茂木敏充の発言 (本会議)
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○国務大臣(茂木敏充君) 浅田議員から、英国とEUの将来関係の交渉の見通し及び日本政府の対応についてお尋ねがありました。
英国とEUとの間の将来関係協定の交渉は、EU加盟国であった英国がEUを離脱をし、新たな関係を再構築しようとするものでありまして、委員御指摘の点も含めて、その性質上簡単なことではないと考えており、現時点で交渉の今後の見通しについて予見することは困難であります。
ただし、英EU交渉の結果は、英国を含む欧州諸国でビジネスを展開している日本企業に影響を及ぼすものであり、これまでも英国とEU双方に対して早い時期から早期妥結を働きかけてきました。
私自身、英国については、ラーブ外務大臣やトラス国際貿易大臣に、EUについては、貿易担当欧州委員に対して働きかけ、また、EU加盟国の主要な外務大臣との会合においても早期妥結の重要性を強調し、前向きな対応を促してきました。
引き続き、英、EU双方に対して早期妥結を働きかけていく考えであります。
次に、英国のTPP参加についてお尋ねがありました。
英国は従来からTPP11加入に関心を寄せており、トラス国際貿易大臣も二〇二一年の早い時期にTPPへの加入を正式に要請する意向を表明しています。TPP11協定は、この協定が定めるハイスタンダードを満たす意思のある全てのエコノミーに開かれており、我が国としても、自由貿易を始め基本的価値観を共有する英国のTPP11加入への関心を歓迎します。
加入要請は各国が個別に判断する事項であり、英国の加入要請の時期について予断する立場にはありませんが、我が国としては、引き続きTPP11参加国と連携しつつ、英国の動向を注視するとともに、必要な情報提供を行っていく考えであります。
RCEPに関して、中国経済への依存とインドの参加に向けた働きかけについてお尋ねがありました。
RCEP協定は、世界のGDP、貿易総額の約三割、我が国の貿易総額のうち約五割をカバーする地域の経済連携協定であり、地域の貿易投資の自由化、活性化に資するものであります。RCEP協定を通じて中国を含む参加国との経済的な結び付きが強化されることになりますが、相手方の、相手国の関税も撤廃、削減されるため、我が国経済による他国への依存度が一方的に高まるとは考えておりません。
インドは、貿易赤字拡大の懸念や幾つかの国内事情を抱えていますが、十億人を超える人口を抱え、近年、着実に経済成長を実現していることを踏まえれば、インドがRCEP協定に参加することは経済的にも戦略的にも極めて重要であります。
我が国としては、RCEP協定の署名に際して、RCEPがインドに対して開かれていることを明確化するインドのRCEPへの参加に関する閣僚宣言の発出に尽力したところであります。今後とも、日印特別戦略的グローバルパートナーシップの強化に取り組むとともに、インドの将来のRCEP協定への参加に向けても主導的な役割を果たしていく考えであります。
RCEPとTPPの関係についてお尋ねがありました。
我が国は、自由で公正な経済圏を広げるべく、TPP11、日EU・EPA、そして日米貿易協定を締結するなど、国際的な取組をリードしてきました。今般、日英包括的経済連携協定及びRCEP協定についても署名に至りました。
RCEP協定は、後発開発途上国を含め、制度や経済発展状況が大きく異なる国々も交渉に参加した経済連携協定であり、TPPとは参加国や背景、事情が異なりますが、できる限りレベルの高い協定を目指してきました。まずは、RCEP協定の早期の発効と着実な実施を通じて、地域の望ましい経済秩序の構築につなげていくことが重要と考えております。
これに対して、TPP11は、ハイスタンダードでバランスの取れた二十一世紀型の新たな共通ルールを世界に広めていくとの大きな意義を有しており、来年TPP委員会の議長国となる我が国としては、新規加入に関心を示すエコノミーの動向を注視しつつ、戦略的観点も踏まえながら、引き続きTPP11の着実な実施及び拡大に取り組んでいく考えであります。
最後に、中国及び台湾のTPP参加についてお尋ねがありました。
ハイスタンダードでバランスの取れた二十一世紀型の新たな共通ルールを世界に広めていくとの意義を有するTPP11への新規加入については、様々なエコノミーが関心を示しているところであります。
他方、TPP11は、市場アクセスの面でもルールの面でも高いレベルの内容となっており、関心表明を行っているエコノミーがこうした高いレベルを満たす用意ができているかどうかについては、しっかりと見極める必要があると考えています。
来年、TPP委員会の議長国となる我が国としては、新規加入に関心を示すエコノミーの動向を注視しつつ、戦略的観点も踏まえながら、引き続きTPP11の着実な実施及び拡大に取り組んでまいります。(拍手)
〔国務大臣梶山弘志君登壇、拍手〕