大沢真知子の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

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○参考人(大沢真知子君) 先ほども申し上げましたように、労働市場の構造が少し違うのかと思います。
 ヨーロッパでは、視察に私も行きましたが、専門性が中心の労働市場ですので、いつでも学び直しをして資格を取ってそれを、その資格を中心にまた再度労働市場に戻るということができますが、日本の場合には、就社して会社の中でいろいろなスキルを身に付けていきますので、どうしてもその会社特有のスキルが身に付くと。そういった中で、途中から入ってきた人たちというのの評価が非常に難しいんだと思います。ですが、そういう人たちは非常に優秀な人が多い。先ほども申しましたように、もっとチャレンジしたいというので辞めている人たちが非常に多いわけなので、そこでスキルのミスマッチが起きています。
 今の労働市場を考えてみますと、やはり非常に専門性が問われるような仕事が増えておりますので、企業の偏見をなくしてそういうスキルを持った人を採用していく、スキルが必要なときにそういう人を採用し、働く中でその会社特有のスキルというのはいつでも身に付けられますので、そういう形で、もしかしたら偏見がまだあって、一旦辞めた人よりは、自分の、自社の会社で最初から育成したいという気持ちが強い会社が強いのかもしれませんが、実際には、今学び直しによってどんどんスキルをアップしていかないと新しい時代に適応できないので、時代の変わり目にあるのではないかなとも思います。
 ですので、むしろ企業が積極的にそういう意欲が高い男女を採用していくことで、むしろ業績が上がるということが十分可能だと思います。ですので、この低いという数字が必ずしも合理的な結果であるとも言えず、むしろもっと高めていくことが日本の生産性を上げたり多様性を高めていくことにつながるというふうに思います。
 特に私が懸念されるのは、女性が子育てをしているということで十分働けないだろうというふうに思っている事業主の方が結構多いんですけれど、実際には、子育てをしている女性の方が時間の価値が高いので、うまく時間内に仕事をする力があります。それは、実際に皆さんがお仕事している中でよく聞かれることだと思うのですけれど、女性が、例えば会議でも、私たちの、私の身近な例でも、学部長が女性になると会議が早く終わるとか、そういうような実例もございますし、そういう意味で、むしろ多様な人材を今企業が採用することが企業の今までの慣行を変えて生産性を上げることにつながるのではないかと思います。
 ですから、低いのには理由はあったんだけれど、むしろこれからのことを考えると、少子高齢化の中で女性が活躍していく、そういう意味で、リカレントを通じて優秀な女性たちを企業が採用して、実際に働いてもらって優秀な人材をどんどん生かしていく、これは日本の将来にとっていいことであるというふうに思っております。

発言情報

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発言者: 大沢真知子

speaker_id: 33182

日付: 2021-04-21

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会