小澤守の発言 (資源エネルギーに関する調査会)

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○参考人(小澤守君) 人材の問題が今御指摘のとおりで、一朝一夕にはなかなか集まらない。原子炉、最終的には非常に難しい問題で、高レベル廃棄物なんかを数万年にわたって管理しないといけないというのは、これはなかなかできる話ではないんで、そういう意味では原子力はそのうちやめていかないけない技術かもしれないんですが。
 それと、その原子力分野に人が確保できないかどうかと。要するに、飯田先生は京大の原子核の出身ですけれども、原子核工学科あるいは原子力工学科がなくなっても、現実に原子炉の、原子力発電所の現場で働いているのは、工学でいうと化学工学科あるいは機械工学科の分野の人間が大部分でありまして、要するに、原発の要員として採用したいというと来ないかもしれませんけど、私の身の回りでも、関西だと関西電力にやっぱり就職したいという人間はいっぱいおるわけですから、それは余り心配しなくてもいい。
 ただ、入ってきた人間をどう養成するかというのはなかなか難しい問題だというふうに思います。子供の教育と一緒で、テキスト並べて勉強しなさい言うたさかいって人が育つわけでは決してないんですね。やっぱり夢と希望のあるような、ある種のパラダイムみたいなのを見せるようにしないと技術屋さんはなかなか喜んで動かないという、そういう性質のところがありますから、やっぱりそういうのを見せてあげるという政策、それが一つのロードマップで、その結果、我々の生活が豊かになり、地球環境がよろしくなるんだというのが現実的に感じられるようなロードマップが必要なのかなというふうに思います。
 一つだけ追加したいんですが、日本の例えば火力発電技術、物をつくるという意味では世界最高の技術を持っています。でも、例えば、ベンソンボイラー、フォスターウィラーのボイラーというのはいまだにライセンス料を払っているわけです。ベンソンはジーメンスに払っています。IHIなんかがやっているようなフォスターウィラーのボイラーというのは、アメリカのフォスターウィラーというボイラー会社に払っていると。あるいは、バブコックタイプとかですね。独自技術でライセンス料を払っていないのは三菱重工だけでありまして、ほとんどがライセンスを払っていると。同じことをやらないようにしないといけないと。
 つまり、結果的に再エネを導入するにしても、新しい技術入りましたよ、IT技術入りましたよ、よその技術買いましょうかと。これ、今まで日本がずっとやってきたことですね。それが例えば、全く分野は違いますが、あの三菱の飛行機がなかなか着地しないのと同じことではないかという、自分たちで苦労してしんどい目をして、汗水垂らして技術開発をやらないといけないと。それは、日本、忘れているように思います。安直にやり過ぎてはろくなことがない。
 以上です。

発言情報

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発言者: 小澤守

speaker_id: 33413

日付: 2020-02-26

院: 参議院

会議名: 資源エネルギーに関する調査会