梶山弘志の発言 (経済産業委員会)

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○梶山国務大臣 まず、コストですけれども、直近のコスト検証では、専門家のワーキンググループにおいて丁寧な検討が行われた上で、原子力の発電コストとしてのキロワットアワー当たり十・一円以上という結果を得ております。これは二〇一五年の時点であります。
 これは資本費、運転維持費に加えて、賠償や除染、中間貯蔵等の事故リスク対応費用、追加的安全対策費用、核燃料サイクル費用、立地対策や研究開発等の政策経費などを全て含んだもので試算をしております。
 また、コスト検証の際に行った費用が増加した場合の感度分析によりますと、福島事故関連費用が十兆円増加した場合、発電コストはキロワットアワー当たり〇・一円から〇・三円の増加、追加安全対策費用は、コスト検証では一基当たり六百一億円が計上されておりますが、これが二倍になった場合、発電コストはキロワットアワー当たり〇・六円増加、核燃料サイクル費用は、二〇一七年に六ケ所再処理工場の事業費が一・三兆円増加したことを踏まえると、キロワットアワー当たり〇・一円増加をいたします。
 仮にこれらの増加をコスト試算に反映しても、キロワットアワー当たり〇・八円から一・〇円程度の増加ということになります。このため、直近のコスト検証を踏まえれば、他の電源との比較において、原発は低廉な電源であるという認識を持っているところであります。
 なお、電源別の発電コストにつきましては、今週から専門家によるワーキンググループにおいて議論を開始し、最新の状況も踏まえて検討を進めてまいりたいと思っております。
 二〇五〇年のカーボンニュートラルは簡単なことではなくて、日本の総力を挙げて取組が必要だと思っております。このため、再生可能エネルギーはもちろん、安全性が確認された原子力を含め、使えるものは最大限活用し、水素、アンモニアなど、新しいプレーヤー、新しい選択肢も追求していくというのが政府の基本的な考え方であります。
 例えばEU、イギリス等においても、現時点の技術でできるかできないかというと、なかなかやはりカーボンニュートラルというのは実現は難しいという考え方を持っているわけでありまして、その中で原子力や化石燃料の利用というものも入っております。ただ、化石燃料の利用に関しましては、二酸化炭素を分離、回収をしていくということで、新たな技術開発、大気中に二酸化炭素を放出しないという前提の技術を言っている。さらにまた、当面は原子力発電というものもある程度必要だというような考え方でありますが、日本の場合は、さらにまた資源のない国でありますから、そういったものをしっかり利用した上で二〇五〇年のカーボンニュートラルを目指す。
 そして、カーボンニュートラルが達成できた場合に、その次の世代に、どういう形で再生可能エネルギーの比率を更に上げていくかということも考えていただきたいと思いますし、現時点でも、再生可能エネルギーは最大限導入するということを第一前提として考えていくということであります。

発言情報

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発言者: 梶山弘志

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日付: 2021-04-02

院: 衆議院

会議名: 経済産業委員会