芳賀道也の発言 (本会議)

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○芳賀道也君 国民民主・新緑風会の芳賀道也です。
 会派を代表して、令和元年度決算に関連して質問をいたします。
 まず、安倍前総理の桜を見る会前夜祭の違法性、虚偽の国会答弁の疑いが強まっています。参考人として安倍前総理を国会に呼んで解明が必要だと考えますが、いかがでしょうか。
 捜査中だからなどという答えは言い逃れでしかないことを国民は分かっています。菅総理、お答えください。
 秋田御出身の菅新総理が誕生しました。
 私の地元はお隣山形県ですから、特に秋田に近い山形県の北部を回りますと、菅総理のお父様の話題が出ます。農協の役員をされていたからでしょうか。東北に住む者の気持ちも分かる総理で、きっとこれまでよりは良くなるに違いない、期待をしたのですが、今はがっかりです。長く都会で暮らして東北の心を忘れてしまったのでしょうか。
 菅総理は、所信で、自助、共助、公助を挙げ、まずは自分でやってみるとおっしゃいました。地方では、除雪や雪下ろしもままならない御年配の方の独り暮らしが増えています。これまで雪国では、みんなが助け合って暮らしてきました。ところが、高齢化が進み、地域の助け合い、共助だけではやっていけない地区が多くなっています。
 菅総理、今や共助では立ち行かず、公助こそが重要な時代になったという認識はないのでしょうか。総理の答弁を求めます。
 自助、まずは自分でやってみるなどと言われなくても、国民は、厳しい中、既に懸命にやっています。総理という立場にある人が、まずは自分でやってみると言うとき、その言葉が人を傷つけることが分からないのでしょうか。コロナの中、懸命に頑張っている一人親家庭の方、休業、失業をされた方、商売が立ち行かない、そうおっしゃっている方、学業が続けられず退学を考えている学生たちは、総理のまずは自分でやってみるをどんな思いで聞いたでしょうか。
 警察庁のまとめによると、今年十月の自死、自殺者は、昨年十月と比べて三九・九%も増え、特に女性は八二・六%も増えました。自殺が増えるのは、総理が出すべきメッセージに、しっかりと国が守るというメッセージと国民の安心につながる具体的な政策がないからではないでしょうか。
 総理の自殺増加に対する現状認識と原因の分析、総理の考える具体的な対策をお聞かせください。
 さらに、子供の貧困、子供の七人に一人が貧困にある日本、支援に当たってくださっている皆さんはその状況が更に進むのではないかと心配されています。国民民主党は、低所得の一人親支援の法案を提出しているほか、休業支援金の拡充法案、短時間労働、有期雇用の雇用管理を改善する法案も提出しています。
 菅総理、コロナ禍での子供の貧困対策など、全ての対策が余りにも遅いと言わざるを得ません。子供の貧困対策、一人親など低所得者対策、学生支援や雇用や事業者への対策、七兆円からの追加対策、さらに第三次補正で検討している対策などを具体的に教えてください。総理にお聞きします。
 国民民主党は、提案型の野党として、常に具体的な提案をしてきました。今週にも、特別のコロナ国債発行という財源の提案も含めて、四十八兆円の追加経済対策を打ち出す予定です。
 私たちは、今こそ追加の現金給付が必要だと考えています。菅総理、いち早く国民民主党が提案した十万円の給付を結局は実現していただきました。今回も現金給付が必要です。総理、御決断ください。いかがでしょうか。
 次に、防衛省決算に関連して質問します。
 第二次安倍内閣以降、防衛費が伸びを続けています。防衛費の中でも、F35ステルス戦闘機など、米国の軍用機、兵器の爆買いが指摘されてきました。各地で反対運動を巻き起こし住民を翻弄した挙げ句、ブースターの落下が制御できず結局中止されたイージス・アショアの契約額は実に一千七百八十八億円、既に支払った額は累計二百七十六億円に上りますが、配備が中止されたにもかかわらず、契約はそのままになっています。直ちにキャンセルしないことで、結局更に無駄な支出が増えるのではないでしょうか。国民に分かるように、防衛大臣、説明をお願いします。
 沖縄辺野古基地工事で、軟弱地盤であることが分かり、工事着手後に結局中止された護岸、岸壁六工事に支払われた総額は、防衛大臣、一体幾らなのでしょうか。
 沖縄の民意を踏みにじり強行されている基地工事がずさんで、貴重な国民の血税が無駄になり、本体工事費も膨れ上がり、地盤の関係で完成を危ぶむ声まで出ている。こうした責任を菅総理はどう考えているのでしょうか。
 イージス・アショアが費用対効果で見直しなら、辺野古こそ見直すべきとの議論が与野党から出ています。菅総理、辺野古基地への移設を見直すべきではないでしょうか。
 朝日新聞の報道によると、総理は、今国会の冒頭から十一月六日までだけで、六十二回もお答えを差し控えますと回答を拒否、民主主義を否定する、答えない姿勢を繰り返しています。
 この総理の答弁を聞いて、私は戦前の五・一五事件を思い出しました。話せば分かるは犬養毅の言葉です。昭和六年に内閣総理大臣となり、翌年五月十五日、五・一五事件によって射殺されました。
 当時の記録によれば、武装した軍人九人が総理官邸に侵入したとき、犬養は落ち着いていて、おまえたち何を騒ぐかと一喝し、胸にピストルを突き付けられながらも、話せば分かると言って一同を客間に導き、そして犬養が身を乗り出して何か言いかけたとき、将校が、問答無用、撃てと言い、これに応じてピストルが発射され、犬養は凶弾に倒れました。
 この記録が示すように、話せば分かるという精神こそ民主主義の基本を成すものであり、問答無用という暴走こそファシズムの象徴です。問答無用は、質問も答えも必要ない、答えないということです。問答無用はまさに、総理が好んでよく使う、お答えは差し控えさせていただきますと全く同じです。言葉こそ丁寧ですが、答えない、問答は要らない、問答無用は民主主義を破壊する言葉のテロだと言ってもいいのです。
 さらに、この総理が何度も繰り返す、お答えは差し控えさせていただきますが大臣や最高裁の答弁にも伝染し、国会で質問に答えないが蔓延、国会の存在意義を脅かし、民主主義の危機を招いています。
 菅総理、問答無用、お答えは差し控えさせていただきますは封印し、命を懸けて民主主義を守ろうとした犬養毅元総理のように、話せば分かるの精神を最も大切にする総理大臣に変わることを国民に約束していただけませんでしょうか。
 皮肉なことに、コロナ禍の中、東京の人口集中にようやく歯止めが掛かり、東京からの転出が転入を上回りました。都会で密になって暮らすことが決して幸せでないことが図らずも明らかになりました。
 しかし、地方創生大臣が何代置かれても、全く地方は元気になっていません。高速道路も、山形県では、総理のふるさと秋田県とも新潟県ともつながっていません。国土の均衡ある発展はうそっぱちです。総理、これでいいんでしょうか。
 高速道路などのミッシングリンクの解消に向けて菅総理が今後どのような具体策を行うか、また、コロナ禍の今、全省庁を挙げて一極集中を是正し、地方創生を進めるべきだと考えますが、いかがでしょうか。

発言情報

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発言者: 芳賀道也

speaker_id: 3714

日付: 2020-11-30

院: 参議院

会議名: 本会議