梶山弘志の発言 (本会議)
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○国務大臣(梶山弘志君) 浅田議員からの御質問にお答えをいたします。
日系企業がイギリスに要望していた五つの項目の現状についてお尋ねがありました。
労働者へのアクセスについては、人材確保の観点から、既に英国に居住しているEU加盟国の国籍を持つ労働者については、必要な手続を経れば引き続き滞在可能になると承知しております。
外資参入につきましては、英国は引き続き外資を歓迎する姿勢を見せており、EUからの離脱を契機に外資規制が強化される動きは承知をしておりません。
情報保護とデータ移転につきましては、特に個人情報の保護とデータ移転についての懸念が示されていたと承知しています。この点については、EUの個人情報の保護水準と同等の個人情報保護制度が英国で導入されることが発表をされています。また、今後EUが英国の個人情報保護水準の十分性を認定すれば、英EU間のデータのやり取りもこれまでどおり可能となります。
英国の規制、基準のEUとの整合性につきましては、例えば、EUの製品安全基準であるCEマークについて、継続使用を一定期間可能とする経過措置等が設けられております。
最後に、研究開発予算へのアクセスにつきましては、現在、英EU間で研究開発等の補助金を含む公平な競争条件についての交渉が行われていると承知しており、協議の行方を注視をしております。
昨年十月に開設したブレグジット対応サービスデスクにおいて、こうした要望についても情報提供や個別の相談等の対応を行い、日本企業への影響が最小限となるようしっかりと取り組んでまいります。
RCEPのデジタル分野でのルールについてお尋ねがありました。
交渉の詳細な経緯については言及は差し控えますが、RCEPは、制度や経済発展段階の異なる多様な十五か国の間で合意、署名されたものであり、特定国への配慮によるデジタル分野でのルールの縛りが甘くなったとの事実はありません。その上で申し上げれば、例えば、データ囲い込みの動きに歯止めを掛けるためのデータ・フリー・フローの原則やサーバーの国内設置要求の禁止について一部の国がRCEPで初めて約束したことは、地域における自由で公正な経済ルールの構築に資するものと考えております。
RCEPにおける完全自由化の水準の引上げや、より厳格な経済ルールの整備についてお尋ねがありました。
RCEP協定では、発効五年を経過した後に一般的な見直しを行うことが規定されております。現段階でその結果を予断するものではありませんが、一般的な見直しを通じて協定の質をより高いものとするべく各国と協議をしてまいります。今後、RCEPを地域に自由で公正な経済活動を根付かせるためのプラットフォームの一つとして大きく育てていく所存であります。
RCEPの協定のルールを遵守させる必要性、また、米欧等と連携して公正で透明性のある経済の確立を促す必要性についてお尋ねがありました。
RCEPでは、協定の遵守に問題がある国がいる場合、まずは、合同委員会及び下部組織である各委員会の場で協定の実施や運用に関する問題を検討し、ルールの遵守を求めていくことになります。さらに、それでもルールを守らない国に対しては、場合によっては紛争解決のための手続によって是正を求めることも考えられます。また、RCEPの枠外でも、例えば政府の過度な支援措置によって過剰生産能力の創出がされないよう、日米欧三極貿易大臣会合では産業補助金ルールの強化に向けて議論を進めているところであります。
こうした取組を通じて、問題意識を共有する国々と連携しつつ、自由で公正な経済ルールの実現、実施にしっかりと取り組んでまいります。(拍手)
〔国務大臣野上浩太郎君登壇、拍手〕