山中教授御本人の認識が未確認であり、引き続き理事会で継続協議とする扱いで年を越しました。
 その後、本年二月十四日に山中教授から回答を得られたことから、政府から報告したいとの要請があり、三月十九日の理事会において、改めて政府からの報告を聴取いたしました。
 政府からの報告によれば、山中教授からの回答は、iPS細胞ストック製造事業の政府の支援が打ち切られる可能性が高く、変更できるものではないと受けとめたとの内容であり、これに対して健康・医療戦略室は、コミュニケーションの不足から、支援打切りと受けとめさせたことを深く反省し、今後は丁寧なコミュニケーションに努め、しっかりと支援していくと返信をして、山中教授の理解を得たとの報告でした。
 報告聴取後の理事会における質疑において、理事及びオブザーバーからは、一つ、研究者に政府の科学技術政策の透明性について不信感を抱かせたことに対する反省、二つ、報告に三カ月を要するなど国会審議への真摯な対応の不足、三つ、当事者である山中教授がテレビに出演して本事案に言及されるなど強い不信感が拭われていないことなどの指摘がありました。
 そうした中、この三月十九日の理事会では、加えてもう一点、懸念すべき重要な事案が発生いたしました。
 まず、その場で本件に関連し、国立研究開発法人日本医療研究開発機構の末松理事長から、不透明な予算配分方法に対する研究者のコミュニティーの危機感について発言がありました。
 その中で、末松理事長は、内閣官房健康・医療戦略室次長、厚生労働省大臣官房審議官から日本医療研究開発機構に対し、政治家や各省との接触を禁ずる発言や人事に関する圧力があったという趣旨の発言をされました。
 この発言に対し、相手方当事者である内閣官房健康・医療戦略室次長、厚生労働省大臣官房審議官に事実関係を確認したところ、そのような事実はないと事実関係を否定したことから、当委員会は事実確認を双方に求め、後日理事会で協議を行うこととしました。
 本件については、五月二十一日の理事会において、平将明内閣府副大臣が政府を代表し、当事者間のやりとりの中で双方の認識の違いが生じ、双方の間でこうしたそごが生じたことは看過できないと御発言された上、両者の間で円滑なコミュニケーションが図られ、健康・医療戦略室が医療分野の研究開発の総合調整等に注力できるようしっかりと指導していくとの見解を述べられ、理事一同、了承したところです。
 一連の経過を踏まえ、当委員会として、政府に以下の三点を望みます。
 一つ、今後、科学技術イノベーション政策の推進及び関連予算の配分につき、より一層の透明性確保に努めること。
 二つ、日本医療研究開発機構と同機構を所管する内閣官房健康・医療戦略室のコミュニケーションを改善し、健康・医療戦略室が医療分野の研究開発の総合調整を十全に行っていく態勢を整えること。
 三つ、科学技術イノベーション政策の推進につき、国会を通じた国民への説明責任を適時適切に果たすこと。
 以上、御報告申し上げます。
 この際、竹本国務大臣から発言を求められておりますので、これを許します。竹本国務大臣。

発言情報

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発言者: 津村啓介

speaker_id: 34756

日付: 2020-05-26

院: 衆議院

会議名: 科学技術・イノベーション推進特別委員会