本多平直の発言 (本会議)

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○本多平直君(続) 恥ずかしくないのか、あんな姿を一日七時間も放送されて、恥を知れと申し上げたいと。
 私は枝野議員の秘書を十年務めましたが、枝野議員は、時々政治的に対立関係にある議員にさえ、クローズの場でもこんな言葉を使ったことを私は見たことがありません。棚橋委員長の見え見えの不公正さにそれだけ強く憤ったのだと思います。
 棚橋委員長は、人を人として扱わない発言などと反論されているようですが、二〇一一年、棚橋さんの野党時代、総理大臣に対し委員会の正式な場で、あなたは存在する価値があるんですか、総理大臣として、粗大ごみじゃないですかと発言をされています。
 二〇一三年、与党になられた後も、厚生労働委員会の運営に関し、民主党は抵抗野党への先祖返りで、恐竜どころか両生類にまで戻ったと述べました。山井議員からのこの発言についての抗議を受けると、へ理屈を言うんですよ。両生類に例えたのがひどいとおっしゃるが、それはおかしい、両生類を愛している人もいるし、そもそも両生類に失礼じゃないかと棚橋さんは反論をされました。
 このように、党は違うとはいえ、人のことをごみだの両生類だのと表現した失礼な過去をお持ちの棚橋委員長に、枝野代表を批判する資格は全くありません。
 当選三回で御入閣、同期のトップだったのでしょうが、その後、当選八回まで再入閣がない中、個人的にどんな思いがあろうと勝手ですが、我々が魂を込めて、国民の思いを代表するために質問に臨む予算委員会を、これだけ露骨に、恣意的に運営することは断じて許されません。
 安倍内閣がこの先長く続き、改造などがあると私は思えませんが、委員会を公平らしくさえ運営できず、野党に強い恨みを買い、集中砲火を浴びる方をわざわざ入閣させないことを、安倍総理に心から御忠告申し上げます。
 第三の解任理由を申し上げます。
 第一、第二に比べれば大した話ではないんですが、せっかくの機会ですから指摘をしておきます。ある意味、一番私が不可解だったのは、この第三の理由です。委員長の個人的な自己顕示欲からと思われる意味不明な議事妨害、過剰介入での我々野党議員への審議妨害であります。
 例を幾つか挙げます。
 辻元議員の質問の際、総理に収支報告の仕方について、なぜ桜を見る会だけ今までと違うやり方をしたのかとの質問に、棚橋委員長は、それは私にですかと。いつからあなたは安倍総理になったんですか。大串議員の、桜を見る会の招待者名簿廃棄、これを、大串さんは教養がございますから古代の中国の言論弾圧に例え、現代の焚書坑儒と述べたことに対し、棚橋委員長、現代のと。何を言っているんですか、あなたは。
 委員会は、あなたの興味、教養を満たす場ではありません。
 会派の後藤議員の、官房長官、お約束いただけますかとの質問には、委員長じゃなくてですかと。これで終わりではないんですよ。委員長に対する要請ではございませんか、委員長に要求されるんじゃないんですねと、三度もしつこく絡むなど、意味不明に人の質疑に刺さり込み、時間の無駄であり、審議妨害です。
 最近の決まり文句、手をこう広げて、間をとって、「御静粛に」ですが、単発の、議事を妨害していないやじに対して一々反応をして、回数が多過ぎます。私が数えただけで、今国会、四百四十一回、御静粛に。単発の気のきいたやじは、やり過ごせばいいんですよ。委員長の御静粛にのせいで、私は閣僚の答弁が聞こえません。やじよりも、委員長の過剰な御静粛にが審議の邪魔です。
 この際、せっかくの機会ですから、国会におけるやじについて私の考えを述べさせてください。もちろん、私の会派内、ましてや、日本共産党さんには御立派な、やじをしない方もたくさんいらっしゃるので、会派の意見ではありません。私の考えであります。
 国民の皆さんの中には、やじについて、学校の教室になぞらえ、批判をされる方もおられます。私も、やじが少ない方ではありませんので、お叱りを受ける場合もあります。まだまだ私は、やじは議場の花と言われるような、当意即妙で、歴史に残る、多くの方が納得するようなやじができているとはとても言えません。しかし、私個人は、議会を正常に運営するために、やじが必要な場面や、やじが役立つ場面がやはりあると考えています。
 まず、そもそも、閣僚が答弁ができなかったり、質疑がかみ合わない場合です。理事が協議を求めている場合などに、速記、時計をとめないなど、委員会運営が明らかにおかしい場合は特にそうです。私が抗議の声を上げることで、ようやく棚橋委員長も一分、二分おくれて速記をとめ、私が声を上げて、ようやく質問者の質問時間を守ることができました。これでもやじはおかしいですか。
 審議打ち切り、強行採決などの際の抗議の声はもちろんです。
 また、本会議場で、我が同志の森山浩行君がよくやりますが、法案の問題点を端的に指摘するやじなどは、私も聞いていて大変勉強になります。我々は、当然、自分の所属委員会や関心分野の法案には詳しいですが、この場で採決に臨む際に、全ての法案に詳しいとは限りません。こうした法案に対する、それはおかしいじゃないか、こうしたやじは、セレモニーになりがちな本会議を活性していると私は考えています。
 さらに、もう一つ、許されるべきやじは、立法府にチェックされるべき行政府、閣僚の答弁が、論理的ではない、整合的ではないなどの場面です。事実ではない、そういう場合です。
 我々は、皆さんもお気づきだと思いますが、政策の方向性が違うからといって一々やじっていません。お気づきだと思いますが、委員会で与党の皆さんが質問するときにはやじっていません。我々がやじっているのは、政府のおかしな答弁に対してです。それに対して与党の皆さんは、同じ立法府の仲間である我々が質問をしているときにやじっているわけで、全く整合性がないと思っています。
 一方、やじもいい話ばかりではありません。当然慎むべきやじもあります。
 単なる誹謗中傷はいけませんし、結局どなたが発言したか名乗っていませんが、先日の選択的夫婦別姓をめぐる質問の際の、だったら結婚しなきゃいいじゃないかとか、沖縄で相次ぐヘリ事故の際の、それで何人死んだんだなど、実際にその問題で苦しんでいる国民がいる問題での心ない発言は論外だと考えます。
 少し、棚橋方式を改めて、きちんと読ませていただきます。
 私が大問題だと考えるのは、安倍政権で顕著な閣僚席からのやじです。
 本予算委員会での安倍総理から辻元議員へのやじは、本来謝罪で済むものではなく、懲罰になっても、おかしな発言です。
 今国会、極めて不公正な棚橋委員長でさえ、閣僚席からのやじへの注意を十五回以上もしています。
 茂木外務大臣などは常連で、質疑が紛糾すると、全く所管外にもかかわらず、ここは俺がと出しゃばります。
 特にひどかったのは、違法な検事長の定年延長のせいで支離滅裂な答弁を強いられた、ある意味お気の毒な人事院の局長の答弁後、背後からパワハラまがいに、帰れ、帰れと指示。人事院は内閣から独立した機関で、ましてや、局長は外務大臣の部下ではありません。
 国会がどういう目的で行政府の皆さんを国会にお呼びしているかを考えれば、閣僚席からのやじなどあり得ないと思います。
 やじではありませんが、総理が審議の中で、民間のおすし屋さんの名前を私が数えただけでも二十四回も意味不明に繰り返しながら、野党議員をうそつき呼ばわりするなど、委員会の品位は大きく傷つきました。
 棚橋委員長が制止すべきは、野党議員の発言の一々ではなく、これらの総理、閣僚のやじや不適切な発言であったことを強く申し上げたいと思います。
 あと二つですから、急いで読みますので、ぜひお聞きください。
 第四の解任理由は、こうした不公正で不可解な運営のせいで、予算委員会が本国会で取り組むべき重要課題の解決が大きく阻害されたことです。
 新型コロナウイルス対策については、野党としても、厚生労働大臣の出席を求めないなど、異例の協力をしてまいりました。この問題で棚橋委員長が審議の妨害などを行わなかったことは、名誉のために申し上げておきます。
 しかし、その他の重要な課題については、棚橋委員長は、ことごとく審議を妨害し、遅延させ、積極的なイニシアチブをとりませんでした。
 総理主催の桜を見る会、募ったが募集はしていない、合意だが契約はしていない、何よりもすぐ出せる、前夜祭の領収書、明細書、招待者名簿を廃棄したことがわかるログなどは示されないままです。
 辻元議員がANAインターコンチネンタルホテル東京から引き出した、例外なく明細書は主催者に発行しているとの回答書は、総理が続けてきた答弁が虚偽であることを立証しているのではないですか。総理からは、いまだに意味ある反論をお聞きしていません。
 もう一つの大問題、検事長の恣意的、違法な定年延長についてもしかりです。
 そもそも、山尾議員の指摘前には、検事の定年は延長できないとする過去の法令解釈の存在にさえ気づいていなかったのですから、解釈の変更など閣議決定の前にできるはずがありません。うそにうそを重ね、法務大臣や人事院、内閣法制局など本来独立性の高いはずの組織まで巻き込んで、連日、答弁修正の連続です。
 今回の定年延長が法律の解釈変更で行えるという判断自体、法治主義を大きく逸脱していますが、解釈変更さえ行われていなかったとすれば、もはや今回の定年延長は完全に無効です。
 あなたが差配しなければならなかったのは、野党議員のやじへの執拗な注意などではなく、こうした問題の解明に向けての中立的な姿勢だったと私は考えます。
 第一の解任理由、不公正な運営のところで申し上げてもよかったのですが、問題の解決に必要な、我々野党が呼んだはずの参考人は呼ばず、我々が求めもしない参考人は答弁能力の余り高くない北村大臣に、採決までして強行的に呼ぶ、とんでもない運営にも断固抗議をしたいと思います。
 一義的には、委員長ではなく、理事会でこうした運営をした与党の責任です。問題解決のために、参考人の呼び方について一切のリーダーシップを発揮せず、与党の言いなりの運営に終始した棚橋委員長の責任は極めて重大です。
 私が特に憤るのは、選挙の洗礼も受けないまま、官邸中枢で七年にわたり、内閣法の規定にある総理の命を受けの範囲や所管分野を超え、好き勝手、公私混同をきわめる、加計学園問題で、総理の口で直接言えないので私が言うとの発言もしたとされる和泉洋人総理大臣補佐官です。自民党、公明党はこの方の参考人招致も拒否をしました。
 部下である大坪寛子審議官との四回にわたる公費百八十五万円を使った海外出張でのコネクティングルーム使用、こんな不謹慎な部屋割りの手配を強要された外務省の官僚はどんな気持ちだったかと小川淳也議員は強く憤っていました。
 そもそも、ミャンマーの出張は、アウン・サン・スー・チー氏など国家首脳との面会であり、幅広い分野が議題として予想されるとしても、担当の外務官僚は当然としても、国土交通省も呼ばず、農林水産省も呼ばず、経済産業省も呼ばない中、厚生労働省出身、健康政策担当の大坪審議官のみを同行させるなど、コネクティングルームの、ミャンマー出張そのものがきわめつけの公私混同であると言わざるを得ません。
 そもそも、和泉補佐官、大坪審議官の問題は、単なる公私混同にとどまらず、政策形成を不透明にゆがめている強い疑いがあります。和泉補佐官の威光を背景に、大坪審議官は、多くの難病患者さんなどが心から期待しているノーベル賞を受賞された山中教授などが進めるiPS細胞予算の大幅削減への介入を密室で画策、その他にも巨額の医療研究予算を差配する独立行政法人医療研究開発機構への人事、総理補佐官が所掌を超え、人事に圧力をかけて、大坪氏の関与を強めた疑惑など、直接、和泉総理補佐官に事情をお聞きしない限り、来年度予算の採決など到底認められないということを強く申し上げたいと思います。
 一方、我々が求めない参考人は、答弁能力の極めて低い北村大臣の補助のため、採決までして無理やり呼び、最後まで、北村大臣の公文書管理への理解、認識について深めた議論ができませんでした。
 そもそも、補助のために呼ばれた官僚自体が、白塗りの文書が公文書管理法の趣旨には反しないなどとわけのわからない答弁を繰り返すのみで、参考人として専門の官僚が来た意味を全く果たしていません。
 北村大臣については、高齢でもあり、同情の声も一部にはありましたが、最近、少し調子に乗られているんじゃないですか。
 予算委員会などで御鞭撻をいただいた、まあ例えれば相撲のぶつかり稽古みたいなもので、ぶつかっていって転がされて、また立ち上がって、起き上がって、いろいろ試しながらここまでやってこられた、おかげさまで自分の足で立ってお答えができている、知ってりゃ答えられるし、知らなきゃ答えられない、どういう質問が来るだろうなあと想定して準備していく、そういう中でぴったり山かけて試験に臨むような感じで、当たるのもあれば当たらないものもある。更に調子に乗り、昨晩は、答弁に詰まり非常に有名になり、まことにありがたいと。
 大臣、こうしたふざけた発言は、森友事件の改ざんで自殺者まで出した公文書管理問題の責任者として、また我々の質問時間を意味不明なやりとりで長時間にわたって無駄にした責任を全く感じておらず、極めて不謹慎であり、とっとと辞任することを私はお勧めいたします。(発言する者あり)そうした差配をしていただけなかったということを申し上げています。
 そもそも、安倍総理、いらっしゃるんですかね、内閣府の担当大臣を、論功行賞人事で、答弁能力のない方を充てることはぜひおやめをいただきたいと思います。公文書管理、男女共同参画、科学技術、消費者行政、震災復興など、内閣府は各省庁との調整が必要な、力のある大臣が必要な分野です。例えば茂木大臣のような、ありとあらゆる分野に御精通されている実力派の大臣をお充ていただきたい。心からお願いをいたします。
 これら重要問題の解決に取り組む予算委員会の審議をリーダーシップを持って調整するどころか、総理の顔色をうかがい、問題解決の妨害すらした棚橋委員長の解任は当然であります。
 最後になります。第五の解任理由は、棚橋委員長の不公正な、不適切な委員会運営が、与野党間の争いとか課題解決の妨害とか、そういうレベルを超え、日本の民主主義の崩壊に加担しているという一番重要な問題です。
 今国会の予算委員会で議論されている課題は、単なる与野党間の政策議論や、まして揚げ足取りの権力闘争ではありません。政治の世界に残念ながらつきものの、単発のスキャンダル追及でもありません。森友、加計と相次ぐ行政、予算の私物化がきわまった桜を見る会の真相究明であり、隠蔽、改ざん、証拠は捨てる、出さない、民主主義の基盤、国会審議の前提である公文書管理が破壊されている問題なんです。
 今回の検事長の定年延長に見られるように、解釈で恣意的に法律の解釈をゆがめ、いやいや、その解釈変更さえ行われていなかった可能性がある。法治主義が目の前で破壊をされています。本来独立性を持つべき日本銀行、NHK、内閣法制局と、安倍政権のもとで次々と独立性が崩壊されてきました。そして、ついには、総理大臣を逮捕する権限も持つ検察の独立性が壊されようとしています。うそのつじつま合わせに人事院までつき合わされ、我々の、予算委員会、棚橋委員長の前で次々と破壊をされてきました。
 繰り返しますが、単なる与野党の闘争ではありません。立法府の真ん中で民主主義の前提が破壊されている事態です。
 こうした事態に何ら積極的な対応をとることなく、単なる与党寄りの不公正な運営ではなく、個人的な思惑で委員会を適切に運営することができなかった棚橋委員長は、日本の民主主義の崩壊を看過したと言わざるを得ません。
 以上、第一に、委員会運営が極めて不公正であること、第二に、不公正さが見え見えであること、第三に、審議を妨害する過剰介入があったこと、第四に、委員会の重要な課題解決、問題解決を妨害したこと、そして何より、第五に、安倍政権による民主主義の破壊に加担したこと、以上、歴代予算委員長の中でも最悪とも言える委員長の解任理由を申し述べ、また、与党内の心ある議員の賛成を心からお願いをして、趣旨弁明といたします。(拍手)
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発言情報

speech_id: 120105254X00720200227_010

発言者: 本多平直

speaker_id: 6726

日付: 2020-02-27

院: 衆議院

会議名: 本会議