荒戸裕之の発言 (資源エネルギーに関する調査会)

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○参考人(荒戸裕之君) 南海トラフとメタンハイドレートというお題目だと思うんですが、メタンハイドレートに関して言えば、今研究としてやられて、かつ資源エネルギー庁が頑張って予算を付けてやってきたことというのは、どれだけのものがどこにあるかということを決めようとしている。これは、どこにあるかということが分かっても、取れるということを言っているわけじゃないんですね。取るための技術も、これもやらないといけないというので最近始めておられる。そこのところは、私のこれは個人的な意見だと思っていただきたいんですが、簡単じゃないと思います。
 すなわち、あれ、温度、圧力の条件で低温高圧な場所に安定なものなんですね。それを取り出すというのはなかなか大変、かつそれが地層の中に分散して分布していますので、そこに井戸を掘ったら簡単に取れるかというと、なかなかそうはいかないので、そこの技術をどうするか。それ次第で決まると思うんですが、平成三十年代後半というのは、私も生きているうちに是非見たいとは思いますけれども、難しいというのが実は私の個人的な意見です。
 メタンハイドレートを探す方の関わりはあるんですが、開発する技術については直接関わっていませんので、そういう意味では素人的な意見で申し訳ないです。
 それと、それの地震への影響、地震のトリガーになるかと、なる可能性は、危険性はないかという御質問だと思うんですが、なくはないと思います。
 ただ、どっちがどっちかというのが実はありまして、地震が起きたからメタンハイドレートが分解して、それが更にトリガーになるということもあり得ます。メタンハイドレートというのは海底面の直下の比較的浅いところにありますので、深部の地震のトリガーになるということはなかなか考えにくいんですが、浅い地震ないしは海底の地すべりのトリガーになるということはあります。
 海底の地すべりというのは、起きると一つの津波の危険性を伴っている。例えば、日高トラフに実際に地すべりの跡がありますが、これ、起きると、それが津波に、大きな津波を導くということが指摘されているんですね、その可能性がですね。歴史時代の津波、ずっとひもといていくと、巨大地震とリンクしていない津波というのが時々記録にあるんです。これは、地すべり津波ではないかとも言われる。危険性があるとすれば、メタンハイドレートを取ったことによって地震が起きるというよりは、そういう津波を招く危険はあるだろうと。そこのところは考えておく必要があると思います。
 それから、最後に、もう一つおっしゃっていた温暖化について。
 温暖化については、あれメタンなので、メタンの温室効果というのは相当なもので、CO2よりも多分強いものがある。ですから、あのまま分解して空中に放散しますと大変良くないんですが、できれば燃やした方がまだいいという意味ではあります。
 それは、CO2の量に関して言えば、ほかの天然ガスなんかと同じと。要するに、再生可能エネルギーには悪者扱いされかねない部分だと思います。

発言情報

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発言者: 荒戸裕之

speaker_id: 28671

日付: 2020-02-26

院: 参議院

会議名: 資源エネルギーに関する調査会