向田昌幸の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(向田昌幸君) まず、船でありますけれども、大体、基本的には、まあ二十年ぐらい使うと、外見は立派そうに見えても、船内のパイプであるとか修理できない分野というのはたくさんありまして、もういわゆる陳腐化した状態になってくると。そういう意味では、予期しないトラブルというのは古い船は起きてくるわけです。海上保安庁も、最近は、非常に高速高機能で大型で、しかも非常に新しい船というのはどんどん造ってきているわけでありますけれども、もうあっという間に二十年というのはたってしまいます。
そういう意味で、船を造るにも、それこそ人の育成と同じで一朝一夕にはまいりませんので、数年掛かりで造っていくということになりますので、そういう意味では、あるときに一気に船ができちゃうと、そういう整備ができると、そういう船が一気に古くなってくると、そういうジレンマがあるわけです。その辺はちゃんと踏まえながら、海上保安庁の方でも、関係当局に予算要求をしながら、計画的な船の増強、更新、こういったものはやっていっていると思っております。
それと、ASEAN諸国始め発展途上国等に古くなった巡視船を供与したこともあるわけであります。また、新しい船も、日本の関係先からODA等の関連で巡視船を供与するということもあるわけでありますけれども、船の運航、メンテナンス含めて、いろんな指導を海上保安官もJICA等を通じて行っているわけでありますけれども、なかなか、今コロナもありまして、人を派遣して付きっきりで指導するというわけにもまいらない。それと、古くなった船をどう新しく修繕していくかという、そういった能力も各国によって随分違います。
そういったいろんな問題がありますので、ただ人的に支援する、あるいは新しい船をやればちゃんとやってくれると、そういうものではないので、そういうことを総合的に勘案しながら国際協力もやっていく必要があるというふうに考えております。