荒井聰の発言 (決算行政監視委員会第二分科会)
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○荒井分科員 そうなんですね。文科省あるいは関係省庁、厚労省ですけれども、何度か通知を出して地方自治体に改善を求めているんですけれども、しかし、何か靴の底からかいているみたいで、教育委員会そして学校長、そういう壁を突破できないところがたくさんあるというふうに思います。ぜひ、そういう点は実態を調査されて、そういう点があるところは積極的に指導していくということが必要なのではないか、あるいは、そのことがこの子供たちのチャンスを生かしてやることにつながっていくというふうに思いますので、ぜひお願いをいたします。
ところで、最近は、特別支援学校という学校、このペーパーでもありましたけれども、男の子が特別支援学校じゃなくて普通の学校に行きたいというふうに書いているんですけれども、普通の学校で普通の子供たちと一緒に生活をしていく。
例えば、この子供たちはほとんど食べられないんですね。喉から、食道から物を入れられないんです。そこで、胃に直接穴をあけて、胃瘻というんですけれども、栄養をとっているんです。でも、普通の学校に行って普通の友達が口から物を入れているのを見ていて、自分もそうしたい、そうすることが自分の未来なんだということをだんだん感ずるんですね。そうすると、食べられないにもかかわらず、何とか口から物を入れたい、そういう努力をしていくんだそうです。本当に変わっていくんですね。みんなと一緒に学校の中で教育を受けるということがいかに子供たちにとって大きな力になっているのかということを思い知るんですけれども、そういうチャンスを失わせているのではないだろうか。
先般、大臣の御地元の八王子にある打越保育園というところに行かせてもらいました。そこでは、本当にインクルーシブな教育というか、そういう扱い方をしていて、健常な子供たちと一緒にそういう障害児。
そのときに、私たちが行ったその視察団の中に、ある小児科のお医者さんがいました。その小児科のお医者さんは、自分の子供がやはり障害児で、ところが、日本では障害児をインクルーシブで教育をしてくれる機関はないということで諦めて、子供を連れてカナダに行った、カナダでそういうインクルーシブな教育を子供に受けさせることができた、日本ではできないだろうと思っていたけれども、きょう、この打越保育園に行ってみて、これはできそうだ、自分でやってみようかという気持ちになったということを話をされておりました。
インクルーシブ教育というのはとても大事なことだし、効果のあるものだというふうに思いますけれども、最近ですが、残念ながら、三月の十八日に横浜地裁で、ある方が、支援学校には行きたくない、普通の学校に行きたいんだという訴えを出したんですね。しかし、残念ながら、司法の世界の中ではそれは退けられたんです。司法ですから、行政の立場あるいは立法府の立場で物を申すことは差し控えますけれども、ただし、この決定が全体として障害児はみんな支援学校に行けばいいんだという風潮をつくっては、私は逆だと思うんです。それは、全体の子供たちの中でそういう障害者も育てることによって、健常者も障害者もお互いに理解し合っていく、そういう力をむしろ逆に失わせることになるのではないかという心配をしています。
実際にそういうインクルーシブな教育をやって成功しているのが、大阪の豊中とか愛知県の刈谷市などではそういう実例があるわけですから、ぜひ、そういう実例を各学校の中に通知をして、そういう努力をしてもらいたい。そして、そのために、今、看護婦さんの派遣とか、あるいは、先ほどお話をされていた医療的ケアの実施に関する検討会などでもいろいろなさまざまな提案がなされているわけですから、ぜひそういうことをやっていただきたいということをお願いをしたいと思います。
この話で、大臣、どうですか、何かしら所見はございますか。