安江伸夫の発言 (憲法審査会)

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○安江伸夫君 公明党の安江伸夫です。発言の機会をいただき、ありがとうございます。
 今後、当審査会の皆様と議論を深めることができればと考える憲法上の論点につきまして、以下三点述べさせていただきます。
 第一に、民主主義の基盤を強固なものとする主権者教育の意義についてです。
 昨今、あらゆる選挙において、若年層の投票率の低迷など、政治参画の希薄性が指摘されています。その原因については様々指摘されているところですが、国の在り方を最終的に決定する権能が国民に存するという原理、すなわち国民主権の原理とその価値が正しく認識されていないことも大きな要因の一つと考えます。
 この現状は、多種多様な意見が反映されて初めて真価を発揮する民主主義の機能が脅かされていると言っても過言ではありません。そこで、民主主義の基盤をより強固なものとする主権者教育が重要と考えます。
 一方で、この主権者教育には、政治的中立性の課題や発達段階への考慮を始め、その在り方については様々な議論があるところです。
 こうした問題意識の下、主権者教育の憲法上の価値やそのあるべき姿は、国民主権原理と密接に関連するものとして当審査会で論ずるにふさわしいテーマと考えます。
 第二に、デジタル社会に対応した人権についてです。
 今やデジタルツールは社会生活上の重要インフラと言っても過言ではありません。とりわけデジタルプラットフォームを介した情報伝達、経済活動は今後ますます重要性を増し、利活用される裾野も拡大していくことは間違いありません。
 その上で、周知のとおり、これに付随した人権上の課題が多数指摘されています。例えば、SNS上の誹謗中傷、フェイクニュース等の問題を受けた表現の自由等の在り方、あるいはデジタルプラットフォームを介した取引における営業の自由等の在り方がその代表的なものです。また、超情報化社会にあって自らの情報を管理等する権利につき、その憲法上の位置付けなどの議論は不可欠と考えます。
 最後に、国際協調主義の今日的な意義についてです。
 日本国憲法は、平和主義を基本原理としています。同時に、憲法前文等に表象されているとおり、我が国憲法は国際協調主義も理念としてうたっております。そもそも一国のみの平和はあり得ません。昨今の国家間対立の深刻化、国際的な人権課題、あるいは気候変動問題など、世界的な課題が山積している現在において、この憲法上の国際協調主義の今日的な意義も当審査会で論ずべきテーマと考えます。
 以上、所見の一端を述べさせていただきました。今後、当審査会におきまして、様々な憲法上の論点につき積極的な議論の機会が持たれることを強く求め、私の発言とさせていただきます。
 ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 安江伸夫

speaker_id: 3364

日付: 2021-04-28

院: 参議院

会議名: 憲法審査会