岩瀬昇の発言 (資源エネルギーに関する調査会)

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○参考人(岩瀬昇君) ニューノーマルになったというふうに私が判断している理由は、二〇一四年の秋に大暴落をして、それから五年ぐらいの価格レンジを見ていただくと分かるんですけど、いろんな乱高下を示してきているんですけれども、石油会社としては当然、将来価格がどうなるだろうという予測をした上で新たな資金投与を決めていくわけですけれども、それがこの五年をたった今の段階で、今の原油価格、ブレントで六十ドルぐらい、WTIは五ドルぐらい安いので五十五ドルぐらい、WTIが五十ドル―六十五ドルの間であれば、石油会社は従来どおりの経営を恐らく続けていくことが可能だろうと。
 ただ、お話ありましたように、中長期的な観点で考えた場合には、パリ協定の推進によって石油需要がいつピークを迎えるか。今、ピークオイル論って、昔は供給の方がいつかピークを迎えると言われていたんですけれども、今のピークオイル論というのは、供給は心配ないと、むしろ需要がいつピークを迎えるか。で、業界の常識としては、ピークを迎えるのは間違いない、問題はいつかということで、そのいつかについて、五年後と言う人もいれば、二十年後、三十年後の人もいると。
 ただ、ピークを迎えても翌日ゼロになるわけではないので、それまで石油会社としては経済性を考えながら追加投資をしていかなきゃいけないわけですので、今申し上げた中長期的な観点でいうパリ協定の推進による環境問題への対応で、政策的な導入が我々が考えている以上のことをいろんな国がやり出すとすると、先ほど言ったそのピークを迎える時期が早くなる。そうすると、それを見ながら実は石油会社というのは投資決断をしなきゃいけない。
 今日恐らくBPの新しいCEOが着任して何か言うはずなんですね。BPって、まあBPだけじゃないんですけれども、実は、見たらエクソンもそうなんですけれど、社長って十年やるんです。やはり十年ぐらい社長をやらないとエネルギー会社の経営はできないというのが常識なようで、ですから、今度社長になる方も四十九とか五十とか、これはBPは六十歳が定年ですので、十年やって退任するときに六十になるぐらい。今のたまたまボブ・ダドレーというのは十年やっていたんですけど、これは、あの例のメキシコ湾での暴噴事故があったので、リリーフみたいな形で五十五歳で着任したので六十五歳までやったんですけど。
 で、彼が今日どんなことを言うか。一番注目しているのは、今の、グリーンエナジーと言っていますけど、いわゆる環境に優しいエネルギーへの経営方針のシフトをどこまで踏み込んでやるのかやらないのかというのが今業界でうわさされているところなんですね。石油会社としてもやはり将来を見据えた場合には、彼の場合、一番の成績表、通信簿というのは株価でございますので、株価を意識しながら経営をしていくに当たって、グリーンエナジー、環境に優しいエネルギーへの移行というのをどういうステップで、どういうプログラムを組んで資金を投じていくかと。今はまだまだ、いわゆるCAPEXと呼んでいますけど、資本投資の五%ぐらいしか使っていませんので、これをどういうふうにしていくかというのが今後の見定めなきゃいけない点。
 そういうことを考えても、僕は、五十ドル―六十五ドルというのはしばらく続くんではないかなというふうに思っております。

発言情報

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発言者: 岩瀬昇

speaker_id: 26096

日付: 2020-02-12

院: 参議院

会議名: 資源エネルギーに関する調査会