猪口邦子の発言 (環境委員会)
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○猪口邦子君 大変心強い御答弁でした。有識者、やはりそれはシビルソサエティーもサイエンスのコミュニティーも反映されていますし、いろんな経済関係も含まれていますので、と思います。
しかし、やはり国際会議対応、具体的に進めるのは何といっても政府、最終的にその全ての責任は政府、それは政府間会合という形でありますので、そういう意味では、レベルはどういうところでもいいんですけれども、やっぱり大臣の下に各省からきちっとその責任者を派遣してもらうというか、会議のごとにちゃんと集まるようなそういう会議体をインフォーマルにでも組織しておくと何かと有意義かなというふうにも思いますので、私の意見として申し述べます。
では次に、今まさに御説明いただきましたサーキュラーエコノミーへの期待というところで、今回法案の一つであります海洋環境の改善とプラスチックの資源循環促進に関することについてお伺いしたいと思います。
この資源循環、それを促進する、これ新法なんですね。それで、改正法が非常に多い中、プラスチックという素材について初めての循環経済への法律、これ、その案を整えたということだと思います。これは非常に意味が深いと思います。
私が興味深いと思いますのは、それに先立ってレジ袋の有料化であるとか海洋プラごみへの市民的関心が、いろんなアドボカシーによって、あるいは政策的な発信によって非常に高まったということです。ですから、法律はそれを受け入れる社会というものがあるから、法社会学という分野があるんですけれども、その法社会学的に見て非常に興味深い展開でありまして、立法府の努力と市民社会の努力がパラレルに進むという、こういういい事例になりつつあるのかなと、そこには高度民主主義社会の姿があるのかなというふうに思います。
そこで私が着眼しますのは、企業の役割が定義されているということで、今まで二十世紀のこのパラダイム考えますと、大量生産、大量消費、そしてどこかで大量廃棄されているという考え方、これによって最大多数の最大幸福を実現する、それが二十世紀型の資本主義の在り方であったと思います。大量生産、大量消費、大量廃棄で最大多数の最大幸福と、それはそうでしょうと。
しかし、今回のこのプラスチック新法には、企業が製品を回収する、そして再利用する、そういうまた観点から製品を開発するという、非常に思想的に面白い内容が含まれていると思います。もはや、大量生産、大量消費、どこかで大量廃棄されているでしょうということではなく、自分が作ったものを自分が回収するんであるから、どういうふうに合理的に作るかと、そういう観点からもというので、そういう意味では、その循環経済の中心に、市民的な先ほど申し上げたような良心、そういうものだけではなく、企業の経営戦略を組み込んでいる。つまり、資本主義を新たなパラダイムへと発展するよう、そういうインセンティブを与える。そういう意味では、大臣自らサーキュラーエコノミー新法という名前で所信の中で述べておられました。まさに思想的にそういうことで、静かな思想的な地殻変動、これを感じるところであります。ESG投資なども実はそういう勢いがあると思いますね。
ですから、これは一つの新法で、誇るべき法律案が用意されたと思いますけれども、それを超えて、法社会学的にも、ですから市民社会と連携しなきゃならないということでありますし、あとはこれからの資本主義の未来、それについて企業にうんと考えさせる、そして実効性を持たせる、そういう法律になると思いますが、いかがでしょうか。