北岡伸一の発言 (政府開発援助等に関する特別委員会)
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○参考人(北岡伸一君) 御質問ありがとうございます。
国際ルールに一定中国を取り込んでいきたいというのは私も全く同感でございまして、既に副大臣からお答えあったところでございます。私自身も二年以上前からいろんな国際機関に働きかけて、そういう枠組みに中国を取り込もうという動きをやっていきました。
以上、お答えは既にございましたので、二つ目の方を。じゃ、今後どういう支援をするかということでございます。
一つは、例えば都市の開発というのは非常に重要でございます。多くの国の今抱えている大きな問題は都市問題に集約されることが多うございまして、この点、我々、地下鉄とかそういうものに援助をして、これは直接国民に裨益するものであります。国民の声をこうして、心をつかんでいきたいというのは大変大事なことでございます。
また、この二つは、言うまでもなく日本にとって地政学上も最も重要な国の二つでございます。彼らとの我々の共通点の一つは、災害の多い国ということでございます。我々は防災協力において力を入れていく。スラウェシで二年前に地震がありましたときも、最初の緊急援助は世界中から来ました。しかし、その後、じゃ、どういうふうにこれを復興させていくかというときは日本だけにお願いすると。いろいろ船頭が多くても混乱するおそれがあるから、日本だけ、JICAだけに来てほしいと言われました。それほど我々の防災協力というのは確立した根を張っていると思っております。
さらに、我々は、これは一つ、二つは我々とともに島国でございます。しかし、もう巨大な数、七千あるいは一万二、三千という島があります。しかし、我が国が持っているような海上保安システムを十分持っておりません。我々、最近力入れており、また両国から非常に強く受け入れられておりますのは、日本でいいますと海上保安庁のようなものをつくると。我々は資材を供給し、また人を受け入れて日本で教育するというのをやっておりまして、これも大変好評でございます。
これ言い換えれば、この二つはいずれも主権国家であります。当然です。そして、民主主義国家であります。この国、二つの国は、発展してきたのみならず、自由で民主主義的な国として発展してきたということは我々が大変誇るべき成果ではないかと思っております。いかなる国も他国に従属したいとは思いません。これらの国が自分でやっていくんだ、自立してやっていくんだというふうに思って頑張ってくれることが我々との即友好関係だと思っております。その意味で、この海上保安庁支援というのも我々の重要なツールでございます。
もう一つだけ。結局のところ、国と国の親しさというのは、国民とどういう関係を取り結ぶかということでございます。人と人との関係、日本はいい国だと思われるということがとても大事だと思っております。かつて我々は、インドネシア、そしてフィリピン、協力隊もあり、いろんなことをやっていました。留学生も大勢呼んでいました。これを更に強化して、日本により多くの人に留学してもらおうというふうに考えております。
ちょうど二年前に、明治維新百五十年を記念しましてJICA開発大学院連携というプロジェクトを始めました。安倍総理にも大変御支援いただきました。それは、日本は非西洋から発展した最初の、まあ厳密に言うと、もうほとんど唯一の国だと。で、どうやって非西洋から発展できたか日本に来て是非勉強してほしい、そして我々の苦労や、まあ間違いもしました、それを学んでほしい、それはきっとあなたの国の役に立ちますよといって、こういうコンセプトでJICA開発大学院連携というのをやっております。
こういう格好で、東南アジアからまた大勢受け入れて一緒に近代化を考えようということをやっておりまして、こういうところで彼らが自立していく、自由民主主義として発展していくこと自体が我々の大きな貢献になる、そしてまた我々の国益になるというふうに理解しております。