猪口邦子の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○猪口邦子君 自由民主党、猪口邦子でございます。
 本日は、大変重要かつ明快な御説明、報告を三人の参考人からいただきまして、心から感謝申し上げます。
 私は、千葉県からの参議員でございまして、海上保安業務につきましては、外房の長い海岸線があり、海上保安庁には大変その活動に敬意を表したいと思っております。
 私は、冒頭、まず全般的な私の考えを述べたいと思います。
 海の恒久平和、海の恒久平和がないと、その他の多くのことに対応し切れない、この時代状況の大変さがあります。私たちが海洋についてこのような調査会で考える、大まかに言うと、二つの柱があると思うんですね。一つは、こういう安全保障、それからもう一つは、海洋をめぐる環境、温暖化の影響、プラスチックごみのこと、大きな課題と今なっているわけです。平和な海、海の平和があって初めて環境問題への資源配分、財源配分、あるいは人的集中力の配分も可能になる。それに失敗すると、環境全般的に悪化し、それは陸の環境にも大きく影響し、部分的には環境難民なども発生し、そのような意味で、安全保障環境、これ非常に更に悪化するという悪循環に入ります。
 ですから、海の恒久平和、陸の平和の根本の条件をつくるところで、やはり、どうやって今御指摘の数々の問題があるにもかかわらず平和を達成できるかという観点から質問してまいりたいと思います。
 まず最初に、坂元先生についてでございますけれども、管轄水域について、御指摘のような数々の国際法違反、国連海洋法条約違反と思われるようなことが解釈の少なくとも面で起きているという御指摘、非常に深いものがありました。
 そこで、一般的には国際条約締約国である場合、締約国会議、この制度がありますから、締約国会議において、そのインプリメンテーションといいますか、法の実行はどういうものになっているのかということが問われることになると思います。この海洋法条約の場合、そういうその各国の法遵守を要求する締約国会議の仕組みというのが不十分なのかどうか、そこをまずお伺いしたいと思います。
 私の専門ですと軍縮なんですけれども、例えば核不拡散条約、今年夏にも締約国会議が、五年に一度の締約国会議がありますけれども、まずそういうシステムがありますので、このような新たな法解釈上の考えとして疑問符が付くような場合、そういうところでの考え方が提示されるのか、また、このような行動について条約のメカニズムとして対応力があるのか、まずその辺を伺いたいと思います。
 それから、このレジュメの中で、今後の選択肢として、一、二、三と書かれて、御自身も三番の方がいいのではないかと。もうそれは、先ほど向田参考人がおっしゃった、海保、自衛隊との連携などについてですね。例えば一であると、中国のこの逸脱した国際法解釈に、むしろ日本がそれに触発されて反応する中で、そっちに向かってしまうという危険もあるので、そういうことではない方法というのが必要じゃないかと思っております。
 それから、小谷先生について、ちょっとこういうことをお願いしたいかなと思うんですね。習近平主席がどう、この時代状況の中で、主要先進国及びそういうことに関心を寄せる多くの国との共通の国益とか、共通の国際益、これをどう認識してもらえるかという観点から論法を考えるべきではないか。
 例えば、台湾有事のお話とか、たくさんありますけれども、冒頭申し上げたような共通に取り組むべきより大きな課題があるときに、そうではない方向で、非常に十九世紀的なところに陥っていくのはアジアとして適切ではないと。アジアの国同士として今、成長の芽がアジアに移ったとき、平和を我らこそが達成するという観点があり得るかという質問をさせていただきたいと思います。そういう論法が可能かと。そして、それに対応するような形で、このような緊張関係、台湾有事とかですね、そういうことはあり得ない選択肢へと導くことが立論として可能な外交を展開しなきゃいけないと思っています。
 それから、最後に向田先生のお話ですけれども、学生さんとか含めてどう訓練し、また、この分野で水準の高い活動をしてもらえるか、そういう人材育成あるいはリクルートメントをどうするかということについて共感するところであります。退職された海上保安官の活用、そこは自衛隊も予備役のような形でいろいろ活用されていると思います。
 私は、ライフセービングスの関係者の活動、これを支援しております。千葉の御宿とかでいろいろなそういうイベントもございます。その若い人たちを見ていると、まさに海洋国家日本の次世代を担う、非常に良心的で、そして技術も高く、救助活動、命に対する向かい方、向き合い方、見事なものがありますから、海上保安庁で人材を獲得するというだけでなくて、どうやって民間の経済活動を含めた海洋人材を獲得して拡大できるかという観点から、更に御示唆があればお願いします。

発言情報

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発言者: 猪口邦子

speaker_id: 4512

日付: 2021-04-14

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会