猪口邦子の発言 (予算委員会)

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○猪口邦子君 自民党の猪口邦子です。
 本日の予算委員会で質問の機会をいただき、理事の先生方始め皆様に感謝申し上げます。
 新型コロナウイルス対応について、そこを中心に質問してまいります。
 冒頭、この感染症で亡くなられた方々に心から御冥福をお祈り申し上げ、また、治療中の方々に心からのお見舞いを申し上げます。
 先週金曜日、参議院本会議にて改正新型インフルエンザ対策特別措置法が可決、成立し、翌日十四日、施行されました。
 総理は、三月二日のこの予算委員会で、この法整備を早急に進めると述べました。まさに時間軸に敏感に政府はその作業を進め、立法府もその決意に応えました。そして、施行当日の土曜日、総理は夕方、記者会見を行い、現時点でこの法律に基づく緊急事態宣言をする状態ではないと判断していると明言されました。
 そして、言うまでもなく、危機管理は政府だけが行っているわけではなく、民間セクター、一人一人の国民も皆、感染症拡大防止の危機管理にそれぞれの立場で参加しているのですが、総理はその記者会見で、努力している全ての国民への感謝の言葉を述べました。また、学校一斉休校のため卒業式を思っていた規模や形で行えない卒業生に、御卒業おめでとうというお祝いの言葉を全国中継の記者会見で伝えました。どんなことがあっても、続く世代のことを思い、十分ではないことがあっても最善、最良のことをやっていくという政治の思いが日本の次世代に届いたことを願っております。
 さて、本日、コロナウイルス問題について、一つの主張を込めながら質問いたします。
 その主張とは、日本は自由主義経済と民主主義国でありまして、そのような立場で感染症危機に立ち向かい、一定程度持ちこたえていると専門家が評価する状態を、危機管理、先週で七週間目に入りますけれども、そこで実現しています。この日本メソッドを世界に発信し、対応に困っている諸国に参考にしてもらい、それぞれの主権国家が自国の特性を踏まえて日本メソッド、これを参考にして早急にコロナ終息を実現してもらいたいという、そういう主張であります。
 市場経済、民主主義国としての日本のメソッドには汎用性があり、日本の対外発信強化することによって、諸国家それぞれの立場で対応に成功していく可能性が高まるとすれば、もってグローバル化の中での日本経済や日本社会の安全に資することになります。
 そこで、総理にまずお伺いいたしますのは、対外発信強化の必要と、日本の経験を世界に発信していく、そして参考にしてもらうということの必要性についてです。
 日本のメソッド、これについて少し考えてみたんですけれども、まず第一に、何といっても自由主義の国であるから、力強い民間セクターが存在します。民間セクターの協力を得て危機管理を進めるということです。自由主義経済の強さがやはりここにあります。
 一例ですけれども、危機管理第一週目のこと、ウイークワンを思い出していただければと思います。一月二十六日、総理は武漢市滞在者、希望者全員の帰国に向けて取り組むことを表明し、一月二十九日、武漢市からの帰国第一便チャーター機が到着し、帰国時の検査で陰性の百九十七人が、二週間余り隔離された安全な環境で滞在する宿泊施設が必要となりました。政府の研修所等が活用されるはるか前にこれに協力してくれたのは、千葉県勝浦市にある三日月ホテル、若い企業人の率いる民間資本のホテル、危機管理第三週目の二月十三日には、全員陰性で、順次帰宅できました。ホテルは公衆衛生の手法を熟知し、滞在者はもちろんのこと、ホテルの従業員、また政府支援員、全員陰性でミッションを完遂したのです。
 このほか、民間セクターの力強い協力、中小企業の様々な協力、この事例はたくさんあります。これがやはり日本の危機管理の今回の一つの特徴です。
 第二に、子供に関わること、予防的なこと、これを優先したということも特徴です。予防的措置を教育機関中心にとったメソッドですが、その社会的なインパクト大きく、大人社会がまたこの危機の大きさに目覚めて、そのような効果もありました。
 また、三番目には、顧みますと、一週間ごとに対応の力点を鋭く推移させるこの時間軸の管理が非常に巧みだったと思います。一週目のことは申し上げましたけど、二週目には、国際法が未整備なクルーズ船についても、日本は海洋人道主義の考えにのっとり、寄港、接岸を許可し、残念ながら犠牲者が出ましたけれども、第四週にかけて積極対応したのです。そして、第五週目には、学校一斉休校措置が発表されます。第六週目には、法整備の必要性、コロナ特措法の力点が顕在化してきます。そして、第七週目には、そろそろ経済的な緊急対策が必要となり、予備費使っての第二弾の発表、これがあります。そしてさらに、この第七週目には公文書管理のガイドラインに基づく歴史的緊急事態の指定、これによって今申し上げた国際発信のドキュメンテーションも高い水準でなされることにもなります。
 このように、ウイークワンから今週でウイークエイトに入りますけれども、一週間ごとに特徴、なってですね、これを展開してきた、これがやはり日本の一つの特徴だと思いますが、総理に、このような日本メソッド、こういうことも含めて世界に発信し、役立てていただく、役立ててもらう、このことについてのお考えを伺います。

発言情報

speech_id: 120115261X01120200316_009

発言者: 猪口邦子

speaker_id: 4512

日付: 2020-03-16

院: 参議院

会議名: 予算委員会